人々の生活に寄り添うシステムを──住民サービスを陰で支えるという誇り
朝倉はシステム開発事業グループ公共・社会システム事業部の自治体システム本部に所属しています。
「自治体システム本部は自治体様向けにシステムを提供しています。開発部門や運用部門など複数の部門に分かれており、私が担当するのはその中でも維持保守の領域です。作る側ではなく、作ったシステムについてお客さまとやり取りをしながら保守作業を進めていく部署です」
現在、朝倉は複数のプロジェクトを掛け持ちしています。
「税務や社会保障、住民情報などを取り扱う複数の業務から構成されるプロジェクトに携わっています。その中で、住民に関する情報を管理する機能や、外部サービスと連携する機能の運用・管理を担当しています。それぞれのプロジェクトでやっていることは基本的には同じで維持保守です。パッケージのシステムを作る部門があるので、(当部門は)それを受け取ってお客さまと話をし、作業調整やカスタマイズをします」
維持保守の業務では、開発部門との連携が欠かせません。
「毎年法律の改正が行われるため、自治体のお客さまからさまざまな質問が日々寄せられます。それに対して開発部門とやり取りして、この機能はいつまでに対応しますといった連絡を取り合っています。また、お客さまからの意見を吸い上げることで、開発側に改善提案をすることもあります」
当部署で最も求められるスキルについて、朝倉は迷わずこう答えます。
「コミュニケーションスキルだと思います。お客さまからの要望をしっかり聞き、それを受け入れて自分たちでどうやっていくか。システムを理解していても、それをうまく伝えることができなければお客さまは不安に思ってしまいます。お客さまとの関係構築のためにも、コミュニケーションスキルは最も重要な要素だと考えています」
仕事をする上で朝倉が最も大切にしているのは、働く環境づくりです。
「作業担当者として働いていた頃、休日や仕事のバランスを自分でうまく組めないことに不満を感じていた経験が今の価値観の原点となっています。
管理者になってからは、チームメンバーの個人の事情、例えば介護やプライベート、仕事を重視したい人などそれぞれの事情を踏まえた上でバランスをとり、メンバーが働きやすい環境づくりをめざしています。みんなが働くことに対しての壁を取り払い、それぞれの思いをくみ取って実現することを重視しています」
開発5年目からの転機。見えてきた“支える側”としてのやりがい
ゲームを作りたいという想いからSEとして働きたいと考えた朝倉は、大学では情報部門に進学しました。
「大学時代は、SEの夢とは別にいろいろな経験をしたいという想いが強くありました。中型・大型バイクの免許を取得し、関東のバイク仲間をSNSで集めて自分たちで決めたルールでツーリングを楽しむなど自らチームづくりを積極的に行っていました。こうした学生時代の経験が、今のマネジメント業務にもつながっています」
就職活動では、SEとして働けることと大好きなテーマパークに近い職場という二つの軸を持って会社選びを進めます。
「複数の企業を比較検討する中で、会社説明会で得た情報が、日立システムズエンジニアリングサービスを選ぶ決め手となりました。企業や自治体など、さまざまな取引先を持つ会社であることを知り、これまで知らなかった情報を多く得ることができました。加えて、本社が横浜のランドマークタワーにあり、キラキラとした景色のみなとみらいで働けることにワクワクし、入社を決めました」
2017年に入社後、約1年間の新人研修期間を経験します。
「最初の3カ月間は日立システムズグループ会社合同での研修で、その後の半年間は同期全員で一つのシステムを作り上げるプロジェクト形式の実践的な研修でした。グループ会社のメンバーが一堂に会した時は、あらためて規模の大きさに驚きました。そして、実力のある人たちが集まっていると感じ、自分の能力に対して不安な部分も出てきたのを覚えています」
研修期間を終えた朝倉は、自治体向けシステムの開発プロジェクトに配属され、約5年間を過ごします。
「作業担当者として、管理職やチームリーダーからの指示に基づいてシステムを作っていく日々でした。部署のメンバー全員が同じ場所で働いているわけではなかったので、他の人たちの働き方が最初は見えにくく職場環境に慣れるまでには2年ほどかかったと思います。年に数回開催される部署全体の会議を通じて、徐々に打ち解けていきました」
その後、キャリアの転機が訪れます。
「5年ほど開発経験を積んできたのですが、このタイミングで新たな役割が提示されました。人手が薄くなっていた維持保守の部門を管理側として見ていくポジションで、望んでいたマネジメントへの道が開けた瞬間でした。
まずはユニットリーダーという職位で一つのユニットをまとめる経験を積み、管理者としての立ち回りを習得し、入社から6〜7年で技師という役職に就きました。現在、作業担当者としての業務は3割程度で、大半の時間を管理業務に費やしています」
「ありがとう」が力になる。先回りして気持ちをくみ、働きやすさをつくるリーダの工夫
入社から8年。朝倉が仕事をする上で、最も印象に残っていることがあります。
