コネクテッドカーに搭載するサービスを開発。自分のアイデアが形になる喜び
グッドセルが所属するR&D部門は、車にまつわる研究開発を行う部署です。その中でもグッドセルは、コネクテッドカー&サービス開発部で、サービスのシステム設計を担当しています。
「日産へ入社して約7年、ずっとコネクテッドカーに携わってきました。入社してから昨年までの約6年間は、PMO(Project Management Office(プロジェクトマネジメントオフィス))としてコネクテッドサービス開発のプロジェクト管理を担当。
オンボード(車両側)とオフボード(サーバーやスマホアプリなど)の開発を横断的に管理していました。2023年からは、コネクテッドカーサービスのシステム設計を担当する部署に異動しました」
サービスの例としては、車に乗る前にスマホアプリでエアコンをONにできる「乗る前エアコン」などがあります。
「車両とサーバー間の通信インターフェースの設計や、車両データを使った保険連携サービスのシステムを設計するのが、私の主な業務です。
仕様書を作ったり、さまざまなステークホルダーに仕様の是非を確認したり、調整したり。チーム一丸となって、よりよいサービスを生み出せるよう奔走しています。チームメンバーは私を含めて3名。部下は2人とも、新卒で入った20代の若手です」
全体工程を見る業務から、サービスを設計する立場へと変化したグッドセル。心境にも変化があったと言います。
「今までは上流から下流までを開発・管理しなくてはならなかったこともあり、広く浅く業務に関わっていたようにも思います。けれどもシステム設計を担当してからは、ひとつの機能に特化して仕様を練るようになって、これがとてもおもしろいんです。
開発のより細かい部分に切り込めるので、自分のアイデアを新機能として盛り込むことも可能です。非常にやりがいを感じますね」
コネクテッドサービスが拡張し続ける昨今、実装できる機能も多様化しています。頭の中にある「こうなったらいいのに……」というアイデアを、形に落とし込める仕事だとグッドセルは話します。
前職の電機メーカーで、IoTのおもしろさを発見
前職では、大手総合電機メーカーのテレビ事業部に所属していました。入社3年目のときには、コネクテッドテレビの立ち上げを経験しています。
「テレビのディスプレイでYouTubeやNetflixなどを楽しめることは今では当たり前ですが、当時は、まだまだサービスの黎明期。動画コンテンツをテレビで見るためのアプリ開発、視聴履歴に基づいた自動録画サービスなど、新しい企画にどんどん携わりました。
新卒で入社した当時の私は、まだIoTというものを全然わかっていなかったし、特段興味があるわけでもなかったのですが、実際に業務をしていく中で、いろいろな可能性を感じ、とりこになりましたね」
IoTに興味を持ったグッドセルは、さまざまなデバイスのIoT(Internet of Things(モノのインターネット))について調べるようになります。
「テレビだと、IoTで扱える情報にどうしても限界があります。当時はちょうどコネクテッドカーが盛り上がってきている時期でもあったので、車なら走行履歴などのデータを扱えて、提供できる価値が幅広いと感じ、日産で働いてみたいと思いました」
数ある自動車メーカーの中から日産に決めた理由は、グローバルな仕事ができそうだったから。ルノーと関係があり、海外向けのシェアが高いという点で惹かれました。父親がアメリカ人で英語が堪能なグッドセルは、グローバルに活躍したいと常々思っていたのです。
「実際に入社後、英語を使って仕事をする機会は多いですね。とくに前の部署でプロジェクト管理を担当していたときは、欧州の開発を担当していたので、英語を使う仕事が5割くらいを占めていました。今の部署でも、設計部隊やテストチームが国外にいるケースが多く、現地メンバーとの会話は英語です」
一定のアドバンテージを感じつつ、スムーズに仕事をすることができています。
ヨーロッパ向けのコネクテッドサービス開発を経験し、タフな交渉力を獲得
これまでの経験の中でとくに印象に残っているのは、新型車種「キャシュカイ」に搭載するヨーロッパ向けのコネクテッドサービスを開発したことと話すグッドセル。
