能動的思考で価値を創出する。インフラシステム開発の最前線で活躍するPMの仕事観
日立システムズエンジニアリングサービスのマネージドサービス事業グループに所属する江口。第一プラットフォームソリューション部で、インフラ系のシステム開発に携わるPMとして活躍しています。
「私が所属する部署では、主にオンプレミスの実機をベースとした機器導入を担当しています。部内ではクラウド製品や基盤の設計構築も行っていて、第一プラットフォームソリューション部全体でインフラの設計・構築・導入をメインに担当しています。
案件の規模によってチーム構成はさまざまで、社員と協力会社のメンバーを含めて2〜5人程度の小規模なものから、30人以上の大規模なものまで幅広く対応しています。私自身はPMとして、お客さまに対するフロント対応、プロジェクトメンバーのマネジメント、そして社内への進捗や費用に関する報告を行っています」
同部署ではこれまで官公庁系や地方自治体向けのシステム導入を中心に行ってきましたが、最近は新たなお客さまの開拓にも注力しています。
「今は教育機関や独立した法人など、これまで関わってこなかったさまざまなお客さまの開拓を進めています。これについてはまだ取り掛かりの段階なので、いったんは小規模なプロジェクトからスタートしているところです」
仕事をする上で大切にしていることは2つあると江口は言います。
「一番重要視しているのは、プロとしての自覚を持つということです。お金をいただいて仕事をしている以上、真摯に対応することが最も重要だと考えています。そのため、『他人に指示されたことをやる』というよりも、常に能動的に考えて行動することを大切にしています」
一方で仕事と家庭の両立も江口にとって重要なテーマ。プロフェッショナルとしての仕事への姿勢と、家族との時間を大切にする価値観の両立を実践しています。
「仕事に重きを置いて休日も家族と関われないのは本末転倒ですから、休日と平日はしっかり分けるように意識しています。平日は忙しくてなかなか早く帰れないこともありますが、その分休日に仕事を持ち込まないよう工夫しています」
プログラミングで培った思考がPMとしての強みに。理想と現実の狭間で見出した道
幼い頃からゲームの開発に興味があり、制作に携わりたいという思いからIT系の専門学校に進学した江口。その後IT企業へ就職した経緯を以下のように語ります。
「ゲームのプログラマーになろうと思って専門学校に進学したのですが、当時の業界の情勢を鑑みて継続して稼いでいくことが難しいと思い、そこでその道はすっぱり諦めて、学校で学んだことが役立ちそうなインフラや開発の道に進もうと思い、IT系の派遣会社に就職を決めました」
結果として当初思い描いていたキャリアとは別の道を歩むことになりましたが、専門学校で学んだことは現在の業務にも大いに生かされていると言います。
「プログラミングで培った思考方法は、今の仕事の進め方に大きく反映されています。プログラミングでは一つひとつのコードに必ず理由があり、それらの細かなパーツが積み重なって最終的な成果物になります。個々の要素にも必ず意味があるという考え方は、現在の仕事における思考の基礎となっています」
派遣社員として日立システムズエンジニアリングサービスで働くようになった江口。 当社の業務に関わるうちに「より自身の裁量を生かして働ける立場になりたい」と考えるようになり、転職を決意します。
「新しい会社に行って未知の環境にチャレンジするか、すでに存在を認められている当社の環境でステップアップするか迷いました。迷った結果、当社の文化や仕事の進め方、よい点や改善点も含め、自分なりに理解できているこの環境を選びました。今振り返ると、この決断は間違っていなかったと感じています」
日立システムズエンジニアリングサービス入社後は、組織改編による課の名称変更や部単位での異動はあったものの、一緒に働く上司や同僚との関係性は継続。その中で、転職した時からの目標であったPMとしての立場を確立していきました。
「プロジェクトリーダー、ユニットリーダー、PMといった形で着々とキャリアアップしてきましたが、そのために特別な努力をしたわけではありません。上昇志向はありましたが、他人を蹴落としてまで上をめざすような考えは持っていなかったんです。
自分のありのままの姿勢で、自分が思うやり方で継続的に仕事に取り組んできたことが評価してもらえて、キャリアアップにつながったのかなと分析しています」
天職と感じる仕事への情熱。失敗と成功を糧に大規模プロジェクトに挑む若手PMの成長
若手のうちから積極的に仕事に取り組み、早くからマネジメントに携わってきた江口にこれまでの経験の中でとくに印象に残っていることを聞きました。
「成功体験としては、初めて上流工程の要件定義や基本設計に関わった時のことが強く印象に残っています。最初は苦労しましたが、経験豊富な上司の方々に相談しながら案件を進めることができたので、最終的に下流工程まで問題なく完遂できた時は大きな達成感がありました」
