快く助け合う文化の中で他部門とも連携し、品質管理の要として業務に携わる
品質管理グループに所属する東出。滋賀県彦根市にある彦根工場で日々の業務に取り組んでいます。
「主な業務は、原料および製品の試験業務です。また、日々の試験業務に加えて、各社員に担当業務が割り当てられていて、私は製造後に設備が適切に洗浄されているかを確認するために、主薬や洗浄成分の残留を検出・分析する『製造設備の洗浄確認』を担当しています。その他の特別な業務として、今は新製品の立ち上げにも携わっています。
試験業務に関しては、試験ごとに細分化された社内資格を取得することで初めて携わることができる業務であり、「製造設備の洗浄確認」は、医薬品の汚染を防ぎ、高い品質の医薬品を安定して供給するための欠かせないプロセスです」
「私たちの部門では関連する資格を入社1~2年目くらいまでに順次取得して、それぞれの資格を取得した後にはじめて実際に製品の試験が行えるようになります。資格は全部で200種類ほどあるので、それぞれ担当別に分担して取りますが、私も『液体クロマトグラフィー』『ガスクロマトグラフィー』の資格と、ほかにもいくつか取得しました。
液体クロマトグラフィーとガスクロマトグラフィーは、製品の有効成分が規定量入っているかという試験と、不純物の混入がないかという試験に使用します」
何トンもの製剤を調製する機械や、その製剤をチューブに充填する機械など、工場で扱う機械は数十台にのぼります。入社2年目から主担当を務める「製造設備の洗浄確認」の業務に関しても、新製品の立ち上げに関しても、どちらも他の部門との連携が欠かせないと言います。
「洗浄確認は、製造部門の方が製造設備を洗浄された後、きれいに洗えているか品質部門が確認をする、という流れなので、製造部門と協力して進めていく必要があります。また、これとは別に今進めている新製品の立ち上げに関するプロジェクトでは、研究部と連携しています」
各自が責任を持って業務を担う中、東出は先輩として後輩の指導にも携わっています。
「工場全体で教育や指導にかなり力を入れていまして、皆さん自分の仕事をしつつ、後輩を指導しています。もともとわからないことや困っていることがあれば快く助け合うという文化がありますし、私も先輩にいろいろ聞いて教えてもらったので、後輩が声をかけやすい雰囲気を作れるように心がけています」
手を動かして実験することが好き。「最後の砦」である品質管理に興味を抱く
学生時代は生命科学部、および大学院で乳がんの研究に取り組んできた東出ですが、就職の際にはこれまでと少し違う道へ進むことを決意しました。
「基礎研究に携わってきたため、これが誰かのために役立つのはすごく先のことだという実感があり、まずはもう少しユーザーに近いところで製品を提供できるような仕事をしたいと思い、それがかなう環境を探していました。
また、幼少期に皮膚疾患を患っていたことから、漠然と皮膚疾患に悩む方の力になれる仕事がしたいということは昔から考えていて、化粧品と製薬メーカーを中心に就職活動を行っていました」
そのような軸を持っていたこともあり、業務内容からマルホへの志望度は高まっていったと振り返ります。
「学生時代から手を動かして実験することが好きで、そういった仕事ができる研究職や品質管理の仕事に興味を持っていました。また、マルホの会社説明会で『品質管理業務は、品質を担保するための最後の砦』という話を聞き、若手のうちから責任ある業務に就けることにも魅力を感じました」
その後、採用試験を経て入社。実験がもともと好きだったという東出ですが、実際に入社すると、学生時代とは比べものにならないほど多くの知識が必要だということに気づきます。
「学生時代は生物を専攻していたのですが、業務は化学が中心なので、本当にゼロからのスタートでした。製薬メーカー特有かもしれませんが、『記録』に関するルールが厳しくて、この色のこの太さの油性ペンを使うという決まりごとや、何かを書いたら日付サインが必要など、ルールに慣れるのに時間がかかりました。先輩に指導を受けながら必死で覚えていきました」
また、入社してから感じたこととして「働きやすさ」を挙げます。
「入社前は、毎日同じことの繰り返しになってしまうことに不安を感じていたのですが、実際は試験の種類もたくさんありますし、他の業務も多いです。自分の采配でスケジュールを組めるなど、仕事の優先順位を一任されていることも働きやすさにつながっていますね。
工場は想像していたより大きくて、すごく綺麗なんです。最初のうちは工場内で迷ったりもしましたが(笑)、だんだん慣れてきました」
「いつもと違うかもしれない」という感覚を大切に、品質を守り続ける
東出には仕事をする上で大切にしていることがありました。
「試験をしていく中で、『違和感を見逃さない』ということをモットーにしています。いつもと少し色が違う気がする、いつもより試験の進みが早い気がする、といった細かい部分での違和感って、結構あるんです。
