エンタープライズソリューションの最前線で活躍するソリューションアーキテクト
私は現在、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズのソリューション&サービス事業本部で、ソリューションアーキテクトとして活動しています。サーバーやエンタープライズ向けの製品を通じて、パートナー様と連携しながら、お客様の課題に対する最適なソリューションを共に考えるのが私のミッションです。ハードウェア単体の提供にとどまらず、ハイブリッドクラウドやAIを含む幅広い領域で、製品検討段階のワークショップやアセスメント、他社製品を含めた設計・導入・運用支援まで、ワンストップでサービスを展開しています。
日々の業務では、サーバーやストレージといったインフラ周りの導入・移行支援や運用サービスの提案を中心に、プリセールスとしてお客様と向き合っています。サービスの要件確認に加え、最近では水冷サーバーの設備に関する現地調査や立ち合いなど、関わる領域もどんどん広がってきました。AI技術を活用した新しいシステムを導入したいというニーズが高まる中、従来の空冷では対応しきれない場面も増えており、液体冷却システムの検討が必要になるケースも出てきています。
水冷サーバーを扱う際には、実際にデータセンターに足を運び、サーバー本体だけでなく、配管や電気、水といった設備全体を確認します。まるで工事現場の担当者のような感覚になることもありますが、普段はなかなか見られない世界に触れられるのは、技術者としてとても刺激的です。
さらに、レノボの製品やサービスをより多くの方に知っていただくために、社内外向けのセッションやトレーニングの提供、展示会などのイベント支援といったプロモーション活動にも力を入れています。こうした取り組みを通じて、レノボの魅力を伝え、ファンを増やしていくことも大切な役割のひとつだと感じています。
就職氷河期からの挑戦、そして育児との両立で見えた新たな道
私が就職したのは、まさに就職氷河期の真っただ中。最初はソフトウェア開発のプログラマーとしてキャリアをスタートしましたが、毎日終電、週末も休みなしという働き方が当たり前の環境で、プログラミング自体にもなかなか興味を持てずにいました。そんな日々に違和感を覚え、数年後には転職を決意することに。
次に選んだのは、造船会社の社内SEというポジション。社内システムの運用やサーバー構築、ユーザー教育など、幅広い業務に関わることができました。全国の工場にシステムを導入しに出向く機会も多く、製造現場で巨大なクレーンに心を躍らせたり、試験センターを見学したりと、新鮮な体験の連続。この頃から、作業現場や作業着が好きになり、自分の時間を自由に使って働ける、いちばん楽しい時期だったように思います。
独身時代は気づかなかったけれど、今振り返るととても恵まれていたと感じます。新しいことに挑戦したり、時間を気にせず朝から晩まで仕事に没頭したり、全国を飛び回ったり——すべて自分の意思で選べる環境でした。けれど、結婚と出産を機にライフスタイルを見直し、通勤のしやすさを重視して、外資系のハードウェアメーカーへ転職。ここが、私のキャリアにとって大きな転機となりました。
それまでは1つのグループ会社を中心にシステム運営をしていましたが、転職後は業種も規模も異なるさまざまなお客様に向けて、新しいシステム導入の提案を支援する立場に。
慣れない業務に加え、育児との両立は想像以上に大変でした。まだ在宅勤務が一般的でなかった時代、初めての外資系という環境にも戸惑いが多く、組織図がなかったり、英語の略語が飛び交ったりと、理解するのにも一苦労。時間の余裕もなく、目の前の業務をこなすだけで精一杯の日々が続きました。
新しいことに挑戦する余力もなく、正直なところキャリアが停滞しているように感じていた時期もあります。でも、地道に続けてきたからこそ得られた経験と自信が、次の転職への原動力になったのだと思います。
息子たちの「お迎えダッシュ」が必要なくなり、そろそろ動き出したいという気持ちが高まっていた頃、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズでビジネス開発という新しいポジションに出会いました。
挑戦の機会と成長を実感できるレノボでの日々
