現場だから味わえる、「生きている実感」。新任営業課長としての覚悟と奮闘
2026年4月、武蔵野銀行蓮田支店の営業課長として着任した岡田。現在は、部下3名のマネジメントを行いながら、自身もプレイングマネージャーとして法人・個人のお客様の課題解決に奔走しています。
「すでに取引のあるお客様により深く当行をご活用いただくための提案はもちろん、資金調達や販路拡大、人材確保といった経営のあらゆるお悩みに対し、行内の専門部署や外部機関を巻き込んで解決策を提示するのが私たちの役割です。営業課長としては、半期ごとの目標達成に向けた舵取りを行いながら、メンバーがいかに動きやすい環境を作れるかを日々模索しています」
これまで伊奈、浦和、朝霞の3支店で営業担当として最前線に立ってきた岡田。中でも法人営業には特別な思い入れがあると言います。
「法人の支援は『未来永劫』続くビジネスだと思っています。人には寿命がありますが、企業は代々引き継がれていくもの。私たちが支援することで企業が成長し、その結果として町が元気になり、税収も上がる。地方銀行として、これほど意義のある仕事はありません」
岡田は営業店で経験を積んだ後、4年9カ月もの間、本部である総合企画部や他行への出向を経験しました。そして再び現場に戻ってきた今、かつてとは違う視界の広がりと喜びを感じていると笑顔を見せます。
「本部にいたからこそ、営業店がいかにお客様と間近で接することができる尊い場所であるかがわかりました。本部の仕事も最終的にはお客様のためですが、営業店では目の前でお客様が喜んでくれたり、時には厳しいお言葉をいただいたりする。自分の頑張りがダイレクトに反応として返ってくるんです。久しぶりに支店に降り立った今、『自分は今、生きている』と強く実感しています」
現場の最前線で汗をかき、お客様と共に一喜一憂する。それこそが、岡田にとっての銀行員としての原点であり、最大の原動力となっています。
予想外の本部異動と葛藤。もがきながら得た、銀行全体を俯瞰する経営の視点
そもそも岡田が銀行員を志した原点は、自営業を営んでいた実家に出入りしていた武蔵野銀行の担当者の存在でした。その背中に憧れ、「絶対に外回りの営業がやりたい」という熱意を胸に入行。念願叶って営業担当となってからは、水を得た魚のように現場を駆け回りました。
しかし、営業として脂が乗り切っていた入行7年目の2021年に予期せぬ辞令が下ります。本部の中枢である総合企画部 経営政策室への異動、そして長野県の八十二銀行(現・八十二長野銀行)システム部への出向でした。
「正直なところ、最初は戸惑いました。自分は現場で外回りをしている方が性に合っているし、本部で机に向かって企画を練るような性格ではないと思っていたんです」
出向から戻った後も、総合企画部で千葉・武蔵野アライアンスの推進や行内から新規事業のアイデアを募る、むさしの未来創造プロジェクト「みらいのたまご」の運営など、それまでの銀行業務とは毛色の違うプロジェクトを担当した岡田。そこには、現場とはまた違う大きな壁がありました。
「新規事業のアイデアを具現化するのは本当に難しかったですね。コストや人員の確保、法的リスクなど、さまざまなハードルがあり、結局プロジェクトを一つも形にすることができませんでした。周囲からは『新しいことをやっているね』と言われても、自分自身としては銀行に直接的な経済的メリットを与えられていないもどかしさと、悔しさがありました」
しかし、一見すると苦労の連続だったこの本部での経験が、今の岡田の大きな財産となっています。
「総合企画部では、銀行の10年先を見据えた長期経営計画の策定を間近で見ることができました。各部署と調整を図りながら、『武蔵野銀行全体としてどこに向かおうとしているのか』を個々の施策に落とし込んでいく。この経験を通じて、銀行という巨大な組織を俯瞰する視点を養うことができました」
現場だけを見ていては気づけなかった、経営層の意図や全行的な戦略。それを理解した上で現場の営業活動に落とし込める今の岡田の強みは、この葛藤と挑戦の日々があったからこそ培われたものです。
「懐に入り込む力」と「負けず嫌い」。そして、憧れの先輩の背中を追いかけて磨いた「現場力」
現場に戻った岡田が、過去の営業時代から一貫して強みとしているのが「お客様の懐に入り込む力」です。
「浦和支店時代には、地域のハウスメーカーと連携して富裕層の相続税対策をサポートし、大きな実績を上げることができました。また、朝霞支店時代にはコロナ禍における資金繰り支援で奔走しつつ、メイン取引先の数億円規模に上る本社建設プロジェクトを完遂し、お客様から深い感謝の言葉をいただきました。
これらに共通して言えることは、ただ足繁く通うだけではなく、本当の意味でお客様の懐に入ることを意識してきたことです。そのためには、上辺だけの提案ではなく、ファイナンシャルプランナーなどの知識を貪欲に吸収し、『本当にあなたのことを考えているんだ』という真を食った提案が必要だと学んできました」
その絶え間ない努力を支えているのは、自身の「負けず嫌い」な性格にあると自己分析します。
「同期にも負けたくないし、他行にも負けたくない。そして何より、お客様に認めてもらいたい。その純粋な思いが、自分の行動のすべてを突き動かしているような気がします」
そんな岡田には、入行当初から目標にし続けているロールモデルがいます。
「新入行員時代に配属された伊奈支店で出会った先輩です。当時、エース級の営業担当だった先輩は、私がまだ内勤だった頃にあえて私の席に近いカウンターでお客様と商談をし、『会話の進め方を聞いておけよ』と背中で教えてくれました。業務時間外でも、銀行員としての心構えを熱く語ってくれたんです」
不思議な縁で、その先輩も岡田と同じように八十二銀行への出向や総合企画部を経験し、現在は別の支店で次長として活躍しています。
「勝手ながら、尊敬する先輩と同じキャリアの轍を踏ませてもらっていると感じています。今でも『新米課長、大変だな!』と気にかけてくれる。そういう人の存在が、自分のめざす道標になっています」
育ててもらった恩を地域と後輩へ。愛する埼玉で描く「恩返し」の未来
「埼玉が、めちゃくちゃ好きなんですよ」
岡田は照れくさそうに、しかし力強くそう語ります。長野県への出向期間を除き、常に埼玉の地でお客様と向き合ってきた彼にとって、この地域への愛着は年々深まっています。
「お客様と話していると、埼玉の美味しいご飯屋さんや地元の情報をたくさん教えてもらえます。埼玉は都会でありながら、人と人との『ウェットな関係性』を望む方が多くいらっしゃる。だからこそ、私たちが地域に入り込んで役に立つことで、お客様から愛されている実感を得られるんです」
入行から12年目を迎え、岡田の周りでは別のキャリアを求めて銀行を去る人も少なくありません。それでも岡田が武蔵野銀行で働き続ける理由は、とてもシンプルで温かいものでした。
「一言で言えば、恩返しがしたいんです。これまで、厳しい言葉をかけてくれた上司や、背中で教えてくれた先輩、温かく支えてくれたパートさんなど、本当にたくさんの人に育ててもらいました。自分がもっと偉くなって、『お前、あそこまで成長したんだな』と喜んでもらいたい。だから、辞めたいと思ったことはありません」
これからはチームリーダーとして、自分を育ててくれたこのアットホームな組織文化を、自身の部下たちにも還元していく番だと意気込みます。
「部下と一緒に目標を追いかけ、それを達成することで、お客様がハッピーになる。それが結果的に銀行への貢献にもつながります。そのためにも、まずは私自身が課長としての経験を早く積み、もっと成長していかなければいけません」
最後に、これから就職活動を迎える未来の仲間たちへ、岡田は自身の経験を踏まえてこうメッセージを送ります。
「武蔵野銀行には、営業店で地域のお客様と深く関わる仕事もあれば、若いうちから本部で経営の中枢に関わるダイナミックな仕事もあります。一見バラバラに見えるかもしれませんが、それらすべてが根っこの部分でつながっており、自分自身の確かな血肉になります。挑戦を支え、成長を喜んでくれる温かい仲間がここにはいます。皆さんと一緒に、埼玉の未来をおもしろくしていける日を楽しみにしています」
※ 記載内容は2026年8月時点のものです
