フルスクラッチでお客様に合わせたシステムをつくる。強みを生かし新規事業に挑む
産業情報第一設計部第四グループに所属する秋丸。13名のメンバーで構成されるこのグループの一員として、Webシステムの設計という大きなミッションを担っています。
「Webシステムの設計については、現在、お客様の社内システムの刷新を行っています。例えば私が担当しているのは社員の免許管理システム。社員の名簿とともに免許保有の有無や更新時期を管理するシステムで、なかにはフリーのソフトを使用した古いデータベースもあって。データの整理やテーブル定義書の管理などを行いながら、新しいシステムへの移行作業を進めています。
作業を進めるには、お客様の業務内容や社内用語を理解する必要があり、分からないところは必ず先輩に確認するなど、細かいところを確認しながら進めるよう気をつけています」
一方で、部の新規事業立ち上げのための対外業務にも携わっており、多忙な日々が続いています。
「当社では生産管理システムを含めた多様な製品をお客様に提供するケースも多いのですが、私たちの部署はお客様の求めるシステムを一から作り上げるフルスクラッチで開発するのが強み。ただ製品に頼れないので、長年の取引があるお客様に新しい価値を提供していかないと、仕事が減少していく可能性があります。そういった危機感から新規事業の立ち上げに至っています。
私たちは新規事業案件の窓口として、社内外の営業、法務、知財、調達、そして上層部との調整を担っており、時には難しいと感じることもありますが、それを乗り越えることがやりがいにもつながっています。契約後はアドオン開発を進める予定で、内容は良いものになると信じています」
一緒に働くチームメンバーについて秋丸はこう説明します。
「30代から40代の若いメンバーが中心で個性豊かな人がそろっています。私たちのチームはフルスクラッチでシステムをつくるため技術に精通した人が多く、技術習得が趣味になっている人も。一方、山登りが好きな人やまったく趣味がない人など、本当にそれぞれ個性があって。お互いを認めながら得意分野を尊重し合う良い関係ができていて、仕事がとても楽しいんです」
居心地の良い環境と人との適度な距離感──リスペクトし合う文化が根付く職場
もともとパソコンを触るのが好きだった秋丸。学生時代は工学部の情報工学を専攻しました。
「HTMLで個人サイトをつくるのが流行っていた頃に私も試してみたのですが、アルファベットや記号などを並べるとサイトができ上がるのが楽しくて、プログラミングが学べる情報工学を選びました」
就職活動はIT系の企業を中心に探すなかで、日立産業制御ソリューションズの社員と話す機会を得て、心が決まりました。
「面談してくれた社員の方は私の目を見ながら中立的な立場で話してくれて、『こういうことに興味がある人だったら向いている仕事だと思う』と具体的な業務の話をしてくれました。良いことばかりをアピールする会社が多いなかで、メリットもデメリットも包み隠さず教えてくれる姿勢に好感を持ちましたね。
とくに繁忙期の残業時間について正確に教えてくれて、信用できると感じました。当時はブラック企業が話題となった頃だったので慎重に確認しましたが、仕事とプライベートを両立している社員が多いことを聞いて安心しました」
実際に入社してみると、面接時に感じた社員たちの印象はそのままに、居心地の良い環境が広がっていたと言います。
「社員の皆さんは人との距離感の取り方が上手で、あまりに干渉してくるわけでもなく、お互いをリスペクトして個性を尊重しながら、困った時は助け合う関係が築けていました」
最初は先輩の指導のもとWebシステムの設計や開発に従事。とくに指導員の先輩からの教えは大きな影響を受けたと言います。
「指導員の先輩はお客様との良好な関係をつくるのが上手で、その先輩と仕事がしたいと指名するお客様もいるくらいです。後輩に対しても『休めるときに休みなよ』『プライベートを大事にね』と気にかけてくれて。業務についても、急に休んだ時にファイルの置き場所を明らかにしておかないと誰も引き継げないため『ちゃんと共有できるようにしておきなさい』と声をかけてもらって。その言葉は今も大切に心に刻んでいます」
システムを使用する方々への説明の大切さ。困難を乗り越え学んだ気づき
2021年からは日立製作所の開発チームとともに、医薬品の生産管理システムを工業用に転用したシステムのアドオン開発にも従事。設計から現地導入まで幅広い工程を経験したことが、とくに印象に残っていると言います。
「お客様である金属加工工場において、多数の金属を加工、出荷するまでの全工程を『見える化』する管理システムが欲しいとご要望をいただきました。金属加工の製造工程に合わせて、既存の生産管理システムをベースにアドオン開発していったのですが、今回は同じ部署の先輩がまったくいないチームに1人で参加することに。現地導入も初めての経験となりました」
