新卒入社のNDSで築いた40年以上のキャリア。お客様の期待を越え、信頼関係を構築
半世紀にわたり、システム開発の分野で実績を積み重ねてきたNDS。安定的な業績を上げ、成長し続けられた要因は、大手優良企業との信頼関係を築けたことだと豊田は語ります。
「NDSはお客様のIT環境の課題をオーダーメイドのシステム開発で解決する、横浜に本社を置くSIベンダーです。私たちの大きな特徴は、お取引先の多くが国や官公庁、金融・製造系の大手企業など、景気の変動を受けにくく、非常に安定した組織だということ。会社が安定した基盤を持つことは、社員一人ひとりに不安なく目の前の仕事に取り組んでもらうために必要だと考えています。
そういった基盤を築けたのも、長年にわたって数多くの大規模プロジェクトの中で重要な役割を果たし、現場での信頼関係を作り上げてきたからに他なりません。お客様のニーズや課題を分析し、最適なシステムを設計・開発し、保守・メンテナンスまでを一貫して行う、この当社SEの『つくる力』が私たちの大きな強みになっています」
豊田自身も、NDSで新卒から40年以上キャリアを築いてきました。数々の経験を経て、主任から課長、部長、本部長、副事業部長、取締役へとステップアップしてきました。
「私は1984年に新卒でNDSに入社しました。当時からプログラマーやSEといった職種別の採用ではなく、ソフトウェアの開発であればなんでも担当するというスタイル。基本的にはお客様先に常駐して、プログラミングや設計など幅広い業務経験ができる環境でした」
豊田が主に担当してきたのは、公共関係の案件。とくに税金や財務、人事給与などを中心に、都や県、市町村のさまざまなシステム開発に携わってきました。
「もっとも印象的なのは、入社2年目の時に地方での税務システムプロジェクトで初めてリーダーを務めたこと。地方自治体独特のルールや難しい課題もある中で、お客様の想定以上のシステムをつくり上げ、非常に喜ばれたことが記憶に残っています。
一番長く担当したのは、首都圏での税務システムプロジェクト。最初は4カ月ほどの短期プロジェクトでしたが、それがうまく進んだことで気に入っていただき、『今後も開発を続けていくので、ずっとお願いしたい』と声をかけていただいたんです。そこから長期的な関係が続き、20年近くお世話になりました。私が担当を離れてからも、当社のこの仕事は現在まで続いています」
たとえ小さな仕事でも全力で取り組むからこそ、お客様の信頼を得てその後につながる──そうした経験を豊田は積み重ねてきました。
「私がお客様と向き合う上で大切にしてきたのは、正直であることと、対等な立場で仕事をすること。たとえお客様にとって耳が痛い話でも、現状や問題点を正確に伝えなければ良いシステムはつくれませんし、言われた通りのものをつくるだけでは大きな信頼にはつながりません。
お客様の事業や業務をお客様以上に勉強して理解し、パートナーとして期待以上のシステムを一緒につくりあげる──そういう姿勢で取り組んできました」
「人を育てる」文化が浸透。頑張った社員に還元できる「いい会社」になるために
今年5月に豊田が社長へ就任して約半年。組織全体を見渡す立場となり、NDSの誇るべき文化や強みを再認識しています。
「NDSには、部門に関係なくみんなで新入社員を育てていこうという文化があります。私が入社したのは、実はNDSが初めて社内で新入社員研修を実施した年で、私も新人時代はたくさんの先輩方に面倒をみてもらいました。
現在は、新入社員には入社後1年間必ず先輩が1人つき、仕事のことだけでなく個人的な悩みも含めて相談できる体制にしていますし、その後もチームで動いているので、先輩が後輩を育てるという意識が浸透しています。
また、お客様との距離の近さもNDSの特徴。客先に常駐する案件が多く、また当社には人懐っこい社員が多いからかもしれませんが、単なる発注者と受注者ではなく、プロジェクトの一員として良い関係を築けていると感じます。だからこそ1つの案件に長く関わることができ、それがさらに距離の近さや信頼関係につながっているのでしょうね」
そうした文化や強みを活かして、豊田がめざすのは前社長の北川も掲げていた「いい会社」。社員の教育や成長の結果生まれた利益は、社員たちに還元していきたいと語ります。
「『いい会社』の定義は、お客様に良いものを提供するだけなく、社員にも良い待遇を与えられる会社です。幾度となく襲ってきた不況を乗り越えて利益を上げてきた今、その努力に報いるために、頑張った社員にはできる限り還元したいと思っています。
また、リモートワークを取り入れて通勤時間をなくす、子育て中の社員も働きやすくなる制度を整えるなど、環境面でも『いい会社』をめざします。
