快適なビル設備を陰で支える立役者。空調や排水などの点検・修理を担う
都会的な街並みの主役とも言えるビルやマンション。人々がそこで快適に働く・暮らすことができるのは、建物の維持管理を担う人の力があってこそ。株式会社エフビーエス(以下、FBS)本店ストックソリューション部で働く石井もそのひとりです。
「私たちの部署では、ビルやマンションなど建物の維持管理に関わる仕事を担っています。排水や空調のほか、消防など法定的な建築設備点検など、普段は人の目には触れることがあまりないような部分、インフラ設備のメンテナンスが主な業務です」
石井の所属する本店ストックソリューション部は全体で57名。部の中にチームが存在し石井のチームメンバーは、現在5名。基本的に一人ひとりが担当物件を持ち、それぞれが責任を持って管理にあたっていると言います。
「私たちが担当するのはどちらかと言えば運営面で、お客さまと管理スケジュールを調整したり、実際の点検や修理など技術的な部分をお願いする協力会社さんを手配したり、現場に立ち会って作業を確認したり。
ビルの維持管理と言ってもその内容やサイクルは多岐にわたり、空調機のフィルターの定期清掃もあれば、消防設備のように半年や一年に一度の点検が法律で定められているものもあります。また、建物の規模によって作業期間も変わり、消防点検に2〜3日は要する大きいビルもあれば、半日で完了する小さめのビルもあります。
さらに、ビルだけでなく倉庫を担当することもありますね。倉庫は天井が高いので、特殊な道具が必要だったり高所作業があったり、ビルとはまた違った難しさがあります」
点検作業や工事をお願いする協力会社は複数社あり、それぞれと良い関係を築けるように努めているという石井。そして何より、困っているお客さまの助けとなるように「素早く動く」ことがモットーです。
「ビル設備に何か不具合が起きた場合、お客さまの不安や困り事を最小限に抑えられるようにすぐに行動することを心がけています。私が現場に行ってもどうにもできないケースもあるのですが、まずはお客さまの話を聞いてしっかり状況を把握することで、その後の作業がスムーズに進むと思うんです。
素早く細やかな対応をするためにも、協力会社さんとの関係づくりや連携は欠かせないですね」
協力会社側の経験を持つ強みを活かし、未経験からビル管理業務に挑戦
新卒で入社した会社で8年ほど害虫駆除の仕事に従事していた石井。FBSに転職するまでを次のように振り返ります。
「正直に言えば、学生の頃は『この仕事がしたい!』という明確な意思を持って就職活動をしていたわけではありませんでした。当時はリーマンショックの影響で就職難の時代だったのですが、運よく前職の会社に内定をいただき、入社を決めました。
害虫駆除という仕事は学生の自分にもイメージしやすかったですし、困っている人を助けられる仕事だという点が決め手でした。実際に働き始めると、お客さまと近い距離で仕事ができ、直接感謝の言葉をいただけることがうれしかったですね」
人の役に立てる仕事にやりがいを感じていた石井ですが、一方で徐々に体力的な厳しさを痛感するようになったと言います。
「たとえば商業施設の害虫駆除作業だと、店舗の営業が終わってから始めるので深夜勤務も多かったです。また、薬剤を入れたタンクや噴霧する機械、薬剤に関する道具などかなり重い荷物をカバンや台車に積み、何店舗も回って作業することもありました。
30歳を超えたあたりから『これを何十年も続けるのはしんどいかな』と思うようになったんです」
そんな時、FBSが管理するビルでの仕事があり、その仕事ぶりを見ていた担当者から「うちに転職してみませんか?」と声がかかり、未経験ながらビル管理という仕事にチャレンジすることを決めました。
「転職当初は、わからないことだらけでした。たとえば、普段何気なく使っている水道や空調がどんな仕組みになっているのか、どこからどのように水や電気が供給されているのかなど、管理する立場として知っておくべき知識がまったく不足していましたね。
わからないことは先輩に聞いたり、担当物件の現場に行った時に協力会社さんに教えてもらったりして、必要な知識を身につけていきました。とくに現場で設備の実物を見ながら、専門知識が豊富な協力会社の方から説明していただけるのは、非常に勉強になりました。皆さん優しく教えてくれるのも、ありがたかったですね」
