どのタイミングで、どのオークションに出品するか。的確な判断が収益向上につながる
サービス・事務本部 車両部 車両チームに所属する森永。車両の売却業務を通じて、会社の収益に直結する重要な役割を担っています。
「主な業務はリース期間が満了した車両の売却で、毎月1,000台前後を担当しています。売却するのは3年から7年の契約が基本となるリース車両の中でも、とくに5年満了車が多いです。オートリースの車両はメンテナンスが行き届いているため、バイヤーには人気です。
車両の売却は、1円でも高く売ることが当社の利益に直結するため、責任重大で緊張感のある仕事です。重視されるのは車両の年式や走行距離。どのタイミングで、どのオークション会場に出品すれば高く売れるのか。その判断が非常に重要になります」
売却にあたっては為替相場や輸出の動向、さらには輸出規制の情報にも敏感になる必要があると言います。
「出品車両の選別には輸出バイヤーの動向をつかむことが重要で、輸出先となる各国についての規制や時期を考慮しています。とくに年末年始には注意が必要です。車両が輸出先に到着するころには年式が一つ落ちてしまったり、規制に抵触してしまったり。そんなことも起こり得るのでタイミングが肝となります」
今年からは、解体が必要となる車両やバイクの引き取り、売却作業も担当するようになった森永。新しい分野での挑戦に意欲を見せます。
「解体車両やバイクの取り扱いは、通常の車両と比べて法的にも厳しい規制があり、大変な面もあります。とくに被災車両などの特殊ケースでは、現場の状況はもちろん、減免措置や被災抹消方法などの国や県から発信されている情報をいち早くキャッチし、いつでも正確な案内を社内外にできるよう、準備をしています。
まだ経験は浅いですが、この新しい分野でも幅広い知識と技能を身につけていきたいですね」
環境への配慮も忘れません。ISO14001(※)の推進者として、車両部での環境に配慮した取り組みにも力を入れています。
※ ISO14001:環境マネジメントに関わる国際規格
「毎月会議を開き、環境に配慮した取り組みを検討しています。たとえば、車両の引き取りから会場への運搬までの過程で排出ガスを減らす努力として、車両の相場を事前に確認して解体車両とオークション向け車両を適切に仕分け、無駄な搬出作業を削減するなど、環境負荷の低減を図っています」
予想外の車両部配属──段階を踏んだ丁寧なOJTで着実に成長
就職活動中、学内セミナーでリース会社の説明を聞いたことがリース業界に興味を持つきっかけだったと振り返ります。
「就職活動の軸として『人の役に立ちたい』という想いがありました。リース業界の説明を聞いて、自分のめざす方向性に合っていると感じたんです。とくに、さまざまな業界の方々と接点を持てることや、さまざまな形で役立てる可能性に魅力を感じました。
中でもオートリース業界は、契約開始から終了まで長きにわたりお客さまとのお付き合いができ、一貫してサポートできる点に魅力を感じました。また、『自動車』という社会で必要とされる身近な商材を扱えることも魅力的でした。市場としてもこれから成長が期待される分野で、拡大できるビジネスチャンスが多いと、今も感じています」
その中でNCSへの入社を決めた理由は、人とのつながりを大切にする文化と、人に対する真摯な姿勢でした。
「就職活動中、説明会や面接を通じてNCSの社員の方々がとても丁寧に話を聞いてくれ、寄り添ってくれる印象を受けました。とくに、面接では実績やスキルだけでなく、『自分がどう感じたのか』『どういう気持ちで取り組んだのか』という内面を深掘りするような質問が多く、人間性を重視する会社の姿勢が感じられました」
こうしてNCSへ入社した森永は、予想外の部署に配属されることになります。
「これまでNCSの新卒配属の多くは営業だったので自分も営業なのだと思い込んでいました。しかし、私たちの年からサービス・事務本部でも若手を増やす試みが始まり、車両部への配属となったことには驚きました。
車両部について何も想像がつかず不安とワクワク感が半分ずつではありましたが、車両部の一員として働き始めてからは、上司や先輩方が車に詳しくない自分でも知識をつけていきやすいように段階を踏んで業務を教えてくれました。
具体的には、車両の値付けから始まり、車の種類・構造・型式など、あらゆる面から車両を知ることから始めました。そして、オークションで実際の売れ方を見学して車の価値や相場を学び、引き取り業務や最適なオークション会場の選定方法などを学びました。少しずつレベルアップした業務を行うことで、基礎からしっかりと身につけることができ、次第に不安な気持ちは解消されていきました。
また、先輩方は『失敗してもいいから、やってみよう』というチャレンジ精神を大切にしています。万が一、失敗してしまってもリカバリーについて丁寧にレクチャーしてくれるので、次回に活かすことができ、新しいことにためらうことなく取り組む姿勢を身につけることができました」
さまざまな業務に取り組む中で、『常にお客さまのことを意識する』大切さを森永は学んだと言います。
「業務上、直接お客さまとお話する機会はないのですが、残価設定(※)や中途解約の車両価格設定などを通じて、営業担当者から『お客さまに納得していただけた』という話を聞くと、お客さまのために動けたとやりがいを感じます。上司はいつも口癖のように『お客さまのことを意識しなさい』と話しています。
入社当初は、車の知識を習得しなくては、と思っていましたが、一番大切なのはお客さまや相手の立場になって考えられるようになることだと気がつきました」
