TCSX本部の各部門をIT面や契約・リスク管理・法規遵守の面から支える
TCSX内のすべての部門とタッチポイントを持ち、各部がスムーズに業務に取り組めるよう土台をつくるのが企画・監理部のミッション。部門ごとのKPIを管理し、ビジネス面からだけでなく、経理や人事など事務面からも多くのメンバーをサポートしています。
山本:私は、企画・監理部のITシステム企画班推進チームに所属し、主にデジタル面から品質管理を支えています。チームとしてめざしているのは、単なる困りごとの改善ではなく、「New value creation(新たな価値創造)」と「Efficiency(効率化)」。将来的なイノベーションを視野に入れ、全体最適化を進めているところです。
具体的には、より効率的な品質管理ができるよう各部門からの意見を吸い上げ、現行システムとの相違点や使い方の周知徹底に努めています。また、DXの一環としてデータ活用の教育プログラムを企画・実行しています。
最近では、社内の各種申請・承認フローの自動化に取り組み、従来手作業で行っていたプロセスをネットワーク上で完結できるシステムを構築しました。開発は基本的にノーコードツールを使用しているので、いずれは各部のIT担当者が自分たちでシステムをアレンジできるようにサポートしていきたいと思っています。
齋藤:私は企画・監理部の中で3つの事務局を務めています。1つは契約事務局。業務委託先や協業企業など外部との契約を進める際の窓口となり、契約内容の確認やビジネス部門、法務とのコミュニケーションを取りまとめています。
2つめは、品質リスクマネジメント事務局。各部門から集めたKPIデータをもとに、将来的な品質リスクがないかを抽出する業務。もしもリスクにつながるアイテムが見つかれば、詳細を確認し、役員に報告するまでの一連の業務を担当します。
そして3つめが、法規遵守監理委員会。クルマの生産から販売までさまざまなプロセスがある中で、法規に関連する工程が手順書通りに行われているか、各部門での内部監査と教育いう形で未然防止しています。品質リスク管理や法規遵守活動においては、どんなに小さな問題でも、声が上がる仕組みづくりをしており、改善が確認されるまで見届けるのが私の役目です。
それぞれの専門領域からTCSX全体に貢献する2人。普段はチームごとに業務に取り組みながらも、必要な時には連携し、助け合っています。
山本:データ活用の教育プログラムをつくるにあたって外部との契約を結ぶ際には、齋藤さんのグループに相談しました。契約という重要なプロセスで選任チームの力を借りられるのは、とても心強いと感じています。
齋藤:私は古い契約書の整理を進める際に、山本さんからPDFの文字情報をOCR化するツールを紹介してもらってとても助かりました。ITツールに関しては、活用する・しないで仕事の効率がまったく違ってくるので、とても頼れる存在ですね。
周りからの「感謝」を原動力にキャリアを歩んできた2人。異業界から日産自動車へ
山本のキャリアは、2016年に新卒で大手空調メーカーに入社したところからスタートしました。
山本:大学では情報工学を専攻し、「ソーシャルネットワークサービスの攻撃者アカウント検知」という研究テーマに取り組みました。研究が理論やシミュレーションのみで完結するものだったことから、実際の製品を動かして検証・改善できるような仕事に就きたいと考えたのが、メーカーを志望した理由です。
入社後は中型空調の先行量産開発や製品の性能監査、関係会社への教育などを担当しました。
中でも山本がもっともやりがいを感じたのは、「教育」という役割。設立間もない関係会社のエンジニアに技術をレクチャーし、パートナーとしての成長を後押ししました。
山本:専門的な知識が必要な業務であったため、私がエアコンの製造工程に必要な技術を伝える教育担当を引き受けました。知識や技術が身についてくると、今度は業務内容に対する質問を受けるようになりました。「業務工程だからやる」ではなく、「業務の意味を理解し実行する」では内容が全く違ってきます。教育を担当したエンジニアの皆さんにも感謝され、大きなやりがいを感じましたね。
