MR職の経験を活かしながら、化粧品通販サイトのバックオフィス業務の管理を担当
牧野は、化粧品事業部に所属し、自社が行う化粧品通販サイトのインフラ管理を主に担当しています。必要時には学会展示やイベントなどの対応として現場に赴くことも。
「私たちの会社は、皮膚科学領域の医薬品事業に注力している一方で、近年は化粧品事業の領域でも売上を少しずつ伸ばしています。その中で私は、お客さま窓口や物流関連、決済代行業者の管理などバックオフィスを整えることをメインの業務としています。
チームメンバーは現在、私を含め9名。医療機関へのアプローチ担当が3名いますが、時にはその担当者とともに現場に出て、先生方に商品のPRを行うこともあります」
チームのミッションは、お客さまへ商品とサービスを安定的に届け、ブランドの信頼を得ること。新卒時のMR職での経験も活かしながら、ミッションの達成に向けて、それぞれの業務に従事しています。
「業務の中で常に意識していることがふたつあります。ひとつはフラットであること。社内はもちろん、社外の協業各社との連携が必須なので、私たちの一方的な都合だけではなく、相手の状況も理解した上で進行するように気をつけています。
とくに私はMR職の経験があるので、ある程度医師が考えていることや現在の医療機関の担当者の気持ちに寄り添えると思っています。その方たちが希望通りに動けるかを考えながら、協業関係者と連携を取るよう心がけています。
そして、もうひとつが顧客目線であることです。医薬品に限らず化粧品においても、医師が気にすることと一般消費者が気にすることには、若干のずれが生じやすいものです。たとえば、サイト内での表現を私たちや医師が理解できても、消費者が理解できなければ意味がない。コールセンターなどの問い合わせを確認しながら、改善できる点を担当者に伝えて、よりわかりやすいものにブラッシュアップしていきます」
医療業界のやりがいに触れた新卒時。一度は退職したが、カムバック制度で復職
大学在籍時には、子どもが好きだったことから教員免許を取得。教職への道を考えていたという牧野。
「教育実習を経て、自分自身が新卒の身ですぐに子どもたちの将来を言葉や指導で示していくことに少しの不安を感じ、まずは会社員を経験することに決めました。
後々は教員をめざそうと思っていたので、就職活動の際は早期から選考が始まる不動産と製薬業界を率先して受けていました。その中で、皮膚科学領域に特化して、差別化戦略で他社との違いを作り出すマルホに興味を持ち、入社を決意。もちろんそれだけではなく、会社の規模感だったり、説明会での実直なイメージだったり、総合的に判断しました」
4カ月間の研修を経て、MR職に従事することになった牧野は、千葉営業所で船橋市、市川市、松戸市などを担当エリアとして、業務を行いました。その後、結婚を機に、2011年に退職。
「入社後は、研修も充実していたり、先輩・上司の指導が丁寧だったりと、医療業界は難しいことが多いだろうなという入社前に感じていた不安はほとんど解消されていったかなと思います。また、医療業界は病気や持病などのマイナスなものを、ゼロもしくはプラスにしていく手伝いをする作業。そこにやりがいがあったので、業務自体のおもしろさは感じられていました。
ただ、MR職は医師のところに直接伺うことが多く、主に車で移動します。小さいころから自転車など運転をする行為が本当に苦手だったこともあり、今後もずっと運転をしていくことに不安を覚えていました。誰かに迷惑をかけてしまうのではないかという怖さが払拭できなかったことと、結婚のタイミングも重なったことで退職を決意しました」
結婚、出産、2人の子どもの育児と駆け抜けていった退職後。医療分野への復職は常に考えていたと言います。
「退職後、1人目の子どもを妊娠中に、ハローワークの教育訓練を利用して、医療事務の講座を受けました。資格を身につけることで、たとえばこの先、夫に転勤があった場合でも自分も職に困らなくなるでしょうし、今までの経験が活かせると思ってのことでした。2人目も生まれ、なかなか実際に復職までは時間がかかりましたが、より柔軟な医療に関わる仕事ができたらとは常に考えていました」
化粧品事業部で新たなスタート。カムバック後は事業の拡大やメンバーの多様化を実感
預かり保育の拡充があり、少し家庭環境にも余裕が生まれたタイミングで、復職を現実的に考えるようになったと言います。2018年にはカムバック制度を利用して復職しました。
