社会インフラを支える誇り。関係各所の「橋渡し役」として大規模プロジェクトを動かす
データ & AI事業部 コネクティッド IoT部でシニアアナリストとして活躍する柿谷。現在、スマートメーター構築という大規模プロジェクトの最前線で、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を務めています。
「お客様である大手電力事業者様に向けて、次世代インフラの要となるスマートメーターの設備構築の支援を行っています。プロジェクトで、私はPMOとして開発業務の円滑な推進を担っています。関係する会社は数えきれないほど多く、非常に大規模なプロジェクトですが、そこに参画するDXCのチーム自体は10人弱の少数精鋭。中途採用のメンバーや若手社員が協力し合い、巨大なインフラを支える最前線に立っています」
柿谷の役割は、プロジェクトの進捗管理にとどまりません。仕事をする上で心がけているのは、インフラ構築に携わるプロフェッショナルが集まる現場において、スムーズな連携を促すことだと語ります。
「さまざまな分野の専門スキルを持つ技術者たちと向き合い、プロジェクトを円滑に進めることが私のミッションです。専門職の皆さんは、その優れた技術力をプロジェクトに注ぎ込んでくれるため、全体のマネジメントや他部署との調整事項まで手が回らない場合もあります。だからこそ、その間の『橋渡し役』を私が重点的に担いたいと考えています。彼らが仕事に専念できるよう、先回りして手が届かない『痛いところ』『かゆいところ』を補強する。そんな役割を日頃から意識しています」
現在はまさにインフラ構築の真っ只中。完成の喜びを心待ちにしながらも、今だからこそ感じるやりがいがあります。
「対面するお客様の先には国という社会全体にとっての利益があります。高い視座を持って、直接『社会に貢献しているんだ』という実感を持ちながらものづくりができるのは、この仕事ならではの醍醐味です。これから完成を迎えるプロジェクトですが、関わるメンバー全員が大きなやりがいを分かち合い、誇りを感じながら取り組んでいます」
育児と両立しながら現場で輝き続けたい。キャリアを止めないために切り拓いた道
大学院で都市情報学を学び、街にWi-Fiのエリアスポットを設置する取り組みに参加。そこから無線技術への興味を抱いた柿谷は、国内大手の通信会社に入社します。「興味がある分野に向かって突き進む性格」と語る柿谷のパワフルなキャリアはここから始まりました。
「建設事業部に技術職として配属され、鉄塔を登ったり、工事現場監督と協力したりしながら、電波のエリアを広げるために奔走しました。
現場で実績を重ねる中で経験した東日本大震災のことも忘れられません。ちょうど第一子を妊娠して8カ月の頃で、東京のオフィスで激しい揺れを感じました。不安もありましたが、『インフラは止めてはならない』という現場の強い使命感やチームワークを再確認した瞬間でもありました」
第一子の産休・育休を経て復職後は、グループ会社で高速モバイル通信規格のエリア拡大業務に従事した柿谷。100名規模のプロジェクトマネジメントを任されましたが、夫は単身赴任が多く、子育ても1人で担うことに。
「そこで自ら手を挙げ、より柔軟な働き方が可能な社内システム開発の部署へ異動しました。その根本には、これまでの歩みを止めることなく現場の感覚を持ち続けたいという想いがありました。積み上げてきたキャリアを止めずに現場の第一線で戦い続ける先輩たちの姿を見てきたからこそ、『継続すること』の重みを痛感していたんです」
以前に増して働き方について深く考えるようになった柿谷は、さらに戦略的な決断をします。第二子出産後、意欲的に築いた「ママ友」のネットワークをきっかけに、自宅のすぐ近くにオフィスがある大手通信グループのシステム会社に転職。通勤時間を格段に減らし、より柔軟な環境の中で働く道を切り拓いていきます。
「ここでは、既存の枠組みを超えて、新たな収益の柱をつくる新規ビジネス開発に挑みました。主査として10名規模のプロジェクトをまとめながら、仕事を通じて、新しいものを生み出すおもしろさを知るなど、これまでとは異なる視座を得ることができました」
「創る」手応えを求めてDXCへ。多様な個性が混ざり進化する拡大期ならではの魅力
前職で新規ビジネスの立ち上げに携わる中で、柿谷の胸には「自らの手でゼロから何かを創り出してみたい」という新たな挑戦への情熱が芽生えていました。
「これまで経験してきたのは、事業者側として協力会社に開発をお任せするスタイル。本当の意味で『創る』現場を知り、経験を深めたいと思ったんです。そこで、前職での経験を活かすためIT業界に絞って転職活動を始め、出会ったのがDXCでした。社風に直感的に惹かれ、入社を決意しました。