レノボに入社してから、私の働き方や価値観は大きく変わりました。一番印象的だったのは、自分で仕事や役割を決めつけることなく、やりたいと思ったことに手を挙げてチャレンジできる環境があることです。もちろん、与えられた仕事をベースでこなした上での話にはなりますが、「この方面をやってみたいです」とか「こっちの方面に興味がある」「これを試してみたい」といったことを周りに相談すると、「是非どうぞ、やってみたら」と応援してもらえる環境にあることは非常に心強く感じています。
最初から専門家である訳ではなく、関わっているうちにその分野の知識が蓄積されてプロフェッショナルに近づいてゆくのは若者だけの特権ではなく、歳を重ねてもこのような機会を頂けるのは幸運です。
現在注力している水冷サーバーの仕事も、1年程前までは外側から見ているだけでしたが、同じインフラ系でも既存のサーバーシステムとは取り扱いが全然違っていて、いろんな設備周りや工事に近い部分まで関わる機会が増えてきました。そうしたプロジェクトで、レノボだけではない様々な協力会社さんやパートナー様と現場で悩みながら進んでいく、まさにその現場のただ中にいることがワクワクする経験だと感じています。
この環境で「いい仕事してるな」と思える事があります。私はセミナーなどのプロモーション活動も担当していて、レノボの良さを宣伝する機会も多いのですが、その時に話を聞いていただいたお客様が、すぐではなく例えば1年後といったしばらく経った後で「実はあの時聞いた話だけど興味を持って」と言って実際の案件につながることがあります。そうした長期的なスパンで実際に案件が発掘されて、最後にレノボの製品を選んでいただき、システムを構築してご満足いただけた時、長い時間をかけてでも信頼できる関係を築けることが、いい仕事をしたなと思える瞬間です。
英語力強化と人との繋がりで広げる未来への挑戦
短期的な目標として、まず英語スキルの強化に取り組みたいと考えています。お客様は日本の方なので、日常的に英語を使う機会は少ないのですが、外資系なので上のレイヤーに何かをリクエストしたい時や、トラブル対応でのエスカレーション先とのやり取りでは、どうしても英語が必要になります。その時に感じるのは、雑談をするレベルと、細かい仕様の確認や説明、交渉が必要なビジネス英語では、求められる英語スキルのレベルが全く違うということです。
最近は翻訳ツールもどんどん進化していますが、対面で話すコミュニケーション能力は、やはり自分の業務の幅を広げるのに欠かせません。海外のお客様と交渉したり、日本のお客様を海外へアテンドして現地で橋渡しできるぐらいの英語力を身につけたいと思っています。
長期的には、この会社の製品やサービスが好きなので、それをもっと多くの人に届けられるような仕事に関わっていけたらと思っています。明確に道筋が見えているわけではありませんが、やってみたいことは少しずつ見えてきているところです。
日々変化する組織やシステム、そして外資系ならではのスピード感の中で働くうちに、自分から動いて変化を楽しめる人が自然と活躍していると感じるようになりました。 最初から明確なビジョンがなくても、流れに身を任せてみることで、思いがけない面白い場所にたどり着くこともあるのかもしれません。 私自身も、いろんな変化に揉まれながら過ごすうちに、「案外ここ、面白いかも?」と思えるようになってきました。
私の所属するチームは現在、男性メンバーが中心で女性はまだ多くはありません。 でも、だからといって働きにくさを感じたことはなく、みんなプライベートや家族のことも大切にしていて、家庭の事情でお休みする時も自然と理解し合える関係です。 仕事の話だけでなく、日常のちょっとした出来事や健康のことなども気軽に話せる雰囲気があります。 他の部署には女性メンバーも多く、社内全体としても多様な人が活躍している環境です。 男性多め、年齢層少々高め、キラキラ感は控えめ(笑)なチームですが、今の環境にはすっかりなじんで、心地よく働けています。
「男性だから」「女性だから」といった枠にとらわれず、自分らしく働けることが何より大切だと感じています。経験や年齢、性別に左右されずに、やってみたいと思ったことに素直に挑戦できる環境であることが、私にとっては心地よさにつながっています。
