自信が持てる校正をめざして。周囲に支えられながら、プロ意識を持って正確性を追求
2020年入構の正瑞と2022年入構の谷口が所属するのは、関西試験センター計量計測部。正瑞は電子計測課、谷口は計量計測課で、計測器のズレをチェックする「校正」に携わっています。
正瑞:電子計測課は、電気量を計測する計測器の校正を主に手がけています。中でも私が担当しているのは高周波分野の計測器です。
ケースバイケースですが、1日に行う校正の数は10件ほど。温湿度に気を配りながら、お客様の計測器や要望に合わせて標準器を使い分けています。お客様はメーカーや電力会社が多く、大型の計測器や工場に組み込まれている計測器の場合は、現地に赴いて出張校正することもあります。
メンバーは約15名で20〜30代が中心。まだまだ教えてもらうことが多く、わからないことがあれば先輩方に確認しながら作業を進めています。最近では後輩たちの質問に答えたり、指導したりすることも増えてきました。
谷口:私が所属する計量計測課が担当するのは、物体の長さや形状、大きさ、位置などを計測する幾何計測器の校正業務です。ノギスやマイクロメーターのような基本的な測定器のほか、物体の形状特性を示す真円度や表面の粗さなども計測しています。巨大なマイクロメーターなど、初めて見る計測器を担当することも少なくありません。
メンバーは30〜40代が中心の約15名で、計測器の用途や使い方、校正が必要な理由などについて、丁寧に教えてもらいながら、校正業務を進めています。
入構以来、一貫して校正業務を担当してきた正瑞と谷口。それぞれ大切にしていることがあります。
正瑞:校正においてもっとも重要なのは正確さ。最後まで気を抜くことなく、決められたことを決められた手順通りに行うことを心がけてきました。また、校正担当者によって値に誤差が生じてしまうことがあるため、技術力の向上に努めています。
谷口:正瑞さんが言うように、校正業務には高い正確性が求められます。不安感が残るような仕事はしたくありません。先輩に随時確認してもらいながら、結果に自信が持てる校正をめざしています。
異なる夢を出発点に、同じ目的地へ。ふたりの高専出身者のキャリアパス
共に同じ高等専門学校の機械工学科で機械材料を学んできたふたり。JQAに惹かれた理由をそれぞれ語ります。
正瑞:高専ではとくに金属材料について研究していました。熱処理方法によって金属材料の特性が大きく変化することに興味を持って熱心に取り組みました。卒業後に志したのは水道などインフラ関係の企業。保守や点検をするような仕事がしたいと考えていたからです。
そんな中、高専の先生からJQAを紹介され、製品、材料、設備に関する認証や計測器の校正を手がけていることを知って興味を持ちました。決め手となったのは、インターンシップに参加して関西試験センターを訪問したこと。働いている方々の人柄と雰囲気の良さ、さまざまな種類の計測器に触れられることに魅力を感じ、入構を決めました。
谷口:私が高専で研究していたのはアルミ合金です。航空機のボディに使用される材料ですね。徳島出身なのですが航空機の運航本数が少なかったので、その姿を見ることができると、「すごい、かっこいいな」と思っていたんです。だから、空港で働く女性に憧れを抱いていて、卒業後は、空港や航空機に関わる仕事がしたいと考えていました。
しかし体力に自信がなかったために空港で働くことを断念し、高専の先生と相談する中で知ったのがJQAでした。週末にきちんと休めるなど、ワークライフバランスが整った環境で働けると知り、強く惹かれたのを覚えています。
入構の決め手は、インターンシップで正瑞さんに会って、構内の様子や制度について詳しく教えてもらったことです。とくに、学生時代に資格の勉強をしてこなかった私にとって、取得を支援する仕組みがあることはとても魅力的でした。
正瑞:高専時代から谷口さんとは知り合いだったので、「見に来てくれたんや」とインターンシップに参加してくれて嬉しかったですね。
入構後、研修を受けた後、ふたりはそれぞれの配属先へ。周囲に教わりながら業務をおぼえていきました。
正瑞:電子計測課が扱うのは電気の分野。高専で学んできたこととは違ったため、最初は苦労しました。乗り越えられたのは、わからないことがあるたびに周囲の方が親切に教えてくださったからです。おかげで、入構1年目に第二種電気工事士の資格を取得。念願だった資格も取得できて、以前よりも電気とずいぶん仲良くなれたと感じています。
谷口:私も最初は正瑞さんと同じような状況でしたが、先輩たちの指導のおかげでなんとかスキルを身につけていくことができました。私も現在、機械検査技能士2級の取得に向けて勉強中。働きながら勉強することの難しさを痛感していますが、業務では学べない知識が身についている実感があり、大きな手ごたえがあります。
今後は、業務効率化のための研修にも参加したいと考えていて、ミスなくスムーズに業務を進められるような仕組みづくりをめざしています。