「かつてMR職の時にお世話になった上司が、社内で夫との会話の中で、自分に復職できる余地があるかどうか少し聞いてくれました。その際にマルホのカムバック制度を教えてくれて、ダメもとでも構わないのでまずは受けてみようと決意。
また、もともと在籍していたMR職ではなく、化粧品事業部を志望しました。7年のブランクがあったため、ゼロからスタートできる部署で挑戦したかったこと。加えて、職場にできるだけ負担をかけずに、子どもの急な事態に対応できるような柔軟な働き方を求めて判断しました」
復職後に感じた変化は、マルホという会社の事業の広がりでした。単純な製品の数から考え方の醸成まで、皮膚科学領域の分野でより広く貢献していくのだという姿勢やメッセージを強く感じたと言います。
「塗り薬に留まらない製品の多さには驚きました。また私がMR職の時にはなかった、治療だけではない、診断や予防、アフターケアなどまで患者さんの生活全体を考えた『ケアサイクル』の考え方を打ち出しており、やるべきことややりたいことが広がって、明確になっていると感じました。
また、キャリア入社の方も多くなり、さまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが増えています。多様な考え方、視点を持ったメンバーが入り、マルホの文化や風土を醸成していく流れを感じています」
カムバック制度の利用は、技術や経験だけでなく、マルホのカルチャーを熟知していることも大きなメリットだと語ります。
「社内の仕組みやカルチャーを理解して働けるようになるには、実は相当の時間がかかります。カムバック制度を使う自分のような存在は、新卒入社当時にしっかりと体得させてもらったものが多くあり、自分の経験としても確かに残っていました。研修などを再度受けずともマルホがやりたいことややるべきことを理解しやすかったことは、復職後の働きやすさにとても大きく関わっていたと感じています。
たとえば、『ケアサイクル』という言葉について、新しい考え方はありましたが考え方自体は新卒で入社した当時と地続きなもの。それをしっかりと見える化し、明確に会社の方向性として示したのだと理解できました。MR職として数字を上げることも大切であると同時に、それが結果として患者さんのためになっているのか。新卒時に教えこまれたそのマインドが自分の中で根付いていることは、カムバック後でもスムーズに業務に入っていけたポイントだと感じています」
ブランドの認知度を高め、売上拡大を狙う。スキンケアを含めたトータルサポートを実施
牧野の今後の展望は、より事業拡大に貢献すること。現在は管理を行う立場だからこそ、よりキャッシュフローや経営といった側面を意識して、業務にあたっていきたいと語ります。
「まずは、事業部としてしっかり利益を出し続けて、成長をしていくことが使命だと思っています。そのために経営などの知識を蓄えて、実践に活かしていきたい。
また、ブランドの認知度を高めることもひとつの目標です。皮膚科学に強みを持っているマルホだからこそできる化粧品として、確固たるポジションを築いていきたいと考えています。
私たちは、機能性や負担のない心地よい使用感の追求、更に効果実感のための適正使用量の啓発にも力を入れています。また、肌あれしている時でも、手に取った方の気持ちが少しでも上に向くように、パッケージデザインも大切な要素だと考えています。
皮膚疾患の診療において、医薬品だけでなく、化粧品やスキンケア情報を含めたトータルサポートを提案し、肌にお悩みの方の日々に寄り添う存在になりたいです」
もちろん、業務だけでなく、プライベートとの両立も重要。よりバランスが取れるような働き方の実現をめざした管理業務も意識しています。
「家族との時間の確保もマストです。マルホという職場に復帰し、当然、家庭一本の時と比べれば時間と環境が限られます。かつての若手MR職時代のように好きなだけ仕事をするのではなく、業務の効率化や見える化、役割分担を意識するようになりました。
今後も事業を広げていく必要があるので、より生産性や効率を意識して、取り組んでいきたいと思います」
復職の経験を通じて、業務に対する心境の変化などを実感した牧野。今後もライフワークバランスを図りながら、化粧品事業部を成長させる一役を担っていきます。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