その時に『まあ、でも大丈夫かな。まあいいか』と見逃さず、少しでも違和感があれば立ち止まって考えるようにしています。再確認した上で何もなければ、じゃあ良かった、で済むことなので」
近年、マルホでは全社をあげて信頼性保証の文化を醸成することを目標とした動きがあり、ミスに対しても全員で考えるような取り組みを行っています。
「とくに品質管理業務は、説明会の時にも聞いて感銘を受けた『最後の砦』ですし、最終的にストップをかけるための機能なので、良くないものが患者さんに流れないように品質の高いものが患者さんに届くように、というミッションのために全員が一丸となって動いています。
ミスがあれば同じことが起きないようにミーティングの場で事例が共有され、アイデアでミスを防げたりしないかという話し合いも行われています」
東出自身も、過去に失敗をしてしまったことで自分を振り返り、工夫をするようになったと言います。
「以前、分析機器を使っていて、最後に結果を保存して終了するところを、手違いで保存し忘れてしまったんです。保存前に印刷をしていたので紙の出力データは残っていて大事には至らなかったんですけど、電子データ自体はなくなってしまって……。ちょっとしたことでも信頼性に関わるミスが起きてしまうので気をつけなければならない、と痛感しました。
また1~2年目の時にも、期限に間に合わなかった業務があり、結果的にどうにか大きな問題にはなりませんでしたが、自分が期限に遅れてしまったせいでこの先に製品が欠品になったりしたらどうしよう、と不安で仕方なかったです。その時のショックが大きく、同じことを繰り返さないために何をすべきか考えるようになりました。
より正確に業務を進めるためにルーティンの作業では『必ず○回混ぜる』というようなルール付けをしておく、といった工夫ができるようになったのも3年目くらいからですね」
マルホのミッションでもある「あなたといういのちに、もっと笑顔を。」を意識しながら、やりがいを持って働けていると言う東出。言葉の端々にも品質を守ることへの決意が感じられます。
「やっぱり、患者さんのために、高い品質の製品を不足なく届け続けなきゃいけない、という意識が強くありますね。そのためにミスなく期限を守って業務を続けることが私たちのやるべきことだと思っています」
助け合える職場環境が魅力。工場外の人とも関わり、新しい分野にも挑戦したい
入社以来、与えられた仕事を着実にこなしてきた東出。自身の業務だけでなく後輩への指導を通じて成長してきた部分がある、と振り返ります。
「当初はうまく後輩に説明ができなかったのですが、最近はこういうふうに言ったら伝わるかも、というポイントがわかってきました。たまに答えが自分の中にもまだないことに気づき、まずは自分のために調べながら教える時もありますが(笑)、そういった自身への再確認やフィードバックが得られるという意味でも、少しずつ自分も成長できているかなと思います」
今後入社する方にぜひ知ってほしいマルホの魅力は、なんといっても「人」だと言います。
「私は新卒で、この会社で働き始めている身ですし他の会社のことを知らないという前提ですが、すごくやさしい人が多いと感じています。とくに彦根工場には物腰がやわらかい人が多く、SNSやテレビで見るような、嫌な人や怒りっぽい人などに、今まで私は出会ったことがありません。
わからないことや困っていることがあると快く助けてくれたり、協力してくれたりする方が周囲にたくさんいるのが当社の魅力だと思っています」
最後に、今後めざしていることについて語ります。
「まずは、今、力を入れて取り組んでいる新製品の立ち上げ業務を成功させたいと思っています。品質管理グループで進めるべき試験に課題などもありますが、これから研究部と相談しながら改善すべき点を見つけて、乗り越えられたらいいなと思っています。
じつは、入社後に『どういうことがしたいですか』と面談で聞かれるたびに『新製品の立ち上げをやってみたいです』と、ずっと伝えてきていました。でも『まだ年次が浅いしまずはルーティンの仕事を頑張ってみて』と言われていて、ようやく昨年から『やってもいいよ』と担当させてもらえるようになったんです。そのため、必ず成功させたいという思いもひとしおです」
また、長期的な目標としては、もともと学生の頃から興味のあった化粧品部門にも携わってみたいと言います。
「具体的にどこの部署に行きたいというような希望はまだまだないですが、学生時代に化粧品を使いながら、こういう製品があったらいいな、こういう色があればいいな、と思っていて、ずっと興味がある領域でした。
当社は化粧品も手がけているので、いつか携われたら嬉しいですね。現在は工場内で完結する仕事が多いですが、今後はより広く、他の部署を含めたいろいろな方と仕事をしてみたいとも思っています」
「手を動かすことが好き」という強みを活かして、自身にできることを広げてきた東出。今後も着実にキャリアを積み、会社に、社会に貢献していきます。
※ 記載内容は2024年5月時点のものです
