前職での経験を武器に新たな挑戦へ。建設機械の世界で輝く若手メカニック
前田製作所甲信支店の山梨営業所でメカニックチームの一員として働く堤。主な業務内容について語ります。
「私たちの主な業務は、建設機械の検査や修理です。特定自主検査といって、定期的に建設機械を検査する業務があるほか、お客さまから不具合のご連絡があれば修理や部品交換も行っています。私は2024年に入社したばかりでまだ検査に必要な資格を持っていないので、現在は不具合の修理や部品交換をメインで担当しています。
メカニックチームのメンバーは10人弱。年齢層は20代から50代まで幅広く、私と同じくらい若いメンバーも多いので活気にあふれており、和気あいあいとしています」
メカニックメンバーが扱う主な建設機器はショベルカーなどの一般的なもの。冬になると雪を動かすためのホイールタイプのショベルカーなども加わります。
「建設機械は自動車とは違って、走行距離ではなく稼働時間で検査の管理が行われているんです。500時間、1,000時間、2,000時間といった定期的なタイミングでエンジンオイルや燃料フィルターの交換を推奨しています。タイミングが来たら私たちからお客さまへ『そろそろ検査のタイミングですよ』とアプローチすることもあれば、お客さまの方からご依頼いただくこともあります。
業務は基本的に1人で行うことが多いですが、大きな機械を扱う時など安全上の都合で1人では危険だと判断された場合には2人体制で対応します」
この仕事をする上で堤がもっとも大切にしているのが「安全」です。
「建設機械は本当に大きいので、ちょっとした誤作動が命に関わる恐れもあります。そのため、日頃から細心の注意を払って業務に取り組んでいます。とくに大切にしているのが、作業前に行う危険予知活動(KY)です。チームメンバーと共に『こういうことをしたら危ないから、気をつけようね』と確認し、声をかけ合って作業をスタートしています。
会社としても、安全面への配慮は徹底されていると感じます。作業前に行なったKYは必ず社内SNSを通じて上司に共有。誰がどの作業をしているかを明確にして、安全が確保されているのを確認してから作業を始めています」
加えて、前職で自動車整備士として数々のお客さまの自動車を整備してきた堤はお客さまとの関わりも重視しています。
「お客さま第一の姿勢は大切にしていますね。お客さまから質問された際は、ご納得いただけるようしっかりとした回答を心がけています。時にはすぐに答えられない質問をされることもありますが、そういう時はお時間をいただいて、一度持ち帰って上司に相談した上で正確な情報をお伝えするようにしています」
お客さま目線は変わらない。自動車整備士から建設機械の世界へ挑んだ理由
手に職をつけたいという思いから、堤は高校卒業と同時に自動車整備の専門学校に進みました。
「もともと自分の手を動かして仕事をしたいという思いがありました。テレビなどで自動車を作る番組を見るのも好きだったので自分もやってみたいと思って専門学校に進学し、卒業後はとあるメーカーのディーラーに就職。およそ2年半、自動車整備士として経験を積みました。お客さまの自動車をお預かりし、整備や洗車などの業務を担っていました。
当時からお客さま目線は大切にしていましたね。たとえば、洗車の際にはお客さまがどんな仕上がりなら満足されるかを意識し、『ここの汚れは気になるだろうな』と感じたところは一際綺麗に磨き上げることを意識していました」
そんな堤が転職を考えたきっかけについて語ります。
「業務内容にはやりがいを感じていました。一方で、正直、給与や福利厚生などの待遇面や、今後のキャリアなどを考えると、より長く安心して働ける環境で働きたいなと思っていたんです。そんな時、一緒に働いている同期の親御さんが前田製作所で働いていることを知って。『自動車整備士経験者の募集をしているから、リファラル採用で紹介できるよ』と声をかけてもらったんです。
その一言をきっかけに建設機械の整備を行っている企業をいろいろ調べてみました。結果、地元で働けることや土日・祝日にしっかり休日を取れるところに魅力を感じ、前田製作所に入社することを決めました」
こうして2024年に入社。まずは建設機械の運転免許取得からスタートしました。
「建設機械の運転資格を持っていないと仕事にならないので、入社から1カ月ほどは免許の取得に行かせてもらい、費用は会社が負担してくれました。その後、部品の発注を担当。実際に建設機械に触れるまでは不安もありましたが、エンジンなど自動車と似たものが載っているので、部品の名称もすぐ覚えられて、自然と不安は無くなっていきました。
