資産家のお客さまの人生を支える。育成の立場でPB営業への挑戦
埼玉県さいたま市にある武蔵野銀行の大宮本店。その中枢部門の一つである「個人コンサルティング部」は、総勢100名以上が在籍する大所帯です。保険や投資信託など専門分野ごとに細かくグループが分かれている中で、佐藤は現在PB営業グループに「育成」というポジションで所属しています。
「私たちのグループは25名ほどのメンバーで構成されており、主に土地をお持ちの資産家のお客さまに対するコンサルティング業務を担っています。アパートやマンションの建築を通じたローン支援をはじめ、相続発生時の円滑な資産承継の対策などを通してお客さまの大切な資産を守り、次世代へ残すためのお手伝いをするのが大きなミッションです。
そのため、PB営業が扱う案件は、遺言執行手続きからハウスメーカーの紹介、さらには個人所有の不動産を法人化する提案など、きわめて専門的かつ多岐にわたります」
佐藤は2024年4月に新卒で入行し、現在3年目。羽生支店でジョブローテーションによる窓口課、融資課、営業課での経験を経て、2026年4月から当部署に配属されました。
「現在は2年間の育成期間として、先輩や上司の営業活動に帯同し、業務の補佐をしながら専門知識を学んでいます。今年この育成枠に選ばれたのは私を含めて4人です。今は1カ月ごとに違う先輩にマンツーマンでつかせていただき、お客さまとの日々の面談に同行しながら、最前線のスキルを吸収している最中です」
資産家のお客さまが相手となるため、飛び交う専門用語は高度で、最初は先輩とお客さまの会話を聞いていてもまったくわからない状態だったと佐藤は振り返ります。
「毎日が新しいことの連続です。しかし、未経験の分野にも臆することなく積極的に飛び込んでいく姿勢、新しいことへのチャレンジ精神を大事にしています。
また、相続などお客さまの非常にプライベートな部分に踏み込む仕事ですので、プライバシーに配慮した丁寧なコミュニケーションも欠かせません。業務知識の習得はもちろんですが、それと同じくらい、お客様から『この人になら話してもいい』と思っていただけるような信頼関係を築く力が必要だと感じています」
本店での事務作業と、営業店に出向いての面談同行が半分ずつというめまぐるしい日々の中、佐藤は持ち前のチャレンジ精神で、金融のプロフェッショナルへの階段を力強く上り始めています。
地元への愛着と温かいサポート。手探りの中で見つけた、営業のおもしろさ
何事にも物怖じせず飛び込んでいく佐藤の主体性は、学生時代から培われたものでした。
「興味を持ったらすぐ行動に移すタイプで、ホテルやアパレル、神社の巫女などさまざまなアルバイトを経験してきました。そこで学んださまざまな年代の人々との接し方や人間関係の構築力が、現在の対人スキルの大きな土台となっています。
そんな中で就職活動を迎えた際、地元である埼玉で生まれ育ち、この土地への愛着がとても強いことがわかったんです。他業界も幅広く見ていましたが、母が以前武蔵野銀行で働いていたこともあり、昔から銀行の話をよく聞いていました。地域と共存し、埼玉という地元に貢献できる武蔵野銀行の存在が身近にあったからこそ、『ここで働いてみたい』と自然に思えたのだと思います」
2024年春、晴れて武蔵野銀行に入行した佐藤は、羽生支店に配属されました。当行では新入行員に対し、さまざまな業務を経験して適性を見極める「ジョブローテーション制度」を採用しています。佐藤も最初の1年間で窓口課と融資課を半年ずつ経験し、2年目から営業課へと配属されました。
「営業課では主に個人のお客様を担当し、保険や投資信託の提案を行いました。お客様と信頼関係を築き、抱えている課題をヒアリングした上で最適な商品を提案する。そして、それがご契約に結びつき、お客様の人生のライフサポートができるという一連のプロセスが本当に楽しいと感じました。自分には個人向けの営業が合っていると確信した1年間でした」
しかし、最初からすべてが順風満帆だったわけではありません。営業課に出て、初めて融資の実行を担当した時のことは、今でも鮮明に覚えています。
「既存のお客様からご紹介いただいた新規案件だったのですが、お客様ご自身も融資を受けるのが初めてで、私自身も一から実行手続きをするのが初めてという状況でした。必要な書類や細かな手続きの流れがわからず、本当に手探りの状態からのスタートだったんです」
プレッシャーに押しつぶされそうになった佐藤を救ったのは、羽生支店のチームの絆でした。
「支店の皆さんが本当に優しくて、私がお客様のお宅へ訪問する際には、支店長や次長、課長、主任の先輩方が毎回誰かしら同行してくれたんです。担当はあくまで私なのですが、足りない説明をフォローしてくださったり、的確なアドバイスをいただいたりして、なんとか無事に融資の実行まで乗り切ることができました。武蔵野銀行の『人を育てる温かい社風』に救われた瞬間でした」
手探りの中、足を運び続けて築いた信頼。お客様の人生に長期で寄り添えるやりがい