※ 残価設定:「残存価格設定」の略語。リース契約満了時の予想車両販売価格を算出し、設定すること
森永は、NCSの研修や自己研鑽支援の制度も、高く評価しています。
「新入社員の導入研修では約1カ月間に渡り、システム操作や見積作成などの営業の基礎を学びました。配属先が営業ではなかったからこそ、この研修があったことで、営業担当者の立場を知ることができたと思います。
また車両部では、車両査定業務に関する資格取得を推奨しています。NCSは資格取得に対してサポートが手厚く、業務に必要な資格であれば会社の補助を受けることができます。自己研鑽を積極的に支援してくれていると感じます」
チームとして過去最高収益を年々更新。市場を読み、最適なタイミングでの売却を実現
入社一年目は目の前の業務に追われていたが、二年目以降、徐々に「NCSの一員として貢献している」という実感がわいてきたと語る森永。現在に至るまでとくに印象に残っていることに、チームの成果として過去最高収益を年々更新し続けていることを挙げます。
「毎年売却台数に大きな変化はないのですが、相場の高まりに加え、その中でも出品車両を最適なタイミングで売却できていることが最高収益につながっています。チーム全体で自信を持って取り組んだ結果だと思います。
車両部の仕事は、市場の動向に敏感に反応することが求められ、世界情勢の変化にも迅速に対応する必要があります。たとえば、ロシアによるウクライナ侵略が始まった時には即座に出品を停止し、輸出規制に応じて対応を変更しました。また、海外の需要動向を見極めて戦略的に売却を行うなど、市場の変化に柔軟に対応しています」
このような経験を通じて、森永は自身の成長を実感しています。車両部での仕事は日々新しい発見と学びの連続だと言います。
「知識が増えるにつれて相場の変化に敏感になり、去年と今年の違いがすぐにわかるようになりました。毎年相場が変動していく様子を目で追えることや、常に会社の商材である車と向き合って仕事ができることに魅力を感じています。
また、取引先から感謝されたり、営業担当やお客さまから感謝の言葉をいただいたりする時は、大きなやりがいを感じます。
この仕事は常に変化し、新しい挑戦があります。それがおもしろさでもあり、魅力でもある。この仕事に就いて良かったと実感しています」
新しい試みとして、オークション会場の新規開拓も行っています。
「さまざまな地域で満了した車を、運搬コストをかけずに、適材適所のオークション会場に出品できるように開拓を行っています。
2023年には関西を中心に4会場を新規開拓することができました。リースアップ車は整備がしっかりされていることから人気があり、当社の出品により来場するバイヤーが増加しました。それに伴い、出品する会社も増加。会場の取引量が大きく増え、担当者から大変感謝されました。
お客さまだけではなく、大切なビジネスパートナーであるオークション会場の役に立てたことがとても嬉しく、印象深かった出来事です」
車両部での展望──常に新しい挑戦を続ける姿勢が、NCSの発展につながっていく
森永は、車両部での経験を積み重ねながら、今後の自身のキャリアについても明確なビジョンを持っています。
「営業部など他部署も経験してみたい気持ちはありますが、今は車両部で任された業務に全力を注ぎたいと考えています。とくに、解体見合いとなる車両や事故車両の販路拡大のために取引先開拓に力を入れていきたいです。今は、大手業者の取引がメインとなっていますが、販路を増やしていきたいです。
また、2026年のシステム更改に向けて、担当者として積極的に意見を出していきたいと思います。イノベーション推進部と連携して、車両部のシステムをより良いものに作り上げていきたいです」
さらに、自動車業界が大きな転換期を迎える中、将来を見据えた取り組みの重要性を強調します。
「ガソリン車からEVへの移行が始まっており、現在の売却方法も変わっていくでしょう。大きな負荷を伴う変化ですが、これは同時に大きなチャンスでもあると感じています。
EV蓄電池の販路確保や拡大など、自動車業界の未来を見据えた先行的な取り組みが、会社のさらなる発展につながると信じています。NCSが業界をリードできるよう、『開拓』という2文字に重きを置いて、会社とともに成長していきたいです。また、それがお客さまとともに成長していくためにも必要なことだと感じています」
就職活動中の学生たちに向けて、森永は自身の経験を踏まえてアドバイスを送ります。
「就職活動では『自分のやりたいこと』と『どんな会社で働きたいか』の2点を意識することが大切だと思います。会社の雰囲気を知るには、実際に足を運んで調べることが一番。
福利厚生や給与も大切ですが、一緒に働く人たちの様子を見ることはとても重要です。面接などを通して感じたフィーリングは大切にしてほしいです」
最後に、NCSで働く魅力について話を締めくくります。
「入社して5年目になりましたが、お客さまだけではなく、仲間を大切にする会社だと感じています。一人ひとりが真摯に仕事に取り組む一方で、わからないことを質問すると時間をかけて丁寧に教えてくれるなど親切な方々が多く、見習うべき点がたくさんあります。
また社内イベントなどでさまざまな部署の方々と関わる機会もあり、人とのつながりを大切にする会社だと実感しています。これからも、この素晴らしい環境を活かして、成長し続けていきたいです」
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