そして何より、最近の社員を見ていると、お客様に対しても社内に対しても優しい気遣いができる人が多いなと感じます。そうした優しさこそ『いい会社』の条件であり、お客様や優秀な人材を惹きつけるために必要な要素だと思いますね」
社員の声を聞き、改善を実行。充実した研修制度で、組織と事業の成長を後押し
社長就任後、社員と話す機会を積極的につくってきた豊田。とくに現在会社として注力する採用においては、研修に参加して社員のリアルな声を集めるなど、新たな試みも始めています。
「5~6月には新人研修や若手研修に参加し、今後の採用や研修制度をどうしていくといいのか、社員たちの生の声を聞きました。その中で出てきた1つが、『応募する時に社員のこういう情報があると良かった』という意見。それを受けて、今まで公にしていなかった情報ですが、調整して公開することにしました。
社員たちの声を受け止めてすぐに行動に移すことで、『社長に意見を上げれば検討してくれるんだ』という信頼関係を築いていきたいと考えています」
人を育てる文化を大切にするNDSでは、人材開発のために新人・若手向け以外にもさまざまな研修を実施。その範囲は、実に多岐にわたると豊田は説明します。
「中堅社員やマネジメント層向け、営業マインドやリーダーシップを身につける研修など、キャリアに応じた階層別研修を用意しています。また、現場で必要なテクニカルなスキルは部門ごとに異なるので、社員が自分に足りないと感じたスキルを外部の教育機関で学ぶこともサポートしています。
さらに案件によっては、ヒューマンスキルや業務的なスキルが必要なケースも。たとえば税金のシステムをつくるには税法を理解しないといけないので、その習得にかかる費用は会社で負担する制度もあります」
こうした研修や制度で社員の成長を後押しし、事業領域の拡大をめざす──それが豊田のもう1つの狙いです。
「当社は、公共や金融、製造業のシステム開発においては存在感を示せていますが、他の業界もまだまだ開拓していく必要があると考えています。たとえば、一度受注しても継続にはつながらなかった医療系のシステムなどには、もう一度チャレンジしていきたいですし、今後どの分野を開拓していくかは積極的に戦略を立てたいと思っています。
また、採用で言えば、事業領域を拡大するために、継続して採用していきたいと思っています。人を育てる社風を活かし、多様な人材が活躍できる会社にしたいと考えています」
誰もが働きやすい環境に。挑戦の先に、100年企業をめざす
創立50周年を迎えたNDS。今後のさらなる発展に向けて、豊田は「誰もが働きやすい環境づくり」を1つの目標に掲げます。
「最近女性の取締役が1人就任しましたが、女性管理職の数はまだまだ少ないので、その後に続く人材を育てていく必要があります。そのために必要なのが、子育て中の社員もキャリアアップをめざせる体制づくり。
たとえば、先日あるミーティングで課題として出たのは、子どもが小学生になると途端に預け先が少なくなるという、いわゆる『小1の壁』。これを解決するために、幼稚園時代+αの子育て支援があると嬉しいという意見があり、育児フレックス制度の対象を未就学児から小学3年生まで延長しました。
そのほかにも、具体的にどうすればいいのか、まだアイデアは固まっていませんが、さまざまな立場の社員たちの声に耳を傾けながら、一緒に考えていきたいと思っています」
NDSの将来像について、豊田は「100年企業をめざす」と断言します。
「100年続く企業をめざすには、後任を育ててどんどん襷を渡していけるような環境づくりが大切だと思っています。
これまでつくり上げた『いい会社』をベースに、悪いところは直しながら、さらに50年、そしてその先も続く会社にしたい。そのためには、社長としての心構えや経験を後輩たちに伝えていきたいですね」
最後に豊田は、NDSで活躍できる人材像について語りました。
「当社に来てほしいのは、柔軟性と学習意欲のある人材です。IT業界は技術の進化が速く、今使っている言語や技術が10年後には使われなくなるかもしれません。
だからこそ、特定の技術にこだわるのではなく、新しい技術を学び、吸収する意欲のある人を求めています。新しいことを学ぶのが好きで、成長のためには苦しいことにも率先して取り組める。そんな人材に入社していただけたら嬉しいですね」
50年の歴史を礎に、新たな50年に向けて歩み始めたNDS。豊田はこれからも社員の声に耳を傾け、新たな分野への挑戦を続けながら、100年企業をめざしていきます。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです
