キャリアの幅が広がるマルチタスク導入。ワークショップ等で地域の魅力を発信していく
グランビスタのブランドステートメント「地域の価値で、未来を変えていく。」を具現化した価値体験型ホテル“インターゲートホテルズ”。ホテルインターゲート大阪 梅田は、その5番目のホテルとして2021年に開業しました。観光はもちろん、ビジネスやインバウンドのお客様も多く、大阪の文化や魅力を発信する拠点として多種多様な取り組みを実施しています。
「インターゲートホテルズでは、『最高の朝をお届けするホテル』をコンセプトに、地域の価値を提供する価値体験型ホテルとして全国5か所に展開しています。『味わう』『集まる』『触れる』を五感で体験していただきたく、当ホテルでも地域のこだわりコーヒーの提供をはじめ、地域の工芸品や書籍を自由に閲覧できるローカルバリューギャラリーを設けています。
また、開業以来実施しているのが、大阪芸術大学との産学連携プロジェクト。これは大阪の魅力を発信していきたいという考えのもと、大阪芸術大学と協働し、学生さんが考案・制作した企画を通して、大阪の未来の若手アーティストを応援するという取り組みです。他には、日本の伝統や文化に触れる機会として、干支を筆ペンで描くなどのワークショップを開催し、海外のお客様からも大変好評です」
ホテルインターゲート大阪 梅田の支配人を務める岡部。すべてのキャストメンバーとサービスを束ねながら、館内設備の管理や大阪独自のイベント企画も行っています。
「当ホテルでは、マルチタスクオペレーションを導入しています。フロントはラウンジサービス業務と兼任することで、100席以上あるラウンジで効率的な人員配置を行えるようになるなどキャリアの幅も広がります。
私自身はホテル全体を統括し、サービス面ではキャストへの具体的な指示や指導が中心です。大阪独自の取り組みにも力を入れていて、料理長やマネージャーと話し合い、大阪限定のメニューを考案することもあります。クリスマスやお正月には必ず季節料理をご用意し、お客様に楽しんでいただくために館内の装飾にもこだわっています」
価値体験型ホテルとして、岡部には大切にしていることがあると言います。
「私たちがめざすのは心地よい滞在をお客様へご提供することです。そのためには全員で力を合わせる必要があり、キャストメンバーとは積極的にコミュニケーションをとり、自ら話しかけることで相談しやすい雰囲気づくりを心がけています。
一方、お客様に対して意識していることは誠実で真摯な対応ですね。これはキャストにも日頃から伝えています」
マネジメント研修制度に自ら応募。多様な経験を通して気づいた地域に対する誇りと想い
札幌パークホテルでキャリアをスタートさせた岡部。日々着々と経験を積む中で、当時募集していたマネジメントトレーニー制度に自ら手を挙げました。
「この研修制度は、将来マネジメントに携わるキャストを育成するためのもので、経験値を増やすために5年間で3施設以上を経験する必要があります。私の場合は鴨川シーワールドの水族館をはじめ、2施設のホテルを経験し、キャリアを重ねました」
働き続けたいと思える環境づくりをめざして取り組む中、多くの気づきや学びもありました。
「鴨川シーワールドではES向上委員会に参加し、月1で各部署のキャストと働きやすい職場づくりをテーマに話し合いを重ねました。そこでは、レジャー施設ならではのカジュアルな接客が求められ、ホテルのようにかしこまった言葉遣いでなくても、お客様を喜ばせることができることに気づき、それが強く印象に残っています。
その後、銀座グランドホテルで営業担当マネージャーを経験しました。キャストとのコミュニケーションを大事にしながら、スペースの整理や新しい備品の導入など職場環境の改善にも注力。さまざまな施設を経験する中で、自分たちの地域に誇りを持って働いている方が多くいることを知り、グランビスタをより好きになれたような気がします」
2020年からは、ホテルインターゲート大阪 梅田の開業準備室に配属され、ゼロから開業に関わることになります。
「各事業所で多様な経験を積み、いろんな方とお会いできたことは、ここでも大きく活かされました。とくに意識していたのは、固定観念にとらわれることなく柔軟な発想を持つこと。
これまで培った経験を活かしつつ、新たに加わったキャストメンバーの意見も積極的に取り入れ、大阪独自の接客スタイルをつくりたいという一心で取り組んでいたのを覚えています」
お客様から好評だったハロウィンイベント。「みんなで作っていく」ことが成功の要因
ホテルインターゲート大阪 梅田の支配人に就任後、とくに印象深い取り組みとして岡部が挙げたのがハロウィンイベントです。館内のデコレーションや限定ドリンクの提供など、キャストメンバーの声をもとにさまざまな施策に取り組みました。
「みんなで新しいことを始めてみようという話になりまして。最初は小規模なものでしたが、翌年には予算を組んでより本格的に作り上げ、みんなのアイデアが詰まった仕上がりになりました。これには多くのお客様に喜んでいただき、お写真を撮る方も多かったです。
当ホテルのキャストメンバーはポジティブな方が多く、新しいアイデアや提案の声があがりやすい雰囲気があります。こういった声は、日頃からとても大切にしていますし、可能な限り実現させてあげたいと思っています。限定メニューを考案する際も、私が一方的に指示をするのではなく、みんなで一緒に考えて作り上げることを心がけました。
キャスト自身も楽しみながら取り組んでくれたことが嬉しくて、それが結果的にお客様の満足度にもつながっていると感じています。これからも『みんなで作っていく』という姿勢で、どんどん新しいことにもチャレンジしていきたいですね」
最終的な責任を負う立場として、常に緊張感を持って取り組んでいる岡部は、支配人としての醍醐味をこう話します。
「みんなで一緒に考えて課題を乗り越えていくことや、目標達成したときの喜びを分かち合えることが、支配人としての醍醐味だと思います。リピーターのお客様が増えていくことにもやりがいを感じますし、それによって大阪での知名度が上がり、地域の一番館になれることをめざしています」
大阪らしさを存分に取り入れていく。価値体験型ホテルとして描いている今後のビジョン
価値体験型ホテルとして、岡部は社内外それぞれの視点からこれからのビジョンを描いています。
「会社内での目標は、利益を出すホテルとしての存在感を社内で確立することです。そして、各地域で働いているキャストが、『大阪でも働いてみたい』と思ってもらえたら嬉しいですね。
一方、当ホテルは大阪駅から徒歩5分の場所に位置し、京都、兵庫、奈良へのアクセスも非常に良いです。この好立地を活かしてインバウンドのお客様も含め、ファミリーやご友人グループでのご利用が増えていくことを期待しています。
接客においては、お客様のご要望には可能な範囲でお応えしていくつもりですが、難しくても『できない』とお断りするのではなく、代替案の提案ができるホテルでありたいと思います」
大阪の文化や魅力を発信する場としてのビジョンについては、こう話します。
「あくまで構想段階ですが、ラウンジスペースを活用し、お笑い芸人さんによるミニライブや、たこ焼き体験といったイベントを開催して、お客様とフランクに触れ合える場を提供することができたら良いなと感じています。その他にも、たとえば、接客の際に関西弁を少し取り入れることで、『大阪に来たんだな』と実感していただくという楽しみ方もあると思うんです。
ホテルという枠にとらわれすぎず、大阪らしさを活かした取り組みにも注力したいですね。当ホテルのキャストメンバーは、前向きな方が多く、お客様に対しても笑顔で明るく接してくれます。これもホテルの魅力につながっているのではないかと思います」
開業から携わり、当時は十分な貢献ができず悔しさもあったと話す岡部。そのときの経験があったからこそ、どんな状況でも負けずに立ち向かっていく覚悟ができたと言います。
「支配人として今後も経験を重ねていくと同時に、そのポジションにとどまり続けるのではなく、次世代に引き継いでいくことも重要な責務だと感じています。そのためには、自身もさらなる成長を遂げ、次のステージを切り拓いていくという緊張感を持って、これからも邁進していきたいです」
※ 記載内容は2025年2月時点のものです