一方、人とのコミュニケーションについては苦い経験も印象に残っていると語ります。
「25歳ごろにチームリーダーを務めた大規模案件で、メンバーとの折り合いがつかず対立してしまったんです。最終的にはお互い妥協しながらなんとか完了させましたが、これは大きな失敗経験として記憶に残っています」
この経験から、江口はチームマネジメントへの考え方を大きく変えることになります。
「以前は自分の考える『プロ意識』を重視するあまり、自分の考えを押し付けてしまう傾向がありました。しかし経験を重ねる中で、個人個人の考え方や働き方を尊重することの重要性を学びました。
プロジェクトには絶対的な目標がありますが、そこに向かうプロセスは人それぞれ異なります。それを尊重して柔軟に対応してこそ、マネジメントが成立するんだと実感しました」
PMになった今もマネジメントの難しさを痛感していると語ります。
「プレイヤー時代は与えられた仕事を自分が果たせば成果が出たのですが、PMになると他者を動かすことで成果を出さなければならないので、その点は難しいですね。メンバーを育成しつつ、成果物のレビューなどを行い間接的に成果を出さなければならないので、プレイヤー時代とは違った工夫が必要だと感じます」
そのような中でも、2つの点をとくに心がけていると言います。
「前述の失敗体験から学んだように、メンバーへの押し付けや無理強いはしないようにしています。あとは仕事に対する姿勢は人によって異なるため、積極的なフォローアップを大切にしています。
例えば、『こまめに報告してね』と声をかけてもその頻度は人によって異なるので、状況が見えないメンバーに対してはこちらから積極的に声をかけ、確認しています」
新しい課題に直面しながらも、江口は仕事に大きなやりがいを感じています。
「この仕事を天職だと感じており、常に楽しみながら取り組んでいます。プロジェクトを達成した時や新しい知識を得られた時、お客さまや上司から認められた時はとくにうれしい気持ちになりますね。
最近は自身の能動的な行動が評価され、これまで経験したこともないような大規模のプロジェクトやお客さまとの折衝を任せていただいているんです。似たような仕事の繰り返しではなく、新しいことにどんどん挑戦していけることがやりがいにつながっています」
コミュニケーション能力と当事者意識が鍵。若手PMが語る技術以上に大切な資質とは
日々の業務を心の底から楽しんでいる江口に、当社の魅力について聞きました。
「日立系列の企業ということもあり『とにかく忙しそう』とイメージする方もいますが、当社は生産性向上施策や年休取得促進、残業低減などにかなり力を入れていて、年々働きやすくなっていると感じます。
また、最近は新規事業にも注力していて、当社独自のサービスの確立をめざしているところも魅力の1つ。研究開発部門も持っているので、日立グループならではの安定性を維持しつつ、新規事業にチャレンジができる環境が整っています」
働き方改革の一環として、男性の育児休暇取得も推進しています。江口も2019年に育児休暇を取得しました。
「私が育休を取得した当時は、男性の取得者はほとんどいませんでした。でも、家庭を優先する考えのもと取得を申し出たところ、会社からは快く送り出してもらえたんです。それ以来、男性の育休取得者が増加しているように感じます」
現在は技師として働く江口ですが、将来的には管理職としてのキャリアも視野に入れています。
「いずれは主任技師や課長、部長といった管理職への昇進も考えています。ただ『管理職として具体的に何をしたいか』というビジョンは描き切れていないのでこれから描いていきたいです。今、楽しく仕事ができているので、管理職になっても管理職としての楽しさを見いだせるといいですね。
また私自身、周囲の尊敬できる人たちからよいところを学び、取り入れながら成長してきたので、今後は自分が尊敬される側になり、組織の成長に貢献していきたいと考えています」
積極的な姿勢が広く評価されている江口に、当社で必要となる資質を聞きました。
「技術面に関しては、入社してから学ぶ機会が十分にあります。ですから、もっとも必要だと思うのは、一般的な常識やビジネスマナー、良好な関係を築くためのコミュニケーション能力ですね。とくにインフラ系の設計や導入にあたっては、1人で黙々と作業することより、チームで何かを成し遂げることの方が多いです。連携すべき相手もたくさんいるので、さまざまな立場の人と良好な関係性が築ける方が活躍できると思っています。
加えて大切なのは、物事を自分ごとに捉えて行動できること。人任せにせず自分で考え、自分の発言や行動に責任を持てる人はおのずと評価されると思っています」
※ 記載内容は2025年2月時点のものです

