お客様との信頼関係を築き、共にゴールをめざす
私が所属しているテクノロジーコンサルティング事業部のミッションは、DXCのグローバルでの経験や知見を標準化した「プラクティス」とテクノロジーを、「DXCの価値」としてお客様にお届けすることです。その中で私は、お客様のITサービスマネジメント(以下、ITSM)に関するコンサルティング業務を担当しています。
現在携わっているプロジェクトでは、ある企業のIT関連会社がグループ会社に提供しているITサービスの標準化をご支援しています。具体的には、ITSMにおける「サービスカタログ管理」や「サービスレベル管理」プロセスの再定義、および設計を行っています。
仕事を進める上でもっとも大切にしているのは、「信頼関係を築き、お客様と共にゴールをめざす」という姿勢です。たとえば、週に一度はお客様先に足を運び、対面でのコミュニケーションを持つようにしています。昨今はリモートワークが一般的ですが、やはり直接お会いして表情を見ながら対話することで、より深い信頼関係を築けると考えているからです。
また、お客様との打ち合わせでは、私たちの考えを一方的に話すのではなく、共に考えていく姿勢を大切にしています。プロジェクトには十数名が参加していますが、内容によっては発言の機会が少ない方もいらっしゃいます。そのようなときは、その方が担当している領域に関する具体的な課題をお聞きしたり、日々の業務に即した視点で提案を行うなど、その方の意見を引き出していける工夫をしています。参加者それぞれの方の声に耳を傾け、組織全体としての標準化を進めていくことが、私たちの重要な役割だと考えています。
お客様が現場で感じている課題を丁寧に聞き取り、それに対する私たちの提案がお客様の課題解決に貢献できたとき、とくにやりがいを感じます。私自身、以前はシステム運用の現場で働いていた経験があるため、お客様が現場で直面している課題に深く共感することができます。その経験を活かしながら、お客様の業務がより効率的になり、組織全体のパフォーマンスが向上するよう、日々ご支援しています。
システム運用の現場で課題解決に向き合い、成長を重ねた前職での経験
これまでのキャリアでは、ユーザー系SIerでインフラ領域のITエンジニアとして歩んできました。主にお客様のシステム運用や保守業務に従事し、30代半ばからはエンジニア組織のマネージャーとして、組織のマネジメントやプリセールス活動、プロジェクトマネジメントなど、幅広い役割を担ってきました。
前職で担当したお客様は自動車メーカーや化粧品会社などの製造業、金融機関など多岐にわたります。最大で40名ほどのチームマネジメントを行い、複数のお客様を同時に担当することもありました。
とくに印象深い経験は、お客様のシステム運用業務をマレーシアのグループ会社にオフショア移管したプロジェクトです。担当していたお客様から運用コスト削減の相談を受け、ちょうど前職で進めていた海外グループ会社の活用計画と組み合わせることで解決できると考えました。
しかし、お客様の合意を得るのは困難な状況でした。マレーシアのセキュリティ体制、現地スタッフのスキルセット、VPN接続環境など、さまざまな懸念事項が挙がったのです。そこで、実際にマレーシアまで足を運び、オフィスの状況を確認したり、現地スタッフの採用面接に同席したりしながら、お客様の不安を一つひとつ丁寧に解消していきました。
また、マレー系と中華系のスタッフが混在する現地チームの文化的な違いにも配慮が必要でした。たとえば、旧正月などの長期休暇への対応について事前にお客様と調整し、日本側でバックアップする体制を整えるなど、きめ細かな対応を行いました。
このような経験を重ねる中で、よりいっそうお客様の課題解決や事業成長に貢献したいという思いが強くなっていきました。前職では大企業ならではの仕組みや体制の中で多くの経験を積めましたが、一方で、さらにお客様に寄り添い、より柔軟な提案や支援を追求したいという思いが芽生えてきたのです。そこで、自分の可能性を広げ、より挑戦的な環境で新たな価値を生み出すために転職を決意しました。
DXCを選んだ理由は、コンサルティングからシステム導入、運用・保守まで一貫して対応できる体制と、独立系SIerとして特定のプロダクトに縛られない柔軟な提案力に魅力を感じたからです。また、「大企業だけどベンチャー」という企業カルチャーにも強く惹かれ、新たな挑戦の場としてDXCへの入社を決断しました。
コンサルタントとしての成長と挑戦 ~現場経験を活かした信頼関係の構築~
DXCへの入社は、ITエンジニアからITコンサルタントへの転身という大きな変化を経験するものでした。コンサルタントは、プロジェクトの進め方に決まった方法が存在するものではなく、お客様それぞれの ニーズや状況に応じて柔軟にアプローチを考えながら進める必要があり、入社当初は多くの困難に直面しました。