「当時はルノーと共同のシステムを分担して開発していたため、ルノーとの仕様合意に多大な時間を要しました。2021年頃、3年ほどかけて遂にリリース。要望されていた通りのサービスを予定通りに提供できたときは、大きな達成感がありました」
期間中は、ルノーのメンバーと絶えずコミュニケーションをとりました。成功の決め手は、とにかく粘り強く話をしたことと言えます。
「入社当時のチームはほとんどが中途採用のメンバーで、ITやゲームなど異業種から来た人が多く、自動車メーカー独特の開発プロセスへの理解が不足していたんです。開発スコープを整えて実際に進めていく中で、最初は不具合も多く出ました。問題が起こるたび、車両開発のトップに状況を逐一報告し、対応を相談することでリカバリーしてきました」
当時のグッドセルはまだリーダーではなく、担当としての立場ではあったものの、主体的に責任を持って動きました。
「おかげで、日産の開発プロセスを根本から理解していくことができましたし、社内のことにかなり詳しくなりました。また、どのように人に理解を得ていくのがよいのか、交渉術を学ぶこともできました。英語でのタフなコミュニケーション能力も身についたと思います」
苦労の中でたくさんのことを学び、多角的なスキルを獲得。当時と比較するとルノーとの関係は変化しましたが、グッドセルにとっては日産で働くおもしろさを発見する毎日です。
「当時はルノーとの合意に苦労した面もありましたが、今は日産独自で仕様を決めることができます。独自で動けることが増えたという意味で、以前より自分のやりたいことを実行、実現しやすい環境になったと感じています」
次世代のサービスを追求し、日産自動車の「これから」を描いていく
チームリーダーという立場で、若い部下2人を抱える立場。大事にしているのは、コミュニケーションです。
「難しい仕事なので、部下にとっては正直ストレスを感じることだってあると思うんです。しっかりケアしながら、馴れ合いではない信頼関係を築いていきたいですね。そのために、日ごろから密に意思疎通を図るようにしています。今日は何をやるか。困りごとはないか。フランクにコミュニケーションをとることを意識しています。
声を掛け合うことを大事にしているのは、実際に私自身が、これまでたくさんの上司や仲間に助けられてきたからです。何かあった際に親身に相談に乗ってくれる方々に恵まれてきたので、次は自分がそうなりたいと思っています」
専門知識を磨き上げながら、さらなる高みをめざします。
「私は入社して6年間、広くプロジェクトの全体を見ていました。だからこそ、細かい技術的な知見はまだまだ足りていないと感じているんです。今、システム設計として責任を持つ立場になったからこそ、専門知識を早く理解して、人に説明できるレベルになりたいですね」
そんな彼には、もうひとつ個人として掲げている目標があります。
「将来に向け、次世代のサービスにより注力していきたいと思っています。これはまさに、日産自動車に私が入った時から取り組みたかった分野。自分からやりたいと言って、普段の業務とは別に、特命業務のプロジェクトチームメンバーに選んでもらいました。
四半期に1回は役員との論議や提案の場にチームとして臨んでいます。責任重大な仕事ですが、今の日産にとって必要なサービスですし、収益にもインパクトを残せる仕事だと確信しているんです。最後までやり遂げて、きちんと形にしたいと思っています」
これまでの経験を活かし、叶えたい未来に向けてモチベーションを高めている最中。同じような想いで仕事に取り組める、新しい仲間を歓迎します。
「当社は、新しいことに興味を持てる人や、疑問を持って自分で調べられる人に向いていると思います。与えられた仕事を単にこなすのではなく、0から1を生み出すような発想ができるときっといいですね。誰も知らないことをやってみたい。専門知識や英語が必要になったときも勉強する意欲がある。そんな方に仲間になっていただけたらうれしいです」
尽きない興味を原動力に、新しいモビリティの価値を提案するグッドセル。自身も0から1を生み出す豊かな発想で、これからの世の中を変えていきます。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
