興味を持ったらとことん追求。はじまりは「図書司書コース」から
2022年7月現在、富士通Japanソリューションズ東京(以下、FJJS)の第二生保ソリューション部に所属する澤田。生命保険業のお客様を担当し、基幹業務システムの導入や更新プロジェクトに携わっています。自身の仕事を「裏方」と表現する澤田。そんな彼女が入社したきっかけは、学生時代の出来事にありました。
澤田 「学生時代、日本文化・文学を専攻していて、副科目として図書司書コースを選択しました。図書司書や図書館の情報処理について学んだのですが、それがとてもおもしろくて。当時、あらゆるものが『紙から電子』に移行していた頃。多くの図書館でも、蔵書を管理する仕組みが電子化されていることを知りました。いまでは当たり前ですが、『データベースってなんて便利なんだろう』と。そこから、情報システムに関心を持つようになりました」
好奇心に駆られ「より深く学びたい」と考えた澤田は、図書館情報学科に編入。その後、就職先を探すなかでFJJSに出会います。
澤田 「FJJS(当時、株式会社平和情報センター)が開発した蔵書検索エンジンが、私もよく知る大規模図書館でも採用されているということを知って。当時、卒業論文を書くためにその図書館にはよく通っていたので、とても親近感がわきました。
普段図書館を利用していて、その検索システムがどこの会社の何という製品を使用しているかなんて、誰も気にしないと思います。でも、読みたい本を探すためにはなくてはならない仕組み。そんなところに惹かれました」
入社後に配属になったのは、官公庁や国の外郭団体を担当する部署。学生時代の想いとは異なる部署に配属された澤田でしたが、前向きに捉えていたといいます。
澤田 「蔵書検索エンジンは会社を知るきっかけであって、配属先に不満はなかったですね。たまたま選択した副科目をきっかけに情報システムに興味を持ったように、たまたま配属された部署で、また違う興味が湧くかもしれないと考えていました」
そんな澤田は、配属先の部署にてお客様業務の電子化プロジェクトに参画します。
澤田 「官公庁や関連する外郭団体の業務には、申請を受け付け、許可書や通知書などを発行するものがたくさんあります。また、受け付けた申請書はすべて適切に管理しなければなりません。私が入社した当時は、紙での受付や管理を行っている業務も多く、そういったものをひとつずつ電子化していきました」
会社とのつながりを。日常的に社内SNSを使うわけ
2021年に現在の部署に異動した澤田。業務の特性から、お客様先に常駐することも多いと語ります。
澤田 「常駐することでお客様とコミュニケーションしやすくなり、同じ思いや目線で課題を解決できるメリットはあります。その一方で、気持ちや帰属意識がお客様側に寄りすぎてしまう時もあるんです。そこの世界の住人になっていく感覚です」
そんな時は、富士通が全社で導入しているMicrosoft社の企業向けSNSツール「Yammer」を活用し、会社とのつながりを見つけているといいます。
澤田 「Yammerには富士通グループ内でいま起きていることが共有されています。また、投稿されている内容やコミュニティはさまざまで、仕事に関わるものから趣味やペットに関するものまであります。私も気になるコミュニティはいくつかフォローしています」
日常的にYammerを使用しているという澤田。そんなYammerを「外の空気に一番近い場所」と表現します。
澤田 「締め切った部屋にいると同じ空気だけが循環していて、なんだか淀んだ空気になりますよね。同じように閉じた世界にいると、気持ちが知らず知らずのうちにネガティブに向かってしまう。そのため、私は定期的にYammerを覗きにいくようにしています。いろんな情報を取り入れることで気持ちをリフレッシュさせているんです」
また現在の富士通において、Yammerは困ったことがあった場合の解決手段として、最も実用的なツールのひとつだといいます。
澤田 「なにか仕事や会社で働く中で困ったときは、まずは上司や同僚に相談すると思います。でも身の回りだと、その課題に直面したことがある人がいないということも。たとえば、産休や育休などは経験したことがないと、相談に乗れるほど詳しくはわからないと思います。そういう時にYammerで調べると、誰かが自身の経験を共有していることがあり、とても役立っています」
「やってみたい」という気持ちを大切に。新たな挑戦を通して感じたもの
ある日、Yammerを眺める中でとある投稿に目が留まったと振り返る澤田。
澤田 「現在、富士通では全社DXプロジェクト『フジトラ』を推進しています。テーマ毎にいろいろなプロジェクトがあるのですが、その中のひとつでメンバーを募集するという投稿がありました。そのプロジェクトにはタイミングが合わず、手を挙げることはなかったのですが、その時に『Assign Me』という制度があることを知りました。
『Assign Me』とは、現在の業務を続けながら他部門のプロジェクトにスポット的に参加する制度。つぎに気になるプロジェクトが見つかったら応募してみようと考えていました」
その後、「是非参加してみたい」と思うプロジェクトを見つけた澤田。応募にあたり悩むことはなかったといいます。
澤田 「それはもう勢いで(笑)。『興味がある』『やってみたい』という気持ちを大切にしました。もちろん本業がある中でのプロジェクト参加。プロジェクト責任者のかたには、自分がどれくらいの時間を活動に充てられるかを事前にお伝えしました。そのうえで、『その時間の中でできることをお願いします』と言ってもらったので、安心して活動に参加できました」
プロジェクトメンバーに知り合いがいたこともあり、活動は楽しかったと振り返る澤田。しかし、本業とのバランスには少し難しさを感じたといいます。
澤田 「活動に参加する前は、本業をできるだけ効率化させて『Assign Me』での活動に充てられる時間を確保しようと思っていました。でもいざ活動がはじまると、思ったようにはいかなくて。本業はお客様を相手にした仕事です。急遽対応しないといけないことが起きたり、担当プロジェクトのスケジュール変更が発生したりと、当初の想定通りに進まないことがありました。
また、本業と『Assign Me』での活動のバランスは自分で調整するもの。『本業をおろそかにしないように』と思うと、どうしても活動に充てられる時間が減ったり、全体の作業時間が増えてしまいました」
はじめて参加した活動では理想通りにはいかなかった澤田だが、「Assign Me」の制度自体はよかったといいます。
澤田 「『Assign Me』を使えば、部署を異動したり担当するプロジェクトから離れたりすることなく、自分が興味を持った活動に参加できます。もし私の部署の後輩で興味がある人がいたら、是非使ってほしいですね。
ただ、周りに遠慮してしまったり、本業とのバランスを気にして参加しづらいと感じたりする後輩もいるかもしれません。そのあたりは先輩として、そして経験者としてフォローしてあげられたらと思っています」
受け継がれる好奇心。子どもと後輩たちに伝えたいこと
「Assign Me」での活動以外にもグラフィックレコーディングに挑戦したり、部門横断活動にも参加したりしている澤田。好奇心が尽きない彼女だが、そのルーツは父の言葉にあるといいます。
澤田 「子どもの頃、私がはじめてパソコンを使う時に、『一台目は壊れてもいい。そんな気持ちで使ってみるといいよ』と父が優しく言葉をかけてくれたんです。その時の私は『触ってみたい!』という好奇心と『壊しちゃったらどうしよう』という不安を感じていて。そんな私の気持ちを父は察してくれたんだと思います」
現在、二児の母となった澤田。自身の子どもたちにも「とりあえずやってみたら」と挑戦を促しているといいます。
澤田 「誰しも失敗はしたくない。だから、しっかりと事前に準備してから挑戦しようと思いがち。そうすると、『これだけ準備に時間をかけたんだから、成功しなきゃ!』と考えるようになると思うんです。だから腰がどんどん重くなって、なかなか一歩を踏み出せなくなってしまう。いのちに関わること以外は、失敗しても大丈夫。とりあえずやってみて、ダメだったら引き返せばいいと子どもに伝えています」
同じことは後輩にも伝えたいと語る澤田。今後のキャリアについては「まだわからない」と話します。
澤田 「このままずっとシステムエンジニアを続けるの?と人から聞かれることがよくあります。学生時代に選択した副科目がきっかけでいまの仕事に巡り合いましたが、自分に合っている仕事なのかは正直わからないですね。この先も変わらないかもしれませんし、好奇心が掻き立てられる別の仕事に出会うかもしれません。ただ、『やらない後悔』だけはしたくないと思っています」
インタビュー中に繰り返し使っていたのは「とりあえずやってみよう」という言葉。好奇心をエンジンに、失敗を恐れず挑戦する先にはどんな未来が待っているのか。今後も澤田の挑戦から目が離せません。
