インフラへの憧れがキャリアの原点に。現場で主体的に動ける環境を求め、前田建設へ
国土交通省に勤務する両親のもとで育ち、幼少期からインフラを身近に感じていた東。自然な流れで建設業界へと進みました。
「親の仕事場を見学して、大きな建造物が純粋にかっこいいと思ったのがきっかけです。3つ上の兄も建築系に進んでいたので、自分もいつの間にか同じ業界を意識するようになりました。ただ、どちらかというと私は現場で動きたいタイプ。中学校卒業後は高専に進み、土木職として現場に立つための基礎を学びました」
ゼネコン志望だった東は5年間の本科を卒業後、さらに2年間、高度な技術教育が行われる専攻科へ進学。在学中、前田建設の長期インターンに参加したことで、キャリアの解像度が一気に高まりました。
「社会人として働く上で、将来的にはトップをめざしたいという想いがあったんです。スーパーゼネコンも選択肢にありましたが、より早く成長できる環境として、準大手ゼネコンに魅力を感じるようになりました。
専攻科には、2カ月間企業の現場で働くカリキュラムがあります。中でも興味を持ったのが前田建設でした。創業された場所が母の出身である福井県であったこともあり、子どもの頃から前田建設の話を何度か聞き、親近感を持っていたんです」
インターン先は神奈川県の梶ヶ谷シールド作業所。最先端プロジェクトの現場で、建設業のリアルを目の当たりにします。
「リニア中央新幹線が通るトンネルを掘削する現場で、トレーナーについて回りながら、現場の仕組みや使われている機械、掘削方法などを一つひとつ学びました。
建設業界は“3K”(きつい・汚い・危険)と言われることもありますが、作業環境は想像以上に整理されていて、安全対策も徹底されています。実際に現場を見て、むしろイメージはよくなりましたね。
とくに印象的だったのは、作業員の方から所長までフラットにコミュニケーションが取れていたことです。若い女性のトレーナーが第一線で活躍している姿もあり、現代的なカルチャーを感じたことは、よい意味でのギャップでした」
当時、東が重視していたのは、若手のうちから実践経験を積めるかどうか。前田建設の成長環境が入社の決め手となりました。
「すぐに現場に出て、基礎力を磨きたいと考えていました。スーパーゼネコンでは分業が進み、職人さんの力で工事が進むケースが少なくありません。
一方で、前田建設では自分たちが現場に深く入り込み、監督や安全管理を担いながらチームで現場をつくり上げていきます。主体的に関われる点はとても魅力的でした。
中でも前田建設は、福利厚生や育成制度が充実しています。研修中の資格取得支援も手厚く、さまざまなことに挑戦できる環境で仕事に集中できると感じ、入社を決めました」
長期研修で育んだ現場力と仲間との絆。学びと実践を繰り返す日々がプロとしての土台に
2025年度は、インフロニアグループ全体で約200人の新入社員が入社。東もそのひとりとして、4月1日から2日間にわたって行われたグループ合同入社式・研修に臨みました。
研修ではインフロニアグループ全体の理解を深めるプログラムが用意され、グループとしてどのようなインフラサービスが提供できるのか、各社の新入社員が入り混じったメンバー構成でグループワークを行い、提案するというワークショップが実施されました。
「国籍や出身地、高卒入社の方から大学院卒入社の方までメンバーのバックグラウンドはさまざまです。プログラムを通じてメンバーの率直な意見を聞き、異なる視点にも触れる中で、いろいろな価値観に出会いました。会社の枠を超えたつながりができたのも大きかったですね」
その後、東は約100人の同期とともに前田建設の新入社員研修へ。業界でも珍しい10カ月間の長期プログラムで、現場力と専門性を磨きました。
「約2カ月の導入研修で会社の歴史や制度を座学で学び、玉掛の技能講習、足場の組立てやフルハーネスの特別教育の受講といった現場で必要な資格を取得しました。その後、第1タームの現場実習として、東京の東青梅のシールド工事に2カ月ほど参加しました。トンネルの高さが設計図通りかを測量して確認するのが主な業務です。デジタル端末を使ってシールドの掘進状況を管理し、設計通りに進めるための方法なども学びました。
第1ターム終了後の中間研修では、現場実習を振り返り、それぞれが現場で取り組んできた内容を発表し合いました。さらに、工事の基礎を座学で学びながら高所作業車運転や酸欠・硫化水素の技能講習も受けました」
続く第2タームの現場実習では、JR奈良駅の高架化工事に参加。より実践的な役割を担う中で、東は大きな手ごたえをつかみます。
「鉄筋を組んで型枠を設置し、コンクリートを打設して固まったら型枠を外す躯体工事に携わりました。鉄筋が設計図通りに組まれているかを写真で記録・確認するのが主な業務です。第1タームでは観察することが中心でしたが、第2タームでは実際に手を動かす場面が増えました。
また、シールド工事と違って、躯体工事は地上で進みます。構造物が立ち上がる瞬間を見届けられたときは、大きな達成感がありましたね」
