より良い生産体制に向けて、軸受設備の保全と外観検査自動化プロジェクトを担当
軸受事業部の生産技術部に所属するT.Y.。電気班のメンバーとして、6名のメンバーと共に軸受設備の保全や立ち上げ業務を担当しています。
「軸受とは、回転する軸を正しい位置で支えるための機械部品です。私が所属する生産技術部の製造技術課では軸受を製造する設備の新規立上げや保全・改善を行っています。
課内でも複数の班に分かれており、私が所属する電気班では製造を担う部署からの修理依頼を受けて設備プログラムを修正する保全業務が中心です。軸受の生産設備はすべての工程が連結して稼働しており、ひとつの設備に故障が発生すると、ライン全体が停止してしまいます。
そのため、トラブル対応は緊急を要しますが、原因の特定は容易ではありません。多くの場合、現場には単独で向かいますが、ひとりの手に負えない場合はチームで対応することもあります。
また、軸受設備の立ち上げも生産技術部の業務のひとつです。部品調達を含む運用、安全性などの観点から、仕様が設備マニュアルに則ったものかどうかを確認したり、試運転時にプログラムの調整を行ったりしています」
設備の保全や立ち上げに携わるかたわら、T.Y.は軸受外観検査の自動化プロジェクトにも携わっています。
「軸受設備の生産ラインには、部品の品質を維持するため外観をチェックする外観検査と呼ばれる工程があります。外観検査では主に人間の目による目視検査が行われていますが、当社では長年、カメラを使った設備導入による効率化・省人化に取り組んできました。
進行中のプロジェクトでは、私は仕様決定の段階から関わり、現在は設備の試運転を行いながら調整を進めています」
一方、T.Y.はメンバーの育成にも関わってきました。
「2022年の新卒社員教育を担当しました。教材を使って電気の基礎を学んでもらい、その後はOJTのようなかたちでの指導も行いました」
入社後、一貫して軸受の生産技術業務に従事してきたT.Y.。生産ラインを止めないために、製造現場との密なコミュニケーションを心がけてきました。
「生産技術部と現場とのあいだでは、どうしても認識の齟齬が生じてしまいがちです。そのため、日頃から擦り合わせを行うことを大切にしてきました。
たとえば、現場からの改善要望をそのまま受け入れるのではなく、根本原因の解決に向けてより効果的な修正案を提案するなど、必要に応じて現場に足を運んで話し合いを重ね、互いに納得のいく生産ラインの運用をめざしています」
高専で育んだものづくりへの情熱。事業展開の幅広さに惹かれ、不二越へ
高専で電気制御システム工学を学ぶ中でものづくりに関心を持ったと話すT.Y.。不二越を選んだ経緯をこう振り返ります。
「まず興味を持ったのは、当社がロボット事業を展開している点です。その後、調べを進めるうちに、ほかの地元企業と比べて事業の幅が広いこと、海外にも多くの生産拠点を持っていることに惹かれました。さまざまな経験ができそうだと感じたことが、入社の決め手です」
入社後、研修を経てT.Y.が配属されたのは現在も所属する電気班。学生時代や研修中に経験した学びを活かしながら、キャリアを重ねてきました。
「高専で電気の基礎について勉強していたので、1年目に先輩から教えられた設備プログラムの仕組みなどがすんなり理解できました。
また、当社ではすべての学部卒の社員が海外留学をすることになっています。私は2カ月のあいだアメリカに滞在しました。異文化に触れるなど、入社早々に現地でとても貴重な経験ができたと思っています」
現在では大規模なプロジェクトや単独での出張を任されるなど、チームの中核的な存在へと成長を遂げたT.Y.。生産ラインを効率化する上で欠かせない軸受外観検査の自動化プロジェクトにアサインされたのも、社内の大きな期待を受けてのことでした。
「軸受外観検査の自動化は、当社が長年かけて取り組んできた、とても重要で大規模なプロジェクトです。しかし、カメラの誤判定など解決すべき課題が多く、解決に向けた具体的な道筋も見えてないため、私が関わって約2年になりますが、まだ手さぐりの状態が続いています。
