ロビーサービスマネージャーとして、人事担当課長としてそれぞれチームをリード
2008年入社の新海と河村。新海は「札幌グランドホテル」でロビーサービスマネージャーを、河村は「札幌グランドホテル」および「札幌パークホテル」の人事担当課長を務めています。
新海:札幌グランドホテルは、札幌の中心部に位置しています。1934年の開業以来、北海道初の本格的洋式ホテルとして多くの賓客をお迎えしてきました。宿泊だけでなく宴会やブライダル、レストランなど幅広い用途でご利用いただいています。
中でも私が担当しているのがロビーサービスです。お客様の荷物のお手伝いや、チェックイン後の客室へのご案内、周辺観光の案内などを行なっています。また、メールや電話での事前の問い合わせにも対応しており、空港までの車の手配や滞在中の飲食店の予約だけでなく、観光プランの提案をすることもあります。
国内外様々なお客様がお越しになり、日本語だけではなく英語で対応することも多く、お客様一人一人へ合ったサービスを提供できるよう努めています。
河村:私は、札幌グランドホテルと札幌パークホテルの両ホテルの人事担当課長を務めています。採用や配属管理、キャストからの相談対応、社会保険や給与などの労務管理などが主な業務です。
札幌グランドホテルと同じく、札幌パークホテルも1964年に開業した歴史あるホテルです。緑豊かで文化芸術性に優れた中島公園に隣接するシティリゾートホテルとして、これまで国内外を問わず多くのお客様に愛されてきました。
2024年は、札幌グランドホテルが開業90周年、札幌パークホテルが開業60周年を迎えるアニバーサリーイヤーです。現在、札幌市内にはたくさんのホテルが建ち並び、競合も増えているなかではありますが、私たちはこれまでと変わらずお客様に信頼され続けるホテルであるために、新しい時代へ向けて、人と人のつながりを大切にしながら新たな一歩を踏み出していきたいと考えています。
共に役職者として活躍するふたり。それぞれ大切にしていることがあります。
新海:現場全体を見ながら人員配置を最適化するのがマネージャーである私の主な役割です。人材育成にも携わり、ロビーサービスの心得などについて、マニュアルだけでなく自らの経験をもとに若手を指導してきました。
館内において最初にお客様と接するのがロビーキャストです。私たちの対応がお客様のホテルに対する印象を大きく左右しかねないこと、お客様から声をかけられるのを待つのではなく自発的に行動することを心がけ、キャストメンバーにもそう伝えています。
河村:採用活動をしていると、ホテル業界の将来に不安を感じている学生の方と出会うことが少なくありません。コロナ禍を経て業界は大きく変化を遂げましたが、今後の成長や可能性について積極的にお話しするようにしています。
また、両ホテルには地域社会と共に長く歩んできた歴史があり、その背景にはお客様に対してだけでなく、一緒に働く仲間に対しても「ホスピタリティ・ファースト」の精神が深く根づいていることも強調しています。
さらに、さまざまな職種があり幅広い経験ができること、お客様にとって特別な瞬間に寄り添うことができることなど、ホテルで働く醍醐味についてもお伝えしています。
サービスエリア勤務を経て、地元北海道へ。思いがけず共に歩んだキャリア
新海と河村は共に北海道の出身。それぞれ入社の経緯を次のように振り返ります。
河村:学生時代から接客業に関心がありました。探していたのは、その場にいて働く意欲が高まるような環境です。私にとってホテルはとても魅力的な場所でした。
新海:私は英米文学科の出身で、英語力が活かせる仕事がしたいと考えていました。中でも、大学で開催された会社説明会に参加したことが当社を選んだ決め手に。当時、札幌パークホテルで働いていた大学の先輩の話に強く惹かれ、入社を決めました。
ふたりが最初に配属されたのは、足柄ハイウエイレストラン。約1年間、さまざまな業務を経験しました。
新海:売店、レストラン、軽食コーナーの3つのセクションで勤務し、売店ではレジや商品陳列などの業務を、レストランや軽食コーナーではホールスタッフなどを担当しました。
もともと地元志向が強かったと言う新海と河村。希望がかなうかたちで同時に北海道へ戻ります。
新海:年に一度の意向調査で、私は札幌グランドホテルを、河村さんは札幌パークホテルへの異動希望を出したのでしたね。
河村:そう。当時ふたりで相談し、あえて分けようということに。同じホテルだと同時期の異動は難しいかもしれないからと(笑)。