「感謝されたことがすごく印象に残っています。例えば、自治体のお客さまに納品する際、プラスアルファで必要そうな情報も整えてお渡しすると『よく気づいてくれましたね』と感謝されます。
また、チームメンバーそれぞれの家庭の事情や個人の状況を踏まえてタスクをうまく分配することで、メンバーからも感謝されるようになりました」
このように先回りして動けるようになったのは、チームリーダーになった当初の経験が大きいと朝倉は振り返ります。
「これまで人を管理したことがなかったので、数字面やメンバーの置かれている状況をあまり把握できていませんでした。そうするとメンバーから不満がたくさん出てきます。それは、私もメンバー時代に感じていたため、そういった不満はすべてなくそうと思いました。
そこで、各チームメンバーから今できているところやできていないところ、何に不満に思っているのかを全部洗い出してどんどん改善することにしました。そして、自分で立てた改善策を試行錯誤していったのです。
その経験を生かし、新しいプロジェクトで作ったチームや新規メンバーに対しても仕事に入る前からヒアリングを行い、正確な情報をできるだけ多く取り入れて早めに動くことを心がけています」
一方で、チームリーダーとして働く中での難しさもあると言います。
「自治体のシステムを扱うと複数の自治体関連業務の繁忙期が同じタイミングで重なるため、その時期に業務のできる人が必要になりますが、他のチームも同様に人手が不足するため人財の確保が困難です。
業務内容は知らないけど手は動かせるという人たちを集め、彼らにどういうタスクを渡して動かせるかという見極め。かつ、作業をお願いしている期間内でどれだけ業務知識をつけてもらえるか導くのは難しいところです」
それでも、朝倉が管理者として働く中で感じるやりがいは大きなものがあります。
「やりがいとしては、やはり感謝されることが一番です。また、メンバーみんなが仲良くなっている状態を早めに作ることで、自分のタスクが滞り、全体の業務に影響が出る場合でも『この仕事やります』『この日空いているんで、何か作業ないですか』と自発的に申し出てくれます。持ちつ持たれつの関係がチーム内でできており、そのような関係づくりをすることに、大きなやりがいを感じます。
自分もみんなのために動こうと思いますし、それぞれのチームメンバーが自分の仕事に対して責任を持って取り組んでくれている。その環境自体が、チームを作っている側としてのやりがいに強くつながっています」
強い思いを持つ人が活躍できる会社に。チーム作りを通してめざす未来の職場のかたち
朝倉は、今後めざしていく姿について、会社と個人の二つの側面から語ります。
「会社としては、日立システムズエンジニアリングサービスという長い社名ですが、知っている人はあまり多くないと感じています。日立グループや日立システムズグループと言うと知っている人が増える中で当社そのものの認知度が増えていったらうれしいですし、そこに貢献できるよう取り組んでいきたいです。
個人としては、メンバーの働く意欲や働きやすさを強く重視しており、これからもその思いは変わりません。今のチーム内である程度できているのであれば、今後もっと上の職位に上がった時にもっと広い視座で物事を捉え、メンバーみんながついてきてくれるようなチーム作りができればと思っています」
こうした考えの背景には、朝倉自身のロールモデルとなる上司の存在がありました。
「現在は本部長職に就いている方で、もともとは自分が所属していた部署の課長職をしていました。その人が課長に切り替わったタイミングで社員一人ひとりの不満が次々に解消されていくようになり、自分も働く環境がすごく良くなっていくのが目に見えてわかり感動しました。この人みたいなリーダーになりたいと強く思い、今もその人の背中を見て『この人だったらどうするかな』と考えながら仕事をしています」
そんな朝倉が一緒に働きたい人物像について、強い思いを持つ人の活躍を期待します。
「自分の意見が通せるような風土で、それぞれの部署の上長たちとの面談もかなり多い環境です。なので、ただ言われたことに従って働きたいという人よりも、こういう会社にしていきたいとか、自分はこういうことをしたいという強い思いを持っている人たちはかなり活躍できる場が多いと思っています。
部署によって必要となるスキルはさまざまですが、自分の強みを持っている人であれば適所が必ず見つかるはずです。とくに、そういった自分の強みを理解している方は大歓迎です。あとはコミュニケーションスキルがある人には、適した環境だと思っています」
最後に、日立システムズエンジニアリングサービスで働く今の自分の姿について朝倉は笑顔で答えます。
「最近は好きになりました。リーダーとして、管理者として作業していく中で周りからの感謝の言葉が多くなってきたのもありますし、いろいろな会社の管理職の方と接する機会が増える中、バイネームで仕事を受けることが多くなっています。
当社の看板を背負っていろいろな会社の人とつながりを持てて働けていることに喜びを感じているので、このままキャリアを重ねていきたいと思います」
※ 記載内容は2025年12月時点のものです