とくに印象に残っているのは、あるプロジェクトでITSMのプロセス設計を担当した時のことです。最初の頃は、完璧な提案を作らなければならないという思い込みから一人で悩んでしまい、なかなかプロジェクトを前に進められない状況が続きました。
そんな中、同じプロジェクトチームのメンバーからのアドバイスが、私の考え方を大きく変えるきっかけとなりました。「『完璧』な回答を追求するのではなく、今よりも良くなる『ベター』な提案を複数持っていき、お客様と一緒に最適な解決策を見つけていけばいい」というアドバイスを受け、それまでの固定観念から解放されたんです。
この経験を通じて、私のマインドセットは大きく変化しました。完璧な提案を最初から求めるのではなく、お客様と歩みながら共に解決策を見出していく姿勢へと転換できたのです。毎週のお客様とのミーティングも、この考え方を軸に実践しています。時には厳しいご指摘をいただくこともありますが、それだけお客様が真剣に向き合ってくださっている証だと感じ、さらなるやりがいにつながっています。
前職のシステム運用・保守の現場経験も、今の仕事で大きな強みとなっています。たとえば、現在担当しているプロジェクトでは、お客様がグループ会社に提供する運用サービスのサービスレベル設定において、現場の実情を踏まえたアドバイスができています。現場が疲弊しないような適切なサービスレベルの設定など、現場経験に基づいた具体的な提案ができることは、お客様との信頼関係の構築に大きく貢献していると感じています。
スキル面でも、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)に関する知識の向上に加え、ITSMツール「ServiceNow」のスキルも着実に身につけています。資格試験に向けて社内学習ツール(DXC Learning)を活用したり、社内のServiceNowエキスパートチームとの連携を通じて専門知識を深めることができています。
DXCに入社してから、私は技術面だけでなく、コミュニケーションやプロジェクトマネジメントの面でも大きく成長できていると実感しています。お客様との信頼関係を大切にしながら、より良いソリューションを提供できるコンサルタントとして、日々研鑽を重ねています。
グローバルな視野を持ち、部署の垣根を越えてプロジェクト進行中
今後の短期的な目標として、私はITSMコンサルティングサービスを通じて、より多くのお客様への支援を拡大していきたいと考えています。現在は、週1回の社内のITSMコンサルチームのミーティングを通じて、チームメンバーと共にサービス内容の具体化や、お客様への提案内容の充実化に取り組んでいます。お客様に対して「具体的にこういうことができます」と明確に示せるサービス内容を整備していっています。
将来的な目標としては、DXCというグローバル企業で働く強みを活かし、国際的な舞台で活躍できる人材をめざしています。現在担当しているプロジェクトでは、マレーシアのチームと協働する機会があり、異なる文化や働き方に触れてグローバルな視点を養うことができています。英語力の向上や、海外拠点が持つケイパビリティの理解など、まだまだ課題はありますが、一つひとつ着実に進めているところです。
入社して改めてDXCの魅力としてとくに感じているのは、オープンでフラットな企業文化です。以前の職場では部署ごとの役割が明確に分かれていたため、部署間の連携が難しいことがありました。しかし、DXCでは部署の垣根を越えて、さまざまなメンバーとプロジェクトを進められる環境があります。また、隔週で開催される社長主催のライブトーク(※1)では、社長自身が気さくに情報共有を行うなど、開かれたコミュニケーションが実践されています。
また、社内には生成AI、クラウド、アプリケーション、セキュリティなど、各分野のエキスパートが多く在籍しています。自主性を持って積極的に業務に取り組む姿勢があれば、日々の業務を通じて自然とスキルアップできる環境が整っています。
オープンでフラットな環境の中で、個々の専門性を活かしながら、チームとして最大限の力を発揮できる、それがDXCという会社の大きな特徴であり、魅力だと感じています。
(※1) 組織活性化を目的とした社内コミュニケーション企画。代表西川主催のオンラインによるトーク配信「Live talk!」を隔週木曜日に開催。西川がインタビュアーとなり、社員と「DXCのカルチャー」から「趣味」まで多様なテーマについて語り合うトークセッションです。
※記載内容は2025年3月時点ものです