その後、修理業務を任されるように。初めは先輩につきっきりで教えてもらい、今では独り立ちできています。業務に必要な資格も会社の研修を通して徐々に取得しており、現在は建設機械整備技能士2級を取得。これから1級の取得をめざして勉強しているところです」
全社で大切にする「安全意識」──若手メカニックが語る前田製作所での成長
前田製作所に入社して、堤がもっとも感銘を受けたのは安全面に対する意識の高さでした。
「自動車以上に大きく複雑な機械を扱うこともあり、安全面に対して本当に高い意識で業務に臨んでいることが印象的でした。入社直後に受けた会社の研修で、全社的に安全を大切にしていることが感じられましたし、日々の業務の中でも上司や先輩が安全面にかなり配慮していることがわかり、私自身安全面について意識することが身に付きました」
入社からおよそ2年。部品の発注業務から建設機械の修理業務まで、堤は着実に仕事の幅を広げてきました。
「一つひとつの業務を着実にこなしてきたことが、自身の成功体験につながっています。部品の発注担当だった時は、一通り注文から発注まで1人でできるようになったことで自信がつきましたし、今は修理業務担当としてお客さまのところに行って1人で仕事を完遂できるようになり、仕事が楽しいと感じられます。
同じ種類の建設機械でもサイズの違うものなどさまざまなバリエーションがあるので、毎回安全面で気をつけるポイントも違えば、交換する部品も異なります。初めての作業には不安もありますが、慣れてくるといろいろな建設機械を触ることができてワクワクします。
一方で、前職では扱ったことのないような重量物を扱う点では今も苦労しています。どのくらいの重さなのか、どのように作業すれば安全に扱えるのかを日々考え、より安全でスムーズに部品交換ができるように知恵を巡らせています」
そんな堤に現在の仕事のやりがいについて聞きました。
「さまざまな建設機械に触れることができるので、日々学びがあることにやりがいを感じています。もともと自動車整備士だったためエンジンについては知識がありますが、建設機械特有の油圧関係については知らないことばかり。新たに構造などを学び、自分1人でも仕事ができるようになってくると達成感がたまりません。
また、お客さまからも『ありがとう』と声をかけていただけることが多く、それがやりがいにつながっている部分もあります」
「転職してよかった」と心から思える。環境が変われば人はもっと成長できる
転職は誰しも勇気がいるものです。しかし堤は「転職をしてよかった」と心から思っていると言います。
「前職で気になっていた待遇や環境はかなり改善されました。土日・祝日だけでなく、年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなどに連休ももらえるので、ワークライフバランスがより整ったと感じています。それだけでなく、新しい仕事を通じてこれまで触れたことのなかった建設機械について詳しくなったほか、専門の資格も取得することができ、自身の成長にもつながっていると感じます」
加えて、働く場所としての前田製作所の魅力について続けます。
「人間関係がよく、すごく働きやすいですね。オン・オフがしっかりしていて、仕事中は真剣に業務に取り組めますし、仕事が終わったらみんなで楽しく歓談できる雰囲気です。今の営業所は同世代の仲間も多いので、切磋琢磨しながら楽しく働けています」
恵まれた環境で日々成長する堤。今後の展望についてはこう語ります。
「前述の通り、建設機械整備技能士の1級取得をめざしています。また、実は今建設機械を検査する資格にも合格し、会社から資格合格の認定を待っているところなんです。その認定をいただければ、検査業務ができるようになるので、また業務範囲が広がることを心待ちにしています。
先輩方を見回してみると、同世代でも『何を任されても大丈夫』というくらい経験豊富なメンバーがたくさんいます。彼らに少しでも近づけるようにこれからも新しい仕事を一つひとつ着実に自分のものにしていきたいですね」
最後に前田製作所のメカニックとして活躍できる人物像について、堤は自分の目標とともに語ります。
「何事にも学ぶ意欲のある方が活躍できると思います。メカニック職であれば、とにかく知識と経験が豊富で『この人に聞けばなんでも教えてもらえる』という存在の方が活躍しているので、私自身もそんなスペシャリストをめざして、現在頑張っているところです。
自動車整備士の時には触れてこなかった油圧関係の知識も身につけて、みんなに頼りにされるような存在をめざしたいと思います」
※記載内容は2026年1月時点のものです
