これまでの経験をフル稼働。新規アリーナ建設に携わる醍醐味
前田建設工業 中部支店建築部建築設備グループに所属する西は、現在、建設現場の電気・衛生・空調設備の施工管理を担当しています。目下、愛知県名古屋市で建設中の大型アリーナの現場に常駐し、電気設備を中心としたさまざまな管理業務に携わっているところでもあります。
「私の上司である電気の副所長、機械設備と衛生空調の副所長と課長、そして派遣職員を含めた現在6名の体制で業務に当たっています。6月からはさらに5年目の社員が加わる予定です」
施工管理という仕事柄、チームワークとコミュニケーションが大切だと話します。そんな西が、現在のアリーナ建設現場に常駐するようになったのは、2022年7月の着工以降のこと。
「建物の骨格を建てながら、中の設備関係を同時に施工しています。本格的な設備工事は着工から約1年後から始まりますが、その前にルートの確保や必要な穴をあけるなどの段取りや管理を行ってきました。現在は電気配線工事などに着手しており、外壁や屋根、内装業者も入って工事は最盛期を迎えてきていますね」
引き込み工事から照明の取り付けまで、電気・衛生・空調設備に関する幅広い業務を担当している西。また、このアリーナ建設プロジェクトは、当社にとっても大規模なプロジェクトに位置付けられているため、注目度も高くなっています。
若手社員ながら、現場の要となって奮闘する西の働きぶりは、将来を嘱望されるエンジニア像とも言えます。施工管理という仕事の性質上、常に全体を見渡し、優先順位を適切につけながら業務を進めていく必要があります。
「といっても、常に未体験のことに当たります。そうやってわからないことだらけだからこそ、とにかく経験を積むことが大事。現場の方々の方が知識や経験が豊富なので、素直に吸収していく姿勢を大切にしています。
この仕事は、自分が知らないことが多いという現実を受け入れ、積極的に学んでいける人に向いていると感じています」
フットワークの軽さと謙虚な姿勢、そして向上心の高さ。変化の多い建設現場で活躍するためには、そうした柔軟性と学ぶ姿勢が欠かせません。施工管理担当者の真摯な想いが、チームの士気を高め、大規模プロジェクトを支えています。
同じ学部出身の先輩との出会いをきっかけに電気系出身ながらゼネコンの世界へ
大学時代に電気系を専攻していた西は、就職活動時をこう振り返ります。
「私が通っていた大学では、建築学科が割と花形的に存在していて、模型作りなどを楽しそうにやっている姿を見て建築や建設に携われる仕事はいいなあと興味を持っていたんです。
そんな中、電気関係の教授から建設業界でも電気の仕事があると聞き、学内の会社説明会で前田建設工業のブースを訪れました」
建設業界への就職は、西にとって憧れはあるもののある意味、予想外の選択肢でした。しかし、説明会で出会った人事の方から同じ大学卒業の先輩を紹介してもらったことが、転機となりました。
「紹介していただいたのは、設計部門で働く方でした。電気工学科の先輩で、一級建築士の資格も取得されている方なんです。お会いする機会をいただき、現場見学にも連れて行ってもらいました。その際、建築職の方々との飲み会にも参加させてもらい、いろいろとお話を聞くことができたのです」
西は先輩陣との出会いを通し、建設業界の魅力に惹かれていきました。電気の仕事を軸にしながら、建築の現場で活躍できる可能性が見えてきたのです。
「皆さんとてもおもしろい方ばかりで、建設業界で働くことの楽しさを感じました。当時は、自分のバックグラウンドで建築の現場に入れるとは思ってもいませんでしたが、電気の仕事もあると知り、前田建設工業に入社する決め手となりました」
こうして西は、電気系出身でありながらゼネコンの世界に飛び込むことに。入社後は設計と施工のローテーションを経験し、着実にキャリアを積んできました。
「入社直後は、就活でお世話になった方と同じグループに配属されたんです。その後はローテーションで違う部署になりましたが、4年ほど前に久しぶりに一緒に仕事をする機会がありました」