現在は設備の試運転を行っていますが、これまで取引のなかったメーカーに製造を依頼したこともあり、調整作業が難航中です。立ち上げから関わったのは今回のプロジェクトが初めてですが、軸受外観検査を自動化する上で設備仕様の重要性をあらためて認識するなど、多くの学びを得ていますし、やりがいも感じています」
周囲の支えを得て長期育休へ。深まった家族の絆、高まった仕事への意欲
2023年に育休を取得しているT.Y.。周囲に男性育休を取得した前例がない中、背中を押したのは上司やメンバーの支援でした。
「子どもの成長を見届けたいと思ったことがきっかけでしたが、不安もありました。以前、別の部署で1週間ほど取得した人がいると聞いたことがあるだけで、周りに育休を取得した男性社員がいなかったからです。
育休を取れたのは、子育て経験のある上司の理解があったおかげです。相談したところ、『自分は取得できなかったが、取るべきだと思う』と前向きな反応をもらえたことは大きな励みになりました。メンバーへの割り振りを含め、業務の引き継ぎを一手に引き受けてくれたのも上司です。
メンバーたちが協力的だったことにも助けられました。後ろめたさを感じることなく育休に入れたのは、周囲のサポートがあったからこそだと思っています」
現場を長く離れることに不安もあったと話すT.Y.が取得した育休は3カ月。上司との対話の末に決めた期間でした。
「懸念していたのは、人事評価への影響でした。上司から言われたのは、『育児休暇自体は問題ないが、長期間の育休取得が実績づくりに影響する可能性はある。それが評価に影響するかもしれない』ということ。復帰後の調整を考えて、育休期間を3カ月に設定しました」
3カ月間、育児のサポートと家事に専念したT.Y.。育休を取得したことが、プラスに働いていると言います。
「寝返りができるようになる瞬間など、仕事をしていたら見逃していたかもしれない子どもの成長過程を目にすることができたのは、とても貴重な経験でした。長期休暇を取得したことで、仕事への意欲が高まったと感じます。
子どもが生まれ、より家族のために頑張ろうという気持ちが強まり、自身の健康管理への意識も高まりました。とくに実感したのが、良質な睡眠を取ることの大切さです。育休中、まとまった睡眠を取れないことが体調不良の要因になる場面がありました。 私が体調を崩せば、妻の負担が増えます。自分の健康状態が、私自身だけの問題ではないことを理解しました」
事業領域の広さ、海外勤務の機会が魅力。自発的に挑戦し、充実したキャリアを
2024年で入社7年目を迎えるT.Y.。さらに経験の幅を広げることに意欲を見せます。
「軸受外観検査の自動化プロジェクトをはじめ、新しいことに積極的に挑戦していきたいと考えています。チャンスがあれば軸受以外の生産設備やほかの事業所と連携した業務にも携わって知識を増やし、より充実したキャリアを築いていきたいです」
それが可能なのは、不二越だからこそ。同社で働く魅力について、技術者の立場からT.Y.は次のように続けます。
「当社の最大の魅力は、なんといっても事業領域が幅広いことです。軸受だけでなく、工具や工作機、ロボットなど、これほどさまざまなものをつくっているメーカーはそうないと思っています。
また、海外勤務へのチャンスが開かれているのも、海外拠点が多い当社ならではです。私もこれまでチェコ、台湾、メキシコと、何度も海外出張して現地で業務を経験しています。仕事だけでなくさまざまな国の文化や慣習に触れたことで、海外で働くことへの意識も高まってきました」
自分らしいキャリアを実現するために。新たな仲間に向けて、T.Y.はこんな言葉で参加を呼びかけます。
「恵まれた環境だとしても、言われたことだけをこなす受け身のスタンスではキャリアの幅は広がりません。すべきこと、必要なことを主体的に考え、行動に移すことが信頼につながると考えていますし、それができる人がこの会社には求められていると思います」
技術者としてより豊かな経験の蓄積と働き方をめざし、未知の領域へ。T.Y.はこれからも、不二越と共に挑戦を続けます。
※ 記載内容は2024年4月時点のものです