この時に経験した【人に何かを伝えるおもしろさ】や、【人から感謝される喜び】は、今の仕事にも共通するモチベーションです。
従業員一人一人の知識や技術の向上が【組織全体を支える大切な要素】であると気づいた山本は、よりステークホルダーの多い企業への転職を考えるように。たくさんの企業の中から、日産自動車を選んだ理由を次のように語ります。
山本:業務内容や待遇のみが書いてある求人も多い中、日産自動車は組織としてだけでなく部門の役割やめざすべき姿が明示されていて、そこに深く共感し、自分もそこに挑戦してみたいと思ったんです。
一方の齋藤は、2007年に大手電機メーカーに生産技術者として新卒入社。放送機器や航空用の電子機器の生産や工法開発に携わり、海外勤務も経験します。
齋藤:社内公募制度を活用し、2018年から2年間マレーシア工場に駐在しました。帰国後も「また海外で働きたい」という思いが強くなったことから、2021年に電子機器を製造するグローバル企業に転職。ヨーロッパの工場に赴任して、生産技術のマネージャーを務めました。
当時新設されたばかりだった工場は、システムがうまく機能せず、入社したエンジニアが次々辞めていくという状況。齋藤はそんな逆境を乗り越え、工場の再建に全力を尽くしました。
齋藤:地元の雇用に大きく影響する工場だったため、絶対に潰してはいけないという使命感がありました。私が在籍した2年間でなんとか人材を定着させ、運営を軌道に乗せることができたのですが、その時は地元の方たちからたくさんの感謝の言葉をいただきました。山本さんと同じく、私もこうした周りからの感謝が、仕事をする上での原動力になっています。
また、自動車部品の製造を初めて経験したのもヨーロッパでした。そこで自動車の品質管理が、とても厳しいということを知り、難しいからこそこれまでの経験を活かして挑戦してみようと決意。多様性やグローバルな働き方に共感したことが、日産自動車への転職を決めた大きな理由です。スーパーカーが大好きな小学生の息子は、日産自動車で働くことになったと伝えるととても喜んでくれました。
多くの人が関わるクルマづくりのプロセス。未知の仕事にも自分の強みを活かして挑む
2023年入社の山本と、2024年入社の齋藤。日産自動車の一員となってまだ日が浅い2人ですが、すでにさまざまなシーンで活躍を見せています。
山本:入社してから約8カ月経った頃、ChatGPTを活用するためのプロンプトの構築について全社に向けて発表する機会がありました。AIを活用してデータのグルーピングを効率化させる、という内容でしたが、前職ではこうした大規模な発表はすぐに経験することはでなかったので、こんなにも早くチャンスが巡ってきたことに驚きました。この発表により、社内でのAI活用の推進にも貢献できたと感じています。
また、DX人材育成の面では、ITを活用した前例がなかったため手探りの中で進めています。ただし、この分野は業務内容が異なっていても共通して学ぶ内容があるため、自組織だけにとらわれず、生産や開発などあらゆる部門の方と連携を行っており、データリテラシー向上やITツールの活用を推進していくことが今後の目標です。
部署は違っても同じような課題を抱えている人は多いと思うので、もっと横のつながりを広げて課題の深堀をしていきたいですね。
齋藤:私は今年入社したばかりなので、自動車業界の専門用語やKPIの計算方法などでわからないことも多く、日々学びながら進めています。覚えるべきことは多いものの、キャリア入社の方が多い職場でもあるので、質問すれば親切に教えてくれますし、基準書などの資料もそろっていてキャッチアップしやすい環境です。
また、前職の製造現場で働いた経験は大いに活きていると感じます。つくるものが異なるとは言え、同じ製造業だからこそ共通の課題やプロセスがありますし、それが業務を進めるためのヒントになります。現場の声を反映することで【やり易くなった】と言ってもらえるのもやりがいに繋がりますね。
グローバルな環境やミッションに惹かれて日産自動車に入社した2人。入社前後で感じたギャップはあるのでしょうか?