中でも決め手になったのは、関わる業界・分野の広さです。事業会社は領域がある程度決まっていることが多いですが、DXCは手を挙げれば多様な業界のお客様と接点を持てる。この自由度の高さは、私にとって非常に魅力的でした」
期待を胸に入社した柿谷を待っていたのは、想像以上に制度が息づいている環境と、心地よい刺激に満ちた現場でした。
「驚いたのは社内制度の実効性です。制度があっても形骸化していて使いづらいという会社も少なくない中で、DXCには当たり前に制度を使える文化があります。私はチームと相談しながら週に複数日リモートワークを活用し、現場の構築作業は専門メンバーに任せ、自分はマネジメントに専念するという役割分担を行っています。こういった柔軟な働き方を受け入れ、信頼して任せてくれる風土が、子育て中の私には大きな支えになっています。
一方で、各プロジェクトは独立して動くことが多いため、全社を統括する役割の必要性を感じる場面もあります。でもこれは、今まさに拡大している会社ならではのおもしろさ。今後は、会社全体を統括することにも挑戦していけたらと考えています」
何より柿谷が魅力に感じているのは、多種多様なバックグラウンドを持つ仲間が織りなす独自のカルチャーです。
「元パン屋さんやトラック運転手だった人など、ユニークな経歴を持つメンバーがそろっています。さらに、部活動や社内の交流イベント、プログラミングやさまざまな最新技術についての教育など、現場主導のナレッジ共有も活発です。
DXCは中途採用層が厚い一方で、新卒入社して2〜3年目の若手社員も多いのが特徴です。若手が立案した企画を経験豊富な中途メンバーが支えるという仕組みができているので、彼らがこれまで経験してきた多様な会社のノウハウが惜しみなく共有されるんです。これはDXCならではの魅力ですね」
80歳まで現役でいたい。育児経験をマネジメント力に変え、共に挑戦する仲間を
柿谷の情熱は、目の前のプロジェクトにとどまりません。社外の女性リーダーたちと交流する「異業種ビジネスリーダーシップ塾(Women's Summit Tokyo)」への参加も、自らつかんだ活躍の場の1つです。
「上司の水田との1on1でイベントのことを紹介され、迷わず手を挙げました。以前の職場でも女性のキャリアを考える活動に関わっていたので、その経験を活かしてDXCでも新しく挑戦したいと考えたんです。
異業種ビジネスリーダーシップ塾は、さまざまな業種の企業が合同開催するビジネスプログラムで、将来のリーダーとして期待される女性中堅社員が集まり、著名な女性リーダーと交流したり、グループワークを行ったりと、非常に刺激的な場でした。
多くの女性リーダーの話を聞く中で、皆さんに共通していたのは『人生100年時代、40代や50代は折り返し地点に過ぎない』ということでした。私もその言葉に背中を押され、80歳のおばあちゃんになっても前向きに働き続けられるようなキャリアを築いていきたいと強く感じています。
また、DXCのキャリア教育についても、まだまだ伸びしろがあると感じています。イベントで得た知見を社内に還元することで、社員一人ひとりが将来を見据えたキャリアを描ける土壌をつくっていきたいですね」
自身も多くの壁を乗り越えてきたからこそ、働く女性たちには「頑張りすぎないこと」を伝えたいと柿谷は強調します。
「真面目な女性ほど全力で走り続けてしまいがちですが、力尽きないためには、周りの力を借りる技術が不可欠です。フードデリバリーやスマートスピーカー、家事代行など、使えるものは何でも活用していい。生活における仕事、子育て、その他のバランスを定期的に見直しながら進んでいくこと。それがキャリアを止めないための秘訣です」
最後に柿谷は、子どもを持ちながら働く女性に向けて、育児で磨かれたスキルはビジネスの現場で大きな武器になるとエールを送ります。
「『気配り』や『目配り』のような、育児の現場で必要とされる多角的な視点と受容力は、PMOやマネジメント業務において唯一無二の価値になります。もし現場での業務に100%入り込むことに不安があるのなら、ぜひマネジメントという役割を視野に入れてみてください。技術者同士をつなげるポジションを引き受けることで、プロジェクトは円滑に回ります。きっと頼りにされるはずです。そして、DXCにはその挑戦を支える仲間と土壌があります。皆さんがこれまでの道で培ってきた財産を活かして、ぜひ一緒に働きましょう」
※ 記載内容は2026年4月時点のものです
