自治体の滞納整理業務をデータ利活用の面から支援。お客様に向き合うものづくりを
2022年11月現在、公共ソリューション事業部に所属して、自治体のお客様向けにデータを使ったDX推進のための提案を行っています。基幹システムの専門家として、滞納者の方の傾向を分析したり、徴収率向上のための予測モデルを作成したりと、市税などの滞納整理業務をデータ利活用の面から支援しています。
自治体のお客様の場合、データはインターネットに接続されていない端末で管理されることがほとんど。週に3日ほどお客様先に伺って業務にあたっています。主に首都圏を担当していて、関西など遠方のお客様の場合は、担当者の方とリモートでやりとりした上で、支社に所属するSEの方が現場に赴いて対応しています。全国に支店があり、そうやってお客様と信頼関係を構築している各地域のSEの方と連携しながら業務を進められることが、NECソリューションイノベータの強みのひとつです。通常は、各支店の方々と共に5人ほどのチームで動いています。私がプロジェクトのマネジメント担当としていわゆる上流工程に携わり、支社のSEの方に手を動かしていただく、という役割分担です。
仕事をする上で大切にしているのは、お客様に向き合うものづくり。どんな良いシステムだとしても、使っていただかなければ意味がありません。開発者の自己満足を押しつけるのではなく、エンドユーザーの方々に本当に喜んでいただけるものをつくることを心がけています。そう思うようになったきっかけは、この仕事を始めて最初にお客様先に行ったときにある光景を見かけたこと。私がお渡ししたマニュアル資料を紙に印刷し、それをクリアファイルに入れて大切に保管してくださっていたんです。それ以来、お客様のためになっているかを常に自問しながら仕事に取り組むようにしています。
技術者として、母として。より働きやすい環境を求めて当社へ
前職では、自治体のお客様向けにパッケージ開発をしたり、Webサイトやイントラネットを構築したりするほか、移動体通信事業大手の内部システムなどをつくっていました。
転職のきっかけは夫の転勤です。職場からは東京支社への転職を打診され、出向先からも誘いがありましたが、働き方を含め環境を変えたいとの想いがあり、転職の道を選びました。小さな会社だったこともあり、残業や休日出勤が多いなどハードワーキングな上、ロールモデルとなるような女性社員がおらず、子どもを産んでからも仕事を続けられるのかと大きな不安を抱いていたんです。
当時、一緒に働いていた人から「出産を考えているのであれば福利厚生が充実した大企業がいいよ」とすすめられて選んだのが、NECソリューションイノベータでした。
入社の決め手になったのは、産休・育休を取得した後に復帰して働いている社員さんがたくさんいると聞いたこと。面接では、ライフプランについて率直に伝えたところ、全面的に受け入れていただきました。実際、NECソリューションイノベータには産休・育休の取得経験者が多く、皆さん当たり前のように復帰して働いています。私も産休・育休へとスムーズに入ることができ、復帰時も温かく迎えられました。
ひとり目の産休・育休後は社内での仕事が中心になりましたが、ふたり目のときは「これからは外に行きます」と上司や周囲に宣言。職場には子どもを育てながら働く女性への理解があり、マミートラックに乗せられることなく、いまは以前と同じように社外に出て仕事をしています。
出産・育児を経て、ダイバーシティへの理解が深まったと感じています。産休・育休中は、ママ友など、職場にいる人とは違う境遇にあるさまざまな人と出会う機会があり、そのような経験を通じ、より、社会全体のことを考えながら仕事していくべきだと考えるようになったと思います。仕事の面でも、視野が広がりました。子どもがいると、どうしても突発的な事態がおこるもの。そんな緊急時のリスクに配慮し、普段からフォロー体制を整えるようになりました。
その後、2015年にはふたたび基幹システムに、2017年には自治体様向けのデータ分析事業に従事しましたが、中でも印象に残っているのが、2019年に大規模なプロジェクトに携わったときのことです。プロジェクト管理として参加したのですが、業務SEが突然不在になるトラブルがありました。業務の内容がまったくわからない中、私がその代役を兼任することに。有識者にとにかく質問してヘルプを求め、お客様にも教えを乞うたりしてなんとか乗り切りました。
本稼働の日、お客様から「最初はどうなることかと思いましたが、W.Tさんでよかったです」と言っていただけて。プロジェクトを無事に成し遂げられたのは、チームの力があってこそ。皆で助け合いながら組織の力で取り組むことの醍醐味をあらためて実感した出来事でした。
それからは、何か困ったことがあっても、決してひとりで抱え込まないよう心がけています。見栄を張ってなんとかしようとしてしまいがちですが、できないことをできないと言えば、周りに必ず助けてくれる人がいるもの。メンバーにも自分にも、キャパを把握して、抱えきれないときは早めにSOSを出すよう言い聞かせています。
Tableauとの運命的な出会い。自治体様向けのデータ分析事業で上げた大きな成果
最新の技術が首都圏に集中する傾向があるため、地方のSEの方に向けた技術支援を行うなど、社内のデータ人材育成にも関わっています。
とりわけ私が得意としているのが、TableauというBIツール。データの分析やビジュアル化の作業を簡単に行うことができるプロダクトで、社外のユーザーコミュニティ活動に参加しているほか、Tableauを所有するSalesforce社が認定する“Tableau Ambassador”として2年連続で活動しています。
また、Tableauに関する高いスキルと、データドリブン文化を広めるインフルエンサー的な技能を備えた“DATA Saber”の認定も受けていて、同社が提供するプログラムで学んだことを社内に持ち帰り、後輩の育成にあたっています。Tableauに出会ったのは、基幹システムのアプリケーションのSEをしていたときのこと。自分がつくったデータベースやアプリケーションなどをお客様に使っていただき、喜んでいただけるのはうれしいのですが、少し成果に物足りなさを感じていたときでした。
そんなときに、データの可視化をTableauを用いて試みたところ、景色がまるで変わって見えたんです。それまで隠れていたデータの別の顔が知れたように思えて、大きな衝撃を受けました。その後、会話するような感覚でデータ分析を行い、結果をお客様にお見せしたところ、それまでとは比較にならないほど喜んでいただいて。最終的に開発した商材を政令指定都市を中心にたくさんの自治体様に導入していただくことができました。
魅力は挑戦を後押しするカルチャー。データ分析専門チーム編成の目標とともに
真面目でおとなしい方が多いといわれるNECソリューションイノベータにあって、私は雑なところもあるなあと自覚する一方で、推進力や突破力があると周囲からは評価してもらっています。たとえば、アメリカのラスベガスで開催されたTableauのテックカンファレンスに参加したときも、事業部長に直談判して行かせてもらいました。
そんな自分の強みが活かせているのは、NECソリューションイノベータでの挑戦を後押しする文化があるからです。「とりあえずやってみよう」というフットワークの軽さがあって、取り組むだけの理由と意義があることをきちんと説明できれば、やりたいことをさせてもらえる土壌があります。Udemyの講座が無料で受けられたり、研修制度が充実していたりと、学習する環境としても申し分ありません。
やりたいことができずにもどかしい想いをしている方にはぜひジョインいただきたいですね。また、技術者として知っておくべきモラルや常識が学べるのも当社の魅力のひとつ。法律や人権、コンプライアンスに関することなど、小さい会社ではないがしろにされがちな社会教育が徹底しているのも大企業ならではだと思います。
そして当社が何よりも秀でていると思うのが、品質管理です。開発の現場では、バグが出てから直すことも当然多くなりますが、当社ではバグを未然に防ぐことを全社的に目指しています。長く公共事業に関わってきた歴史の中で培われてきた品質管理の手法は、先人たちの知恵そのもの。
これはなかなか真似できない魅力だと思います。もうひとつ、社員の技術レベルが高いだけでなく、真面目な方が多いのも良いところ。大きなプロジェクト、とりわけパブリックセクターの案件を回していく上で、依頼された仕事をきちんとこなすことはとても重要なことです。こつこつと真面目に実直に仕事に取り組む社風を、私は財産だと確信しています。
そんな当社の魅力を最大限に引き出すためにも、いわゆる“強強エンジニア”として振る舞うのではなく、これからはチームとして組織力を発揮していきたいと考えています。たとえば、自分がアイデアを出し、メンバーがそれを具現化するという具合に、後輩を育成をして強力な“データ分析専門チーム”をつくっていくことがいまの目標です。
データには素晴らしいメリットがあると私は考えていますから、そのデータがもたらしてくれる恩恵をすべての日本の人に受けてほしい。お客様先でのデータ利活用だけでなく、データ分析基盤の構築をとおして、誰もがしあわせに暮らせる国にしていくためのお手伝いができればいいですね。