失敗も成功も糧に。校正担当として着実に積み重ねてきたキャリア
2024年で入構5年目を迎える正瑞。仕事との向き合い方を変えるきっかけとなる出来事が2年目にありました。
正瑞:校正業務にともなう必要書類を発行する際に不備がありまして、これは私が確認を怠り、最新データを用いずに作業を進めてしまったことが原因でした。しかし同僚や上司は私を責めるどころか、「ミスが生まれやすい業務プロセスを改善しよう」と、そもそも古いデータを開けない仕組みに根本的に変えてくれたんです。
それ以来、些細なことでも不安な点があれば先輩や上司に確認するよう心がけています。小さなミスでお客様の信頼を失いかねないことを知る良い機会になりました。
一方の谷口にも忘れがたい体験があります。初めて長期出張に同行した時のことです。
谷口:出張先では通常の1.5〜2倍程度に相当する、1日当たり約30件の校正に対応する必要がありました。限られた期間の中、先輩に助けてもらったり、難しい案件を担当する先輩のお手伝いをしたり。期限内にすべての校正を無事に終えることができたのは、全員がチームワークを発揮し、一丸となって取り組めたからだと思っています。
この経験から、校正業務においては正確さだけでなく、迅速さも重要であることを学びました。効率的な作業方法を考えるようになったことは、私にとって大きな収穫です。
また、それまでは単独で作業している感覚がありましたが、多くの同僚の支えがあって自分の仕事が成り立っていることに気づくこともできました。非常に有意義な体験だったと感じています。
校正担当として着実にキャリアを積み重ねてきたふたり。仕事のやりがいについて、それぞれこう話します。
正瑞:前例のない案件依頼があった時や、難しい要望が出された時など、取扱説明書を参照しながら先輩と意見を交換し、解決策を導き出していく過程におもしろさを感じます。課題を克服し、最終的にお客様の期待に応えられた時の達成感や喜びは言葉では表せません。
谷口:出張した際、お客様の工場で自分が手がけた測定器が活躍している様子を目にする機会がありました。間接的にですが、社会に貢献できていることを実感し、大きなやりがいを感じましたね。日ごろから、どんなところにどう役立っているかを想像できると、校正業務はやりがいを感じて取り組める仕事だと思いますね。
キャリアもプライベートも両立できるバランスの良さがJQAの魅力
若手ながら、今後の働きが期待される正瑞と谷口。それぞれにめざす姿があります。
正瑞:さらに知識と技術に磨きをかけ、後輩たちをリードしていけるような存在になりたいと思っています。新人時代に自分がそうしてもらったように、わからないことや悩むポイントは共感できるので、親身になって指導し、後輩の成長を支えられる人材になりたいです。
谷口:誰からも信頼されるような人物になることをめざしています。いまはまだ先輩や上司に教えてもらう機会も多いのですが、いずれは「あの人に聞けばなんでもわかるよ」と言ってもらうことが私の目標です。まわりにも知識が豊富で頼もしい先輩がいるので、そんな人になれたらいいですね。
そんなふたりが新しい仲間に求める資質は、努力を積み重ねられる実直さ。JQAにふさわしい人物像についてこう話します。
正瑞:一番といっても過言ではないくらい「真面目にコツコツ」が求められる仕事です。校正業務は同じような作業の繰り返しのようなところがあります。最後まで集中力を維持できるかどうかが重要です。
谷口:正瑞さんが言うように、先輩職員には高い集中力の持ち主が多いと感じます。中には業務時間中、ずっと同じ姿勢で校正業務を行っている人も。私の場合は時間がかからない案件を担当することが多いので、タスクを立てて一つひとつこなすことで集中力を保っています。
一方、働きやすさがJQAの魅力だと口をそろえるふたり。構内の雰囲気の良さをこんな言葉で表現します。
谷口:ワークライフバランスを重視する方にとって働きやすい環境があると思います。職場のメンバーとは仕事以外の時間を共にすることも多く、桜の季節にはみんなでお花見に出かけるんですよ。とても良い雰囲気があると感じています。とくに正瑞さんとは仕事以外でも仲良くさせてもらっています。
正瑞:いつも楽しい場に参加させてもらっているのはこちらのほうです(笑)。関西試験センターの特長かもしれませんが、谷口さんをはじめ当構には気さくな方が多い印象があります。私たち以外にも、メンバー同士で食事に行ったり、遊びに行ったりしたという話はよく耳にしますよ。
人と人とのつながりが深く、温かい雰囲気につつまれたJQA。楽しく笑い合うふたりの様子がその雰囲気を伝えています。同じ高専出身のふたりはコツコツと真面目に校正に向き合いながら、着実に経験を積み重ね、大きな成長を遂げようとしています。
※ 記載内容は2024年3月時点のものです

