お客様と金融機関の間に立つ。ミスを防ぐ工夫と調整力が支える融資の舞台裏
武蔵野銀行の融資部・融資企画グループは、銀行全体の融資業務が円滑かつ効率的に進行するよう、融資関連の企画立案・規程の改定など、融資業務基盤の整備を一元的に担っている部署です。その組織の中で福永は調査役として、主にシンジケートローンのエージェント業務において中核的な役割を果たしています。
「シンジケートローンとは、資金調達を希望するお客様に対して複数の金融機関が協調して融資を行う仕組みです。条件が統一された1つの契約で複数の金融機関から借入が行われるため、事務の取りまとめが必要となります。
私は、借入人であるお客様と参加金融機関との間に立ち、契約締結後の資金決済や期日管理、各種調整を行うエージェント業務全般を担っています。お客様は地元・埼玉県に根差したさまざまな業種の企業様であり、参加金融機関も埼玉県近郊の銀行様がほとんどです。
行内でこのエージェント業務に携わっているのは、グループ長・私を含めた調査役2名・主任1名の4人です。その中で私は業務のメインを担っており、日々の期中・期日管理や決済確認、新規契約に関する契約書類の整理、参加金融機関との意見の取りまとめといった実務を主体的に担っています。
プロパーからキャリア採用者までさまざまなバックグラウンドのメンバーと働いているので、高度な案件では経験豊富なメンバーに相談し、お互いにサポートし合いながら業務を進めています」
外部の機関やお客様と直接やり取りを行うエージェント業務においては、絶対に誤りが許されない厳格な事務精度が求められます。そのため、福永は常にミスを防ぐための工夫を徹底しています。
「お客様や参加金融機関など、外部機関と接する事務ですので、ミスをなくすことは大前提です。作成した帳票や書類は自身であらためて再確認した上で、別のメンバーに検印してもらうダブルチェックを徹底しています。
また、間違いやすいポイントや複雑な考え方のプロセスは、誰が見てもわかるようにメモやマニュアルとして記録を残すよう心がけています」
積み重ねたキャリアを止めたくない。培った専門性と育児との両立をかなえる転職
学生時代、経営学部で地域経営学を専攻していた福永は、地域社会を金融の側面から活性化させたいという想いを抱き、2012年にとある地方銀行への入行を決めました。
前職の地方銀行では、融資窓口業務や外国為替業務、本部でのシンジケートローン・プロジェクトファイナンス業務、外貨資金管理など幅広い業務を経験。融資実務の専門知識を蓄積すると同時に、Excelでのマクロ構築や工程見直しを通じて業務効率化を強力に推進してきました。
「融資業務はスキームが複雑だったり、多様な法律が関わってきたりして、常に勉強が必要な点が大変です。一方で膨大な事務作業を効率よく、ミスなくこなすことができると大きな達成感につながります。そしてなにより『この建物は、自分が携わった融資によって実現したものなんだ』と実感できたとき、うれしい気持ちになります」
キャリアを順調に積み重ねる一方で、3人の子どもの出産・育休を取得。第3子の育休明けのタイミングで家庭の都合により転居することになり、転職という大きな決断を下すことになります。
「通勤時間や家庭環境を考慮しつつ、これまで培ってきたキャリアを中断させることなく継続させたいという思いがありました。武蔵野銀行を選んだ決め手は、子育てとの両立支援制度がしっかりと整っており、実際に現場で活用されていることでした。
面接の際にも『時短勤務だからと言って、一律で低い評価になるようなことはない』と明言してくれたことが、一人ひとりの努力や成果を正当に評価してくれる安心感につながりました」
武蔵野銀行では、時短勤務や有給扱いとなる看護休暇、本部勤務における在宅勤務制度など、子育て世帯に手厚い環境が整っています。入行後は制度面の充実だけでなく、職場全体の穏やかで優しい風土にも助けられたと語ります。
「お互いを尊重し合い、丁寧なやり取りができる素晴らしい行風だと感じました。システムの操作などわからないことがあっても、周りの方々が親身になって教えてくださり、スムーズに環境に馴染むことができました」
前職の経験を、新たな職場の力に。システム更改で実感したキャリア採用の価値