新海:そのおかげで、私は希望していた通りロビーサービス担当になることができましたね。
河村:私も同じです。希望していた宴会予約課に配属されてブライダルを担当することになりました。
その後、奇しくもふたりは同じ年に、共に役職者の立場で産休育休を取得。2022年のことでした。
新海:6月の出産でしたが、有給を取得して4月中旬から産休に入りました。復帰が翌年の6月なので、約14カ月間のお休みをいただいたことになります。
河村:私も9月から翌年の11月まで休んでいるので、期間は新海さんとほぼ同じですね。偶然タイミングが重なりました。
周囲のサポートと制度が力に。組織ぐるみで支えるワーキングマザーの挑戦と成長
出産後も仕事を続けるつもりだったと話すふたり。仕事と育児の両立への不安もありましたが、周囲のワーキングマザーの存在が大きな力になったと言います。
河村:当時、席を並べて勤務していたのが出産経験のある方でした。朝起きてから夜寝るまでのスケジュール、保育園の送迎、出社後の時間の使い方など、働く母親としての心構えを学べたのは大きかったと思います。
新海:私の周囲にも産休育休から復帰した同僚がいて、休暇の申請方法や保育園のことなど、実用的なアドバイスをもらったことがとても役立ちました。
一方、社内の制度や仕組み、互いを助け合う組織風土にも助けられてきました。
河村:復帰初日にリモートワークができる体制を整えてもらいました。最近でも、自宅にいながらメール対応したり、急を要する業務を処理したりと、積極的に活用させてもらっています。
新海:私は現場業務なのでリモートワークはできませんが、周囲の理解やサポートを受け、時短勤務ができるような協力体制を作ってもらっています。
河村:また、私は周囲の方から手厚いサポートを受けてきました。「子ども優先」というのがチームの共通認識。急にお迎えが必要になったときに配慮していただいたり、優しい言葉をかけていただいたりと、とても助かっています。
ロビーサービスでお客様と向き合い続ける新海はこう振り返ります。
新海:時間的な制約を感じることはありますが、私も業務を分担して途中で交代してもらうなど、上司や同僚、部下に支えられてきました。ここまで乗り切ってこられたのは、チームの仲間たちのおかげです。
河村:私はブライダルの経験があり、お客様対応をメインとする業務に就きながら時間の制約があるという、新海さんが直面している困難がよく理解できます。ホテルではすべてがお客様優先。ホテルがお客様で賑わう日曜祝日は、保育園がお休みのため出勤できないとなると、マネージャーや課長としての責務を全うするのは難しいですよね。
新海:河村さんのおっしゃる通りです。当社に相互扶助の精神が根づいていなければ、役職者として仕事を続けられていなかったと思います。
多様な人材にとってより働きやすい環境の構築を
仕事と育児を両立しながら、自分らしいキャリアを模索してきた新海と河村。今後の組織のあるべき姿を次のように展望します。
河村:福利厚生の充実や育休取得が進むなど、働きやすい環境が生まれつつあり、組織全体の意識が変わってきているのを感じます。キャストが互いに助け合う組織風土に支えられながら、自分らしい働き方を模索していきたいと考えています。
新海:私も河村さんの意見に賛成です。同僚の中には私のほかにも子育てをしているパパやママがいますし、パートで働くママもいます。
とくに、ロビーサービスは人数が多いセクションなので、たとえば土日祝に休みを取る代わりに平日はフル出勤するなど、キャストメンバーが互いにフォローし合う文化をこれからも醸成していきたいと思っています。
役職を持つワーキングマザーのロールモデルとしての自覚を持って仕事に取り組むふたり。未来の仲間に向けて、伝えたいことがあると言います。
新海:ホテル業務はとても挑戦しがいのある仕事です。やりたいことや、自分なりの楽しさを見つけて、ひとりでも多くの方に、ライフステージに合った働き方をしてほしいと考えています。
同僚や部下を現場でサポートする立場として、できるだけのことはしてきましたし、これからもするつもりです。チーム一丸となって、各自が理想とするキャリアをかたちにしていきましょう。
河村:当社では小学校に上がるまで時短勤務を取得することができますが、育児だけでなく、社内にはさまざまな事情を抱えた方がいるはずです。互いに力を合わせながら、それぞれにとって自分らしい働き方を実現していきましょう。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです

