九州支店で、さまざまな道路工事に携わる
前田道路九州支店の熊本営業所に所属する沼澤。現在は、新設トンネルの舗装工事の施工管理を担当しています。
沼澤 「新設トンネルの工事現場は、2023年の4月から、営業所の先輩と共に施工管理を行っています。工事がしっかりとスケジュール通りに進んでいるのかを管理するのはもちろん、職人さんが働きやすいように環境整備などもします。
あとは、現場の状態を保存するために、状況を写真に収める作業も。若手らしく、何があってもめげずに、図太く仕事に向き合っています」
沼澤は2022年に入社、半年の研修を経て、同年10月から現場に入り始めたと言います。
沼澤 「もともと全国各地で働きたいという想いがあったので、10月の配属で九州支店に。この支店で、土木職の女性着任は初めてだったようです。最初に担当したのは、九州中央道の舗装工事。3月まで施工管理を行った後、3月から4月までの1カ月間、同じく舗装工事を、別の現場で担当しました。
そして、4月から現在の新設トンネルの舗装工事に従事しているという流れです。現在まで担当した現場は、いずれも国土交通省管轄の現場です」
道路への興味は地元の高速道路での体験から。説明会の雰囲気で前田道路に惹かれる
沼澤はかねてから、道路に携わる職業を希望していました。道路に興味を惹かれたのは、高校生のとき。人の生活に根付き、とくに移動において利便性を高める道路の価値を感じたと話します。
沼澤 「最初に道路が便利だなと感じたのは、大学受験の進路選択のときでした。私は北海道出身なのですが、道内を移動するのは非常に時間がかかります。地元のインターチェンジからオープンキャンパスや試験会場に行くのに、一苦労。ですが、高速道路を使って移動時間を短縮できて、簡単に目的地までたどり着くことができることに便利さを感じたのです。
そのときは、ただ興味を持ったという程度でした。実際に職業として意識し始めたのは、大学2年生の後半での進路コース選択のとき。土木系のコースで、道路のことも専門的に学べる分野を選択しました。本格的に道路工事の道に進む覚悟を決めたのはこのときでしたね。
その後の就職活動では、道路に携わることができ、全国へ転勤ができる会社、という軸で活動を開始。道路への興味と全国でさまざまな工事が担当できる環境という点に重きを置いていました」
道路に携わる数ある会社の中で、前田道路に惹かれたのは、会社説明会のときから。建設業界はまだまだ男性が多くの割合を占める業界。そのような業界においても、性別に関係なくフラットで話しやすい環境で、業界や会社のことを知ることができたと語ります。
沼澤 「私が就職活動を行っていた当時は、まだオンラインでの開催でした。会社説明会も同様で、オンラインだと発言や対話ができる機会が限られてしまいます。ですが、前田道路は、そんな環境でも、しっかり質問ができたり、会話ができたり、就活生に向き合ってくれていると強く感じたことを覚えています。質問コーナー以外も、会社のこと、業界の未来など幅広く教えてくれていた印象があります。
私自身も、仕事へのやりがいや女性が活躍できる環境などを質問したと思います。雑談交じりで、楽しい空間を作ってくれた印象があり、より入社への意欲が湧いてきました」
初現場で成功も失敗も体験。研修で学んだことをすぐに活かせた経験も
入社後は、4月から半年間、茨城県土浦市にある「つくばテクノセンター」にて研修。工事現場で実践できる技術や知識から、社会人として必要な接遇や教養の座学まで網羅した内容だったと言います。
沼澤 「研修では、施工実習でグループリーダーになって、作業を仕切る経験ができたりと、現在の現場にも活かせる内容が詰まっていました。その中でも、研修後の実際の現場で活かせた、舗装工事におけるアスファルト合材の温度管理研修は印象に残っています。この作業は、アスファルト合材の温度が決められており、その温度より低いと施工がしづらく品質に影響を及ぼします。
そのため、一定以上の温度を保つことが必要になります。具体的には、アスファルト合材が運ばれてきたタイミング、路盤にアスファルト合材が敷き詰められた直後、その後にローラーで固めたときの計3回、温度を測ります。測定と同時に、温度が一定以上だったかという証明の写真を撮影するという流れです。この温度管理の研修を、最初に配属された九州中央道の工事で実際に活かせたことはとても嬉しかったですね」
ただ、初めての現場は、成功や嬉しかった体験以上に、失敗も多くしたと語ります。
沼澤 「最初の現場では、アスファルト合材の温度管理のような、研修内容が実践に活かせて嬉しかった体験もあったのですが、それ以上に失敗も多く経験しました。そのひとつが、アスファルト合材を敷く前の路盤に、アスファルト合材と路盤を接着させる乳剤を散布するのですが、その際に行う試験で乳剤が十分に散布できている証明写真の撮影を怠ったことです。
試験というのは、路盤上の一定箇所にマットを敷き、乳剤を散布するというもの。十分な量が撒けているかは、乳剤を散布した後にマットの重量を量って確認するという作業で判断します。重量が足りていないと、アスファルト合材がしっかりと接着しないという事態になります。
1度目に散布したときは、その重量が足りず、職人さんに再度散布してもらうことになりました。2度目の散布で、十分な量を撒けて、重量も確認したのですが、その証明となる写真を撮り忘れてしまったのです。1度目の散布で重量が足りなかった時点で焦ってしまったこともあり、2度目の散布のときに重量の規定に達していたことで安心したのだと思います。試験結果を国土交通省に検査書類として提出する必要があったため、上司にかなり怒られました。
その経験があったため、その後の現場では、撮影を行うことはもちろん、一回で重量や、必要な情報がわかるように撮影することを心がけるようになりました。現在では、成長につながった経験だと感じています。初現場は、酸いも甘いも、両方体験できた現場でした」
地域の住民に役立つ道路をつくっている実感が得られる業界で、女性技術者を増やしたい
入社2年目の現在、まだまだ新たな現場で経験を積んでいる沼澤。そんな彼女が考える建設業の魅力、前田道路の魅力をこう語ります。
沼澤 「建設業の魅力は、道路なり、ビルなり、大きなものを作り、それが最終的に誰かにとって、喜びや便利さを与えられること。実際私も、3月からサポートに入った現場で、近隣地域住民の方に、この道路ができたら便利になる、頑張ってほしい、と声を掛けられたことがありました。そうやって、住民の方から喜びの声をもらえることで、役立つ道を作れているという実感が湧き、やりがいも感じられます。地域住民に対して、直接的に役立つものを生み出している実感を持てる業界だと思います。
そんな業界の中で、前田道路は道路舗装業に特化している会社です。舗装業がメインで、他の土木業などもセットで行っている会社が多い中で、全国的にもこの業態で、全国展開しているのは珍しいのではないでしょうか。道路に特化して、舗装技術や技術開発、現場施工ができる会社だと感じています」
沼澤の土木職の同期40名の中でも、女性は沼澤と北海道に配属された2名。女性技術者として、女性が活躍できる場を広げていきたいと、未来の展望を語ります。
沼澤 「実際に仕事を始めると、現場仕事なので、もちろん力仕事もあります。その点で、女性だと体力的に不利になる場合もありますが、それ以外の書類作成や試験だったり、現場清掃、写真撮影の業務だったり、得意なところで結果を出していきたいです。そういった細かな部分まで、見てくれる上司や先輩がいるので、モチベーションも保ちやすい。そういった環境も含めて、現場において、女性が活躍できる余地は十分あると感じています。
建設業はまだまだ男性中心の社会で、女性はなかなか入りにくいと感じがち。私が前田道路の中でしっかり結果を出して、女性土木技術者の第一人者として活躍できる場を増やしていける存在になっていきたいと考えています」
しっかりと着実に経験を積める前田道路で、ステップアップする沼澤。これからも、利用者や地域住民が喜ぶ道路をつくり続けます。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです
