ゲーミングPC事業を“全部見る”。4Pチームで感じた仕事の面白さ
現在、私はレノボの4P戦略チームで、ゲーミングPCブランド「Legion」とモニターを含むビジュアル製品を担当しています。4Pとは、Product、Price、Place、Promotionのことで、いわば「商品をどのように市場に届けるか」を一気通貫で担う役割です。
具体的には、日本市場にどの製品を投入するのか、どの価格帯で展開するのか、どのチャネルで販売するのか、どのようにプロモーションしていくのか。売上や利益率、シェアといったKPIを見ながら、事業全体の意思決定に関わっています。
実は、今の体制になったのは比較的最近のことです。以前はチャネルごとに担当が分かれていたため、どうしても部分最適になりやすい構造でしたが、現在は一つの事業を一気通貫で捉えられる体制に変わりました。たとえば、「どのタイミングでどの商品を投入するか」「どのチャネルにリソースを配分するか」といった判断も、年間単位で戦略的に設計することができています。
個人的にも、事業を一貫して見られるようになったことで、より戦略的に意思決定ができるようになりましたし、自ら事業にインパクトを与えている実感も強くなりました。 もちろん責任は大きいですが、その分任される範囲も広く、比較的若いメンバーにも裁量が与えられている点は、このチームの魅力の一つだと感じています。
台湾からドイツ、日本へ。“もっと成長したい”だけでここまで来た
私は台湾の大学で企業管理を専攻し、学生時代にはドイツへの交換留学も経験しました。もともと海外や異文化への関心が強く、自然とグローバルな環境を志向するようになりました。
一方で、当初から現在のキャリアを明確に描いていたわけではありません。大学卒業後は台湾の企業に入社しましたが、「このままだと成長が頭打ちになるのではないか」と感じ、1年足らずで退職を決意しました。その後、日本語をゼロから学び、日本での就業を目指すことにしました。
日本語は台湾にいながら約2年でN1を取得し、日本企業への転職に挑戦しました。最初に入社したのは小規模な貿易会社で、日本の化粧品ブランドを開拓し、中華圏のバイヤーに向けて販売する業務を担当していました。しかし、実務を重ねる中で、より大きなスケールのビジネスに関わりたいという思いが強まっていきました。
転機となったのは前職への転職です。最初はタイ市場向けにマザーボードやグラフィックカードを担当していましたが、その後、日本市場のポジションが空いたタイミングで手を挙げ、担当を引き継ぎました。以前から日本市場でのビジネスに関わりたいという思いがあり、その機会を自ら取りにいった形です。
そこから約5年間、日本市場におけるデスクトップPCやモニター事業を担当しました。どの商品を、どの価格で、どのチャネルに展開するのかといった4P全体を見ながら、事業を動かしてきた経験は、現在の業務にも直結しています。事業全体を俯瞰しながら意思決定を行う視点は、自分にとって大きな基盤になっています。
「正しいこと」だけでは進まない。大組織で学んだ“調整力”
レノボに入って印象に残っている仕事の一つが、モニターのAmazon限定モデルの企画です。当時、モニター領域にはAmazon専用モデルがなく、チャネル特性を十分に活かしきれていない状況でした。Amazonにおいては限定モデルの有無が展開のしやすさに大きく影響するため、社内での提案を始めました。
ただし、SKUの制約もあり、新規モデルをゼロから開発するのは容易ではありません。そこで、保証期間の設計を見直すなど既存製品をベースに仕様を調整し、“Amazon限定モデル”として成立させていきました。入社後間もないタイミングではありましたが、それまでになかった形を実現できた点は、自分にとって大きな経験になりました。また、前職での経験を活かしながら、新たなステークホルダーとの関係構築を進めていくプロセスにも手応えを感じました。
一方で、グローバルかつ大規模な組織であるがゆえの難しさも実感しました。前職では比較的個人の裁量で意思決定できる場面が多くありましたが、現在は営業、マーケティング、APなど、多様なステークホルダーと連携しながら進める必要があります。それぞれの立場から異なる視点や懸念が出てくるため、単に“良いアイデア”であるだけでは前に進まない場面も少なくありません。
その中で重要だと感じているのは、関係者全体が同じ方向を向ける状態をつくることです。どのようにすれば相手に納得してもらえるのか、どのようにすれば共通のゴールを描けるのか。そうしたコミュニケーションの設計を強く意識するようになりました。
前職と比べて最も成長を実感しているのは、こうした多様な関係者を巻き込みながら前に進める力、いわゆる調整力の部分だと感じています。
仕事だけじゃなく、自分の人生もちゃんと楽しみたい
実は最近、筋トレにかなり力を入れています(笑)。レノボに入って良いと感じているのは、仕事以外の時間も大切にできる環境があることです。18時以降はすぐに返信がなくても特別なものではありませんし、「常にオンラインでいなければいけない」という雰囲気もありません。
前職と比べて、働き方のバランスは大きく変わりました。その結果、仕事だけでなく自身の時間も大切にできるようになり、日々の生活にも良い循環が生まれていると感じています。筋トレもその一つで、少しずつ扱える重量を伸ばしていくことが、最近の小さな目標になっています。 もちろん、キャリア面での目標もあります。5年後にはチームをリードできる立場を目指しています。ただ単に個人として成果を出すだけではなく、周囲を巻き込みながら組織として前に進めていける存在でありたいと考えています。
レノボは、働き方や価値観において自由度の高い環境です。だからこそ、自ら考え主体的に行動できる人にとっては、非常にフィットする環境だと思います。また、中国語・日本語・英語を活かしながら、さまざまな国のメンバーと協働できる点も大きな魅力の一つです。実務を通じて自然とスキルの幅が広がっていく環境だと感じています。
最後に、この会社に向いている人を一言で表すなら、「変化を楽しめる人」だと思います。前例がなくても挑戦を続けられる人、より良い形を追求できる人、そして周囲を巻き込みながら前に進める人。そうした方と一緒に働けることを楽しみにしています。