齋藤:本社には本当に多国籍なメンバーがいますが、日本語が堪能な方も多く意外でした。また、自動車はEV化や自動運転化、IoT化が進んでいることもあり、製品が完成するまでに想像以上に多くの人と関わるのだと驚きました。日産自動車には各プロセスのスペシャリストがいて、いろんなアイデアを出しながらより良いクルマづくりをめざしているのが興味深いですね。
山本:私は、伝統ある自動車メーカーということで、入社前はお堅い雰囲気の職場なのかと思っていました。でも実際はとてもフランクで、ミーティング前にはみんなで仕事とは関係ない話をしてアイスブレイクをすることが多いですね。このアイスブレイクも重要で、話しやすい雰囲気のまま本題に入れるので、このチームでは新人ですが意見を出しやすいです。
状況に応じてリモートワークも行っていますが、チーム内で出社日を合わせて、FaceToFaceでのコミュニケーションも大事にしています。
課題を挙げるとすれば、齋藤さんが言うように1つの仕事に多くの人が関わるので、迷った時に誰に何を聞いたらいいのかわからないこと。決定権のある人にたどり着くまで何段階も踏むケースもあるので、この点の効率化も私のチームで進めていけたらと考えています。
チャレンジする機会をとらえ、日産自動車の発展と自身のキャリアにさらなる展望を
前職までとは業種も職種も違う環境に飛び込んだ山本と齋藤。入社して感じた会社や仕事の魅力を次のように語ります。
山本:日産自動車の魅力は、何よりもチャレンジする機会が多いこと。前職では主に開発を担当していましたが、今はシステムやITツールの企画から教育というまったく畑違いの分野にも挑戦しています。
「こういう考えがあるので、こんなことをやってみたい」と声を上げれば、基本的にはチャレンジさせてくれる会社なので、やりたいことがあって自ら突き進みたいという意欲のある方にとっては、とても魅力的な環境だと思います。
齋藤:私が感じる日産自動車の魅力は、クルマという普段から目に見えるものづくりに携われること。人生の中で、クルマは家の次に大きな買い物であり、その人の生活に寄り添い、記憶にも残る製品です。とくに昨今は自動運転などの技術が進み、お客さまの安全・安心に貢献できることも大きなやりがいだと思います。
また、今の私の仕事で言えば、クルマづくり全体に関わることができ、部長・役員クラスと会議に同席する機会も多いので、経営的な視点を養えるなど非常に勉強になります。キャリアアップや自己成長をめざす上で、とても有意義な経験だと感じますね。
企画・監査部のメンバーとして、さらなる活躍が期待される2人。それぞれの目標を掲げながら、今後も走り続ける決意です。
山本:私が今後挑戦したいのは、部門の枠を超えた横のつながりをつくること。現在の企画・監査部は業務がチームごとに異なり、交流の機会も少ないため、いざ連携しようとした時に「誰に相談していいのかわからない……」と迷ってしまうことがあります。
そこで私たちISITチームがハブとなり、システムを通じて組織内外の連携を強化し、円滑な業務進行をめざしたいと思っています。また、ITシステムは昨今どんな部門でも必要とされる分野なので、TCSXの他の部署ともつながりをつくり、必要な情報をすぐに共有できるそんな環境をつくっていきたいですね。
齋藤:私の今後の目標は、再び海外で仕事をすること。海外勤務は仕事の幅を広げ、多様な考えを持つ人と出会える絶好の機会ですし、せっかく世界各国に拠点を持つ日産自動車にいるのだから、いずれかの国で働いてみたいと考えています。そのためには、まず自身の専門性を磨き、現地の従業員からも頼られる存在をめざしたいですね。
周囲から感謝された時の嬉しさをエネルギーにして、次なるステージをめざす山本と齋藤。TCSXを、日産全体を陰ながら支え、より良い組織へと導いてくれるでしょう。
※ 記載内容は2024年8月時点のものです。