支店の厚いサポートを受けながら着実に成長していった佐藤には、営業担当として大きく自信をつけるきっかけとなった忘れられないエピソードがあります。それは、長年お取引はあるものの担当者が誰も訪問できていなかった、離れた地域にお住まいのお客様との出会いでした。
「近隣の市にお住まいの農家のお客様で、多額の定期預金をお預けいただいたまま、長い間口座に動きがない状態でした。そこで、遠方ではあったのですが『まずはご挨拶に行ってみよう』と決心して訪問したんです。しかし、日中は畑に出られていてまったくお会いできず、名刺をポストに入れては帰るという日々が続きました」
それでも佐藤は諦めませんでした。時間をずらして何度も足を運び、ようやくご夫婦にお会いできた時の喜びはひとしおだったと言います。
「最初は『長年誰も来なかったのに、今さらどうしたの?』と少し警戒されてしまったのですが、農業のお話などを通じて少しずつ距離を縮めていきました。数カ月間じっくりと通い続けるうちに、ご夫婦から『武蔵野銀行に置いてある預金はとくに使い道がなくてね』とご相談を受けるようになったんです。
そこで初めて資産運用の提案させていただき、ご契約をいただくことができました。長期的な視点でお客様と関わり、状況を深く知ることの大切さを学んだ貴重な経験です」
お客さまを深く知るという姿勢は、現在のPB営業グループでの仕事にもダイレクトに活きています。
「今は支店からの紹介で、初対面の資産家のお客様に提案を行う機会が多くあります。だからこそ、事前に支店の担当者からお客様の背景をしっかりヒアリングし、初回の面談で相手に合わせたお話ができるよう準備を徹底しています。そうすることで、より早く信頼関係を築くことができるからです」
ジョブローテーションでの営業担当から一歩踏み込み、より専門的なPB営業という領域に足を踏み入れた佐藤は今、この仕事ならではの深いやりがいを感じています。
「保険や投資信託の販売とは異なり、PB営業は『お客様の人生設計そのもの』を長期的にサポートする仕事です。10年、20年、30年と時が経てば、お客様の資産状況や家族構成も変化します。そのターニングポイントごとにじっくりとお話を伺い、最善の提案をしていく。お客様のその後の人生をより良くするためのお手伝いが何世代にもわたってできるというのは、この仕事にしかない大きな魅力だと思います」
誠実さと主体性が未来を拓く。知識と人間力を兼ね備えた、頼れる存在へ
武蔵野銀行という舞台で、着実にステップアップを続ける佐藤。その視線の先には、常に明確な理想の姿があります。
「私は、羽生支店時代に出会った先輩の背中を追いかけています。後輩からとても慕われているその方は、私が業務に悩んで相談した時にも、ただ口頭でアドバイスをするだけでなく『一緒にやってみよう』と隣で実務に寄り添ってくれたんです。ご自身の仕事で忙しいはずなのに、後輩のためにそこまで動いてくれる姿勢に感動しました。
私も将来、その方のように豊富な知識を持ちながら、誰からも相談しやすい温かい人間性を備えた頼れる存在になりたいと強く思っています。まずは今の部署で経験を積み、着実に実力をつけていきたいです」
現在のPB営業グループでの2年間の育成期間が終われば、佐藤は再び営業店へと戻る予定です。そこには、彼女なりの明確なビジョンがあります。
「この2年間で身につけていく相続や不動産活用の高度な専門知識と、かつて営業課で楽しさを感じた保険や投資信託の提案。その両方を掛け合わせることで、お客様の抱えるあらゆる課題に対し、今まで以上に多角的なアプローチができるようになります。支店に戻ったら、学んだことをフルに活かして、最前線で最善のソリューションを提供できる行員になりたいです」
これから就職活動に臨み、武蔵野銀行の門を叩こうとしている未来の仲間たちへ、佐藤は「誠実さ」と「主体性」という2つのキーワードを送ります。
「銀行業務において何よりも大切なのは、お客様との信頼関係です。有言実行を貫き、誠実にお客様と向き合える方は必ず活躍できます。また、わからないことは自分から先輩に聞きに行き、新しいことを学び取ろうとする主体性を持った方は、入行後の成長スピードが格段に違います。
武蔵野銀行には、そうした前向きな姿勢を全力でサポートしてくれる環境と、面倒見の良い温かい上司や先輩がたくさんいますから、安心して飛び込んできてほしいです」
人生100年時代と言われる昨今、銀行員に求められる役割はますます多様化し、深みを増しています。
「これからは、若い世代から90代のご高齢の方まで、本当に幅広いお客様のライフステージに伴走していくことになります。だからこそ、新しく入ってきてくれる皆さんと一緒に、お客様一人ひとりの人生設計に寄り添い、その後の未来を最も輝かせることができるような提案をしていきたいですね」
自分自身の成長を楽しみながら、周囲への感謝を忘れない。佐藤はこれからも、その想いを胸に躍進を続けます。
※ 記載内容は2026年8月時点のものです