2025年に武蔵野銀行へ入行して以来、福永にとってとくに強く印象に残っている出来事は、エージェント業務管理システムの更改プロジェクトへの参画でした。キャリア採用として入行して間もない段階でありながら、重要な業務基盤の構築において「一人の戦力」として積極的に意見を求められたと言います。
「前職で利用したことのあるシステムだったこともあり、入行間もない時期でしたが『これ、どう思う?』と議論の場に同席させてもらえました。そこで具体的に『事務の効率化を図るために、帳票や業務フローをこう見直してはどうか』などの提案をしたところ、快く取り入れてもらえたのです。
他の部署のことはわかりませんが、少なくとも私の部署では年次や入行経緯に関係なく、オープンに意見を交わし合える風通しのよさを日頃から強く感じています」
自分の意思や考えを持ち、それを発言することが歓迎される環境の中で、福永自身も「常に自分の意見を論理的にまとめて発信する」という新たな成長と意識の変化を感じています。
「意見を言いやすい環境だからこそ、常に自分の意見を持って働く意識が芽生えました。会議で積極的に発言するように心がけるだけでなく、『どう思う?』と聞かれたら、『私はこう考えています』とすぐに発言できるように、あらかじめ考えをまとめておくようにしています」
また、埼玉県を中心とした地場のお客さまや近隣の金融機関と深く関わるシンジケートローン業務を通じて、地域貢献への実感も深まっています。
「私はお客様と金融機関をつなぐ架け橋のような存在でありたいと思っています。契約で定められた条件どおりに資金決済や情報共有が行われるよう、各金融機関からの照会や要望を丁寧に汲み取り、お客様と参加金融機関の双方が安心して取引を続けられるよう調整していくことに、やりがいを感じています。
それぞれのステークホルダーが異なる立場や想いを持つなかで、その意向を的確に把握し、行内外の関係者の協力を得ながら、日々の運営を安定的に支えていくことは大変な一方、この仕事の醍醐味でもあります。
無事に調達が完了し、その後も契約の履行管理を続けながら、埼玉県内の開発など大きなプロジェクトが動いていく様子を新聞や街中で目にするたび、地域の発展を陰で支えられている手応えが得られます」
限られた時間で成果を出す。チームと助け合い、学び続ける姿勢で挑む未来
3人の子どもを育てながら時短勤務で活躍する福永は、タイムマネジメントとチーム内でのコミュニケーションを何よりも大切にしています。
「前述の通り、家庭の事情に合わせたさまざまな制度が整っているので、子育てや介護などのある人でも働きやすい環境です。周囲のメンバーも各家庭の事情に理解があるため、気兼ねなく制度を活用できます。
私自身はまだ小さい子どもがおり、急な有給取得や早退が発生する可能性もあるため、チーム内での報告・連絡・相談や情報共有は日常的に徹底しています。また、家庭内でもパートナーや外部のサポートサービスをうまく活用し、周囲に頼りながら仕事と育児を両立しています」
限られた時間の中でも、福永はキャリア向上のために前に進んでいます。現在は朝のスキマ時間や休日などを活用し、マーケット関連の資格取得に向けて勉強を続けています。
「現在のシンジケートローン業務における専門性をより深めると同時に、将来的にさらに幅広い分野で活躍できるキャリアの選択肢を広げていきたいです。今は前職で携わっていたマーケット関連の知識を学び直しているところで、来年行われる試験に挑戦するため、日々少しずつ勉強を積み重ねています。
また、行内のメンバーからもよい刺激をたくさんもらっています。たとえば、上司であるグループ長は相談に対して『こうしたらいいんじゃない?』と的確な方向性を示してくれる存在で、私にとって一つの目標でもあります。
将来的には、私も周囲から気軽に相談してもらえる存在となり、相手の立場に寄り添いながら一緒に考え、ともに最適な答えを見つけていけるようなリーダーをめざしていきたいと考えています」
最後に、武蔵野銀行への入行を検討しているキャリア採用候補者の方へ向けて、福永が心強いメッセージを送ります。
「武蔵野銀行には、外部で培ってきた知識や経験を温かく受け入れ、よりよい職場作りのために積極的に取り入れる風土があります。自身の強みを存分に発揮できる環境であり、ライフステージが変化しても長く活き活きと働き続けられる魅力的な職場です」
多様性を力に変え、地域と共に成長を続ける武蔵野銀行で、福永はこれからも自分らしいキャリアを切り拓いていきます。
※ 記載内容は2026年8月時点のものです
