相手の良い面を引き出し、価値観を見出す面接
民間の金融機関でありながらも、農林中央金庫法という法律に基づき運営されている農林中央金庫。採用活動では、まず農林中央金庫という存在を広く知ってもらい、農林中央金庫ならではの魅力を伝えることを大切にしていると小谷は話します。
「農林中央金庫には、JA・JF・JForestといった協同組合に対して収益を還元する側面や、協同組合などを通じて機能を還元したりしています。
第一次産業を支えるための公共性が高い仕事であるのですが、組合員や第一次産業に携わる方々に対して何ができるのか、民間企業として自ら考え、実行できる立ち位置なのが大きな魅力であり特長です」
人材採用班に所属する小谷は、2年間は新卒採用を担当し、その後は中途採用を担当。新卒採用では採用候補者との面接を経験してきましたが、中でも相手の良い面を引き出すことを大切にしています。
「相手のエピソードに対して、『なぜそのような行動をとったのか』という想いや考え方を重視しています。スケールの大きな経験のみを評価するのではなく、過程やその経験を通じて何を感じたのかが重要であり、そこからのキャリアパスや価値観などが見えてくるのではと考えているからです」
さらに人材採用班では、農林中央金庫をより知ってもらうため、なるべく多くの候補者と接点を作ることを心がけています。
「新卒採用では各種イベントや座談会、中途採用でもカジュアル面談という形で候補者と会話することが多くあります。その際に気をつけていることは、具体例を出すなどイメージがつきやすいように工夫しながら、入庫後のギャップを減らすこと。
限られた時間ではありますが、候補者の疑問・質問を一つでも多く解消することが、相手を大切にすることにつながると考えています」
高松支店、リスク評価部での経験が今につながっている
公的事業に関わるプロジェクトを経験した父親の影響もあり、学生時代から『社会に大きな影響を与える仕事がしたい』という漠然とした想いを持っていた小谷。初めから農林水産業に縁があったわけではありません。
「私は東京生まれ東京育ちで、特段、農業に対する深い経験はありませんでした。しかし、技術が発達し、世の中がどんどんと変わる中でも、人間にとって欠かせないことは『食べて生きること』だと思い、食や農業を通じて社会の役に立ちたいと感じました。
就職活動を始めた当時は、一人暮らしもしたことがないので、転勤も伴う仕事に不安を感じていました。それでも、人生は一度きり。まず20代は仕事に全力を注いで、できるところまでチャレンジしてみることを優先しました。30代以降のキャリアはそのときに仕事が楽しいかどうか、充実しているかどうかによって決めればよいと考えていたんです」
そんな小谷が農林中央金庫で働きたいと強く思ったのは、先輩社員と話したことがきっかけでした。
「説明会や座談会などで話をした先輩社員の方々が、誇りを持って仕事に取り組まれていた点が印象的でした。スキルが高く知識も豊富にあり、加えて物腰も柔らかい。
この環境なら自分も身を置けるのではないか、皆に追いつけるように頑張っていれば自分も成長のきっかけを掴めるのではと考え、自分がどこまでついているかはわかりませんでしたが、この環境で挑戦してみたいと思いました」
そして入庫1年目に配属になったのが、高松支店。正直、東京配属への期待もあったと言う小谷だが、そこで貴重な経験ができたと振り返ります。
「高松支店に配属されると聞いたときには驚きました。かつ、業務第一班に配属された当初は、『業務とは?』という状態。実際に業務第一班では香川県内のリテールビジネスを担当し、貯金やローンを中心としたJAバンクの事業推進のサポート、JAの事務堅確性・顧客満足度の向上のサポートなど、農林中央金庫が企画する全国施策を県域で展開していくような役割を果たしていました。
県内JAグループのさまざまな職員の方と接する中で、農林中央金庫の職員として期待されている役割や責任の重さをひしひしと感じることもありました」
ある日、JAグループの資産運用に関するヒアリングに参加した小谷は、議論の内容にまったく追いつけないという苦い経験をします。より学びを深めたいと思った小谷は、大学で学んだ統計の知識を活かしつつ、投資ビジネスとも関連の深いリスク管理部門へ異動を志望しました。
「上司との面談の中で初めてリスク管理の存在を知り、そこから少しずつ関連する勉強を始めました。リスク評価部では投資・会計・リスクなど、さまざまなチームが農林中央金庫を支えるために動いていることを実感。
また、新規商品への投資やアセットアロケーションについての議論にも参加し、会社の収益還元の側面を学びました。JAバンクの現場の仕事とリスク管理という異なる種類の仕事をさせてもらったことで、会社の多様な側面を知ることができました」
納得感を高く持って、自分で道を選んでほしい──対話を重視した採用活動
リスク評価部で経験を積むこと4年、現在所属している人事部人材採用班へ異動に。新卒採用の学生や中途採用の応募者と接する中で、農林中央金庫は外から見るとどのような会社なのかがクリアになっていったと話します。
「採用活動は対話を重視して行っています。これは私自身の考えではありますが、『納得感を持って自分で道を選んだ人は、その後も力を発揮できる』と思っていますので、どのような選考フローが適しているのか採用チームで協議を重ねています。その一例として、新卒採用では最終面接の前にフォローアップの面談を設けることにしました。
この面談を通じて応募者との関係性をより一層深めるとともに、農林中央金庫でのキャリアについて一緒に考える一助になればと考えています」
対話の時間を多く設けることの重要性を感じている小谷は、採用活動を通じてとことん相手に寄り添い続けます。
「フォローアップ面談では、まず最終面接の前に少しでも不安を和らげることを意識しています。面接後のフィードバックとして、学生さんたちがこれまで自分たちなりに取り組んできた就職活動を振り返って面接の受け答えについて一緒に考え、自信を持って話せるようなサポートをしています。面接後に『自分が思っていることを出せた』と言ってもらえるとホッとしますね。
結果がどうであれ、自分自身が納得して就職活動を終えることがもっとも重要。自分らしさを発揮して納得のいく就職活動ができる学生さんが一人でも多く増えること願っています」
採用活動中だけでなく、もちろん入庫後の様子も気になるもの。入庫式の光景を見た時は、やはりとても感慨深いものを感じたと語ります。
「パンデミックもありましたので、入庫式で全員が一堂に会できたときはやはり嬉しかったです。
また、その際には不安と期待が入り混じった様子であっても、しばらくして皆が各部店で頑張っている様子や同期同士で楽しんでいる様子を見たり、先輩社員から可愛がってもらっているという話を聞いたりするととても安心します。入庫した人たちが少しでも楽しく職場で活躍してくれることが一番のやりがいです」
地域社会に貢献できる存在をめざし、成長し続ける
これまで3つの部署でさまざまな経験を積んできた小谷ですが、自分自身についてまだまだ成長の余地を感じていると言います。
「人材採用の仕事も楽しく充実した仕事で、異動後でも力になれる機会があれば参加したいと思うほど魅力的です。ただ、グローバルな分野や投資、システム関連など、農林中央金庫には私がこれまで経験したことのない仕事も多く存在しています。さまざまな業務分野に挑戦し、自分の能力をより伸ばしていくことができたらと考えています。
また、これまで多くの上司・先輩についていくことで自身も成長できたと思っています。将来的には、今まで一緒に働いてきた上司や先輩のようにみんなの成長を支えられるようなマネージャーをめざしていきたいです。自分自身が成長し、農林中央金庫の使命である収益還元や機能還元を通じて社会に貢献するのはもちろん、仕事を通じて社会貢献ができる職員を育てていきたいと思っています」
自分自身の能力を高めつつ、常に自分が何をしたいのかを大切にしている小谷が掲げるキーワードは「成長」。農林中央金庫は一人当たりの裁量が大きく、成長できる環境がそろっている会社だと語ります。
「これまで、リテール業務では農林中央金庫やJAグループが組合員・利用者から期待されていることを体感し、リスク管理部門では収益還元のためにどのように会社を運営していくのかを目の当たりにしてきました。
両方の側面を経験したからこそわかったのは、農林中央金庫のすべての仕事が一次産業への貢献につながっているという点。農林中央金庫は株主や投資家のために収益を追い求めるのではなく、第一次産業である農業者や漁業者、林業者などの地域の産業を支える人々のために収益を魅力的な会社です。
自分の成長を望む人はもちろん、成長することで社会や世の中のためになる仕事がしたいという人と、ぜひ一緒に働きたいですね」
自分自身を常に客観的に見つめ、成長を続けている小谷。自身の能力向上とやりたい仕事の両輪を回し、成長することで得た力を社会のために活かし続けます。
※ 記載内容は2024年7月時点のものです