西にとって、先輩方との縁は入社の決め手となり、入社後の成長を支える大きな力にもなったと言います。電気の知識を武器に、ゼネコンの最前線で活躍する。このようなロールモデルがあると学生時代に知れたことで未来が一気に広がったわけです。
どんな現場でも施工管理の仕事はマスト。現場の最前線で学んだ多様な経験
入社から3年の経験を経て、2015年に設計部門から施工部門へと異動したことで、その違いを実感することになったという西。
「設計部門にいたころは、自分は電気の担当だからと割り切って、他部門の話にはそこまで詳しくなく、慣れていない部分もあったと思います。けれども、施工の現場に出てみると、電気だけでなく衛生空調や建築全般について幅広い知識が求められることに気づかされました。
現場では、図面には表れない細かな課題が山積みなんです。それらを一つひとつクリアにしていくことが、施工管理の醍醐味だと感じるようになりましたね」
施工に携わるようになってからは視野の狭さを痛感した西でしたが、多様な現場を経験するにつれ、少しずつ全体像が見えるようになってきました。
「最初は知識不足を痛感する日々でした。でも、いろいろな現場を担当するうちに、現場ごとの特性がわかるようになってきたんです。たとえば、工場と倉庫では求められる設備の内容が全然違う。
ホテルならお客様目線の細やかな配慮が必要になりますよね。建物の用途に合わせて、柔軟に対応する力が問われるんだと実感しました」
中部支店での経験を通して、西のマネジメント力は確実に向上していきました。
「施工管理のおもしろさは、現場の采配を握れるところだと思います。工期や安全面、品質管理など、現場には優先すべき課題がたくさんあります。それをしっかりと見極めて、人を動かしていく。バランス感覚が問われる難しい仕事ですが、うまくいった時の達成感はひとしおですね。
やはり建設の仕事は、最後は『人』なんだと痛感します。技術的なスキルも必要ですが、それ以上にコミュニケーション能力が重要だと感じています。正直、ゼネコンの仕事は想像以上にたいへんでした。それでも、嫌だと思ったことは一度もありません。むしろ、新しい経験を積めば積むほど、自分の可能性が広がっていくことに喜びを感じています」
チャレンジする機会の多さが魅力の職場。謙虚に学ぶ姿勢は忘れずにいたい
現在携わるアリーナ建設プロジェクトを通して、西は施工管理の枠を超え、発注者側の視点を持つことの重要性を、これまでになく実感しています。
「この設備は、いずれ興行主の方々が興行を行っていくため、ステージ周りや楽屋といった設備に携われるのは初めてなので新鮮です。
また、今後は設計段階から関わり、上流から品質をコントロールしていくような働き方にもチャレンジしていきたいですね。施工管理の枠を超えて活躍の場を広げ、“街づくりのプロフェッショナル”としてステップアップしていくのが目下の目標です」
変化の時を迎えている建設業界。脱請負の流れの中で、施工者に求められる役割も大きく変わりつつあります。
「建設業は、世の中に新しい価値を生み出す“ものづくり産業”。私たちの仕事は、建物という形になって長く残っていきます。だからこそ、品質の高いものを提供し続けること。それが社会への貢献につながると信じています。その理念を胸に、技術力と人間力をさらに磨いていきたいですね」
前田建設という職場を10年以上にわたり経験してきた西は、同じように電気系・機械系のバックグラウンドを持つ学生の皆さんにもエールを送ります。
「前田建設工業の魅力は、実力主義の風土だと思います。やる気と能力しだいで、若いうちから現場の最前線に立てる。それは本当にありがたい環境だと感じています。学生時代の専門性にとらわれることなく、視野を広く持って臨んでもらえたら嬉しいですね。知識はあとからいくらでも吸収できます。大切なのは、謙虚に学ぶ姿勢と、前向きにチャレンジする意欲だと思います」
“ゼロ”から“イチ”を生み出すのがものづくりの醍醐味。知識面でのバックアップはもちろんのこと、働く人一人ひとりが成長できる環境を堪能して働く仲間を、前田建設工業では待っています。
※ 記載内容は2024年5月時点のものです