研修期間最後の約1カ月は、設計研修やフォローアップ研修に取り組んだ東。長期研修をともに走り切った同期の存在が、今も支えになっていると言います。
「第2タームの現場実習を振り返った後、CADを使った設計図作成の演習を行いました。最後の1週間は、土木系・建築系・事務系の新入社員が全員集まり、10カ月の研修を総括しました。
長い研修の中でも、とくに印象に残っているのが中間研修です。同期と毎日顔を合わせ、研修中は机を並べて学び、オフには旅行やゴルフ、ドライブを楽しむなど、公私ともに密度の濃い時間でした。今も連絡を取り合う関係が続いていて、かけがえのない仲間との出会いが大きな財産になっています」
与えられた環境で、最大の価値を。フラットな環境とチームワークが成長の原動力に
研修終了後、2月から東は初期配属先となる関西支店へ。現在は、京都府にある作業所で施工管理に従事しています。
「現場内に特殊材料を保管するための建物を新たに建設する計画が進んでいて、そのための造成工事や周辺設備の整備を担当しています。中でも、私が任されているのは道路工事。先輩社員と一緒に、道路の最下層にあたる下水管の埋設工事を進めています」
新しい現場で取り組む新たな業務。慣れない環境の中、持ち前のコミュニケーション力を発揮しながら、現場に溶け込んできました。
「与えられた環境でどれだけ価値を出せるかが大事だと思っているので、積極的に作業員さんたちに話しかけたり、自ら仕事をもらいにいったりするようにしています」
そんな東がとくに意識しているのが、「抱え込みすぎない」こと。周囲と連携し、より良い成果につなげることを心がけてきました。
「人に頼ってばかりだと成長につながりませんが、抱え込みすぎると効率が落ち、ストレスになるだけです。不要なプライドは捨て、わからないことは『わからない』、できないことは『できない』と素直に伝えるようにしています」
それができるのも、前田建設のフラットな環境があるからこそ。職場の魅力について、東はこう語ります。
「先輩社員や協力会社の皆さんはとても優しく、恵まれていると感じます。明るくて、率直に意見を言ってくれる方ばかりです。気をつかわずに済む雰囲気には、助けられていますね」
現場に着任してまだ2週間。それでも、東は確かな成長を実感しています。
「研修の一環として初めて現場に仮配属されたときは、どんな情報を共有すればよいのかさえわからず、指示された作業をこなすだけで精一杯でした。研修期間中から現場を経験する中で報連相の大切さを学び、今は小さなことでも早めに上司や先輩に伝えるようにしています。その結果、最近は作業を円滑に進める意識が身についてきました」
大きな夢を、現実に。挑戦を後押しする環境だからこそ描けるキャリアビジョン
インターン時代から、前田建設の社風に魅力を感じていた東。実際に働き始めてみて、その風通しのよさは想像以上だったと言います。
「上司の方たちが若手一人ひとりの顔と名前を本当によく覚えているんです。先日も、『東くんだね』と声をかけられて驚きました。もちろん参加は自由ですが、ゴルフコンペや懇親会などの機会も多く、自然と交流が生まれています」
こうした環境は、本音で語る東にとって最適な居場所となっています。
「実は最終面接でも『将来は、社長になります!』と言い切ったのですが、面接官の方から『君みたいな人が本当になるんだよ』と背中を押していただきました。野心を笑わず、むしろ期待として受け止めてくれる。このオープンな社風こそが前田建設の最大の魅力です」
大きな夢の実現に向けてスタートを切った東。その第一歩として、めざす姿があります。
「まずは、研修でお世話になった先輩トレーナーのような存在になりたいです。知識が豊富で、段取りも的確。言うべきことをはっきり伝え、周囲から厚い信頼を集めています。そんな人材になることが目標です。
そのためにも、一級土木施工管理技士の資格をできるだけ早く取得したいと思っています。その次は技術士ですね。20代で取得できれば理想ですが、焦らず勉強を積み重ねていくつもりです。
30代では主任や課長クラスとして現場を任される立場に。40代以降は所長を務めたり、営業や本社業務にも挑戦したりして、視野を広げていきたいです」
社会人としてキャリアを歩み始めて約1年。かつて学生だった立場から、同じ業界をめざす後輩たちに向けて、こんなメッセージを送ります。
「『数学が苦手だから』『体力に自信がないから』といった理由だけで、この業界を選択肢から外してしまうのはもったいないと思います。インターンに参加したり、OBやOGの話を聞いたりして、自分の目と耳で適性を確かめてほしいです。
大切なのは、チャレンジ精神。『いろいろな人と関わりながら仕事を進めたい』『若いうちから裁量を持って働きたい』という強い気持ちがある人なら、きっと活躍できると思います。
実際、私もトレーナーから『今週はこれを任せてみようか』と少しずつ役割を広げてもらっています。挑戦する意欲があれば、機会は必ず与えてもらえます。そんな環境で、一緒に成長していけたらうれしいです」
※ 記載内容は2026年2月時点のものです