これまでの案件と違って、実際に工場でシステムを使う現場の方々と調整していく必要があり、いっきに仕事の難易度が上がったと言います。
「開発したシステムを引き渡した際に、お客様の反応があまりよくなかったんです。『現場では今まで通り紙で運用する方法で問題なかったのに』という不満でした。お客様のなかでもシステムご担当の要望に従って開発を進めてきましたが、実際に使用する現場の方々には説明が不十分だったんですよね。
そのため、システムの改修や修正を行うとともに、何度も説明する場を設けて一緒に操作しながら説明していきました。最終的には『これでいきましょう』と現場の方にも納得してもらうことができて。システムを実際に使用する方々への説明がとても大事であることに気づきましたね」
あきらめずに丁寧な説明を繰り返し、現場の理解を得ることができた秋丸。最終的にはお客様から感謝の言葉をもらいます。
「『これで工程が見える化できる。ありがとう』と感謝されて、本当に嬉しかったです。その瞬間、すべての苦労が報われた気がしました。お客様の要望に応えられたことで達成感を味わいましたね」
困難を乗り越えて大きく成長した秋丸。仕事を通じて着実にステップアップしていきます。2022年には第一子を出産。産休育休を取得することになりました。
「産休育休の復帰にあたっては不安もありました。復帰したら自分の席がなくなっているのではないか。そういった漠然とした不安が頭をよぎりました。しかし当時の上司が最初に報告した時から前向きな言葉をかけてくれて。理解を示してくれたことがとてもありがたかったです」
現在、ほぼリモートでの時短勤務で仕事と育児の両立に臨むことができています。周りには同じく復帰後の先輩の姿もありますが、それでも復帰当初は周りに迷惑をかけまいと必死になりすぎてしまったと言います。
「頑張らないと居場所がなくなってしまうと勝手に思って、無理をして仕事を引き受けていたんです。そんな中で子どもが熱を出したり、自分も体調を崩したりして。家庭内の雰囲気も悪くなってしまいました。しかし皆さん状況を理解して対応してくれたので、自分の不安はまったくの思い込みであったと気づきました。先輩もメンバーも制度について教えてくれた総務の方も、皆さん力になってくれて安心しましたね」
自身の生き方や価値観に合った働き方が仕事にとって良い結果をもたらす
人生の大きな節目である出産を経験し、秋丸の仕事への価値観も変化しました。
「入社当初は目の前の仕事に集中し早く管理職になりたいと、そんな気持ちでいっぱいでした。でも子どもを産んでみて、初めて仕事以外のプライベートの大切さを知りましたね。先輩方がどれほどバランスを大切にして働いているかを見て、自分も見習うようになりました」
自身のライフスタイルに合った働き方を見つけることが、仕事へのモチベーションアップにつながり、良い結果をもたらすことに気づいた秋丸。今後めざしていきたい目標についても語ります。
「今回の産休育休は私の中のライフイベントとして大きな出来事だったので、これから産休育休の取得を考えている方がいたら、その方を安心させてあげたいですね。仕事しながらでも子どもを育てていけることを。自分自身がロールモデルのような存在になれたらいいですね」
出産を機に仕事を辞めるという選択肢は考えなかったと言う秋丸。その理由をこう語ります。
「ここまで働いてきたこの会社なら子どもを産んでもうまく仕事ができると感じたんです。仕事を続けていきたいという気持ち、自分のポリシーがそこにはあります。もともと田舎出身なので、働き始めたところで一生働き続けるイメージがあったんですが、実際に働いてみて『この会社でずっと長く働いていきたい』と本当に思うようになりました」
これから一緒に働く仲間にも自分の価値観を探すことが大切だと言います。
「自分が大切にしたい働き方を明確にし、それに合った会社を選ぶことが大事だと思います。選ぶ際は現役の社員の方に話を聞けるといいですね。自分の生き方と合っているような会社だと、楽しく働けると思います」
現在取り掛かっている新規事業の立ち上げはスピード重視で進行しています。社内においては、新しいことに積極的に挑戦していこうという雰囲気があると言います。
「今回の案件に限って言えばニーズに応える姿勢を取っており、売り出す時期に合わせた契約締結を迅速に進めています。新規事業が実現すれば、私たちが貢献できる領域が拡大できると考えています」
社内には社員が一丸となって一緒に盛り上げていこうとする雰囲気があると言います。秋丸自身が経験した成長と変化はこれからの若手社員にとってのロールモデルとなり、新たな挑戦への心の支えになっていくことでしょう。
※ 記載内容は2024年6月時点のものです