努力の甲斐があり、石井は昨年「建築物環境衛生管理技術者」の資格を取得。前職が「協力会社側」の立場だったからこそ、ビル管理業務に携わる上で心がけていることがあります。
「なるべく協力会社の方々が作業をしやすいように段取りをしたいと思っています。もちろんお客さまのご都合が最優先ですが、作業する方がやりづらいとお互いに良くないので、スムーズに点検や修理が進むように気を配っています。それは、前職で作業を請け負う側の大変さを経験していた私の強みと言えるかもしれませんね」
なんでも相談できる環境で急成長。お客さまから直接いただく感謝の言葉が励みに
ビル管理の仕事に就いて約5年。石井は、日々の業務の中で自身の成長を感じると言います。
「漏水案件に対応することが多いのですが、最初は現場に駆けつけても、どこで何が起きているのか全然わからない状態でした。けれども2~3年ほど経験を積むと、ある程度、原因に当たりをつけられるようになり、そこを重点的に確認することで素早く対処できるように。場合によっては一時的な補修もできるようになったので、そういうところは自分でも成長を感じられていますね。
成長できた背景としては、やはり周りに知識や経験豊富な先輩・協力会社の方がいることが大きいと思います。相談すればなんでも教えてくれますし、親切な方が多いので躊躇なく聞ける雰囲気がある──だからこそ知識ゼロのところからくじけず続けてこられたんです」
成長を実感できた出来事として、石井は印象的なエピソードを教えてくれました。
「以前担当していたビルで漏水があった時のことです。漏水箇所を自分で特定し、一時対応をしていると、お客さまから『自分で対処できるようになったんだね、成長したね』とお褒めの言葉をいただいたんです。
入社間もない、お客さまとのやり取りもたどたどしかった頃からお付き合いのある方だったので、『ようやくお役に立てたな、私の成長を見ていてくださったのだな』と思うと、とてもうれしく感じました。
ビル管理の仕事のやりがいを実感するのは、このようにお客さまと直接話をして、困っていることを解決できた瞬間。前職と共通する魅力でもあり、それを励みに頑張ることができますね」
働き方が変化し、趣味の時間も充実。FBSで築きたい今後のキャリアとは?
ビル管理のプロフェッショナルとして活躍を続ける石井ですが、今後のキャリアについて、どのような目標を持っているのでしょうか。
「社歴も5年、6年になってくると、今後は部下を持つ立場になるかもしれません。もしそうなった時、部下にとって頼れる上司、なんでも相談しやすい上司でありたいですね。
また、業務をする上では、まだまだ経験値不足を感じる部分があります。たとえば、排水関係のトラブルに見えても、供給元が電気を使っていたりすると、じつは電気系や機器の不具合が原因だったというケースも。
原因の切り分けが難しかったり、いろんな要素が絡んでいたりするとまだ自分だけでは対処できないので、できる限り現場に行って新しい発見を増やしていきたいですね」
転職を機に、働き方にも変化があったという石井。前職と比べて、プライベートな時間が増えたことを喜ばしく思っています。
「前職では夜通し作業をすることも多かったので、いまは夜家に帰れるというだけでもすごく楽ですね(笑)。帰宅後の時間が長くなったので、趣味であるゲーム実況動画の鑑賞を楽しんでいます。
また、前職は年俸制でボーナスがなかったのですが、FBSでは半年に1回のボーナスがあります。トータルの年収は同じくらいですが、一度に大きな収入があるのは新鮮ですし、働き方が改善された上で同程度の給与をもらえるのはありがたいですね」
そんな石井は、ビル管理業務に向いている人、一緒に働きたい人の人物像を次のように語ります。
「設備関係を扱うことが多いので、学校などで設備や建築について学んだ方だと、業務理解が早いと思います。周りにもそうしたバックグラウンドの方が多く、ずいぶん助けてもらいました。
ただ、私のようにまったくの素人で入社しても、周囲のサポートのもと、一つひとつ現場で経験を積みながら学んでいくことができます。大切なのはお客さまや協力会社の方たちとしっかりコミュニケーションを取ること、そして『困っている人を助けたい』という気持ちだと思います。
私はもともとかなり人見知りするタイプですが、現場で少しでも役に立ちたいと、密なコミュニケーションを心がけてきました。お客さまの困り事に寄り添い、解決に導くことにやりがいを感じられる人に、ぜひ入社してほしいですね」
※ 記載内容は2024年4月時点のものです
