未経験でIT業界へ。英語力への不安が払拭されたことが外資系入社の決め手に
中学生のころから英語に興味があったという北橋。高校では国際コースを専攻し、短期留学を経験します。
「約1週間、海外研修としてイギリスに滞在しました。現地の大学を見学したり、地元石川県の伝統文化や産業などについてプレゼンテーションをしたり。英語を使って海外の方と交流する楽しさを知りました。
異文化に触れたのもその時が初めてでした。ホームステイ先がたまたまイラン系移民の家庭だったことから、ペルシア語が飛び交うパーティーに参加させてもらうなど、短い期間でしたがさまざまな文化に触れられたことは、とても貴重な経験になりました」
高校卒業後、北橋は大学に進学し文系の学部へ。意外な経験がIT業界に興味を持つきっかけになりました。
「大学時代、和太鼓サークルに所属して、チームが同じ目的を共有し、メンバー同士で切磋琢磨するおもしろさを知りました。また同じころ、アルバイトでバーテンダーをしていたのですが、お酒と共にさまざまな話題を提供しながらお客様をもてなす仕事にやりがいを感じていました。
この2つの経験から、就活では『チームで何かをつくり上げることができる』『専門的な知識や情報をお客様への価値提供につなげられることができる』ということを軸に仕事を探し、たどり着いたのがエンジニア職でした。コロナ禍でITツールが身近になっていたこともあり、当時自分が取り組んでいたことと開発の仕事との親和性を感じて、SE(システムエンジニア)を志すようになりました」
とはいえ、文系学部出身の北橋にとって、IT業界は知り合いもいない遠い世界。OB/OG訪問支援サービスを通して就職活動をする中で出会ったのが、DXCテクノロジー・ジャパン(以下、DXC)でした。
「サービスを通してIT業界の方にアプローチして、さまざまな方のお話をうかがいました。中でもDXCを選んだ理由は、お会いした皆さんが口を揃えて自由な社風や風通しの良さを強調していたためです。その言葉に嘘がないことは、社員の皆さんの様子から容易に想像できました」
ただ、英語力には不安を抱えていたため、外資系であるDXCへの入社には不安を感じていた北橋。高い語学スキルは必須ではないと知ったことが入社の決め手になりました。
「高校時代に英検2級を取得していましたが、英語力は当時のまま。仕事についていけるか心配でしたが、不安を社員の皆さんに打ち明けたところ、『まったく問題ない』とアドバイスをもらいました。入社後に会社のeラーニングシステムで英語を勉強し、英語の会議をファシリテートできるまでになった方もいるなど、教育制度が整備されていることを事前に知ることができたのも安心材料になりました」
もう1つ、北橋が入社を決めた理由がありました。
「父が人事の仕事をしていたこともあり、人事の仕事と社員の働き方に興味がありました。DXCがグローバル人事管理システム『Workday』を扱っていると知って興味があることを伝えたところ、部門の責任者の方とお話しする場を設けてもらえました。そういった対応をしてもらえたこともあって、入社を決意しました」
直面したのは日本語のコミュニケーションの壁。いかにして顧客に向き合うか
コロナ禍での入社後、新卒研修でITの基礎知識を身につけた北橋が配属されたのが、エンタープライズ・アプリケーション&SaaS事業部。以来、Workdayに関わる運用・保守業務に携わってきました。
「人事の仕組みは国によって異なるため、自国で開発された人事システムが導入されるケースが多いのですが、Workdayはグローバル人事管理システム。グローバルで国境をまたいだ人事管理、ガバナンス管理ができることが特徴です。近年、海外市場へ進出し、現地法人を設立する日系企業が増加しています。そのような企業において、言語や文化の異なる現地社員をどのように管理していくかが課題となっている中、グローバル人事体制の全体最適をサポートできることが、国産の人事システムにない、グローバル人事システムWorkdayの強みになっています。
Workdayを扱うには認定資格が必要なので、配属後数週間かけて資格を取得しました。その後実際の業務に携わり、たとえば議事録の作成から、Workday上のセキュリティ設定、データ整備、Workdayを使った人事業務プロセスの改善など、お客様からのさまざまな要望に対応してきました」
ITの経験がなかったため、入社当初は複雑なシステムを理解するのに苦労したと話す北橋。それ以上に苦戦したのが、顧客とのやりとりでした。
「システムに詳しくない人事部の方と話すことが多いため、 ITに詳しくない方にもわかりやすい言葉を選んで説明する必要があります。入社してぶつかったのは、英語ではなく日本語によるコミュニケーションの壁でした。自作したテンプレートを用意して事前にあらゆる情報を書き出し、整理した上でトークスクリプトを作成して会議に臨むなど、先輩や上司に助けられながら現在も悪戦苦闘しています」
一方、職場では英語を使う場面も。不便は感じていないと言います。
「開発を担当する海外チームのメンバーと進捗を共有する会議などで、英語でコミュニケーションをしています。PM(プロジェクトマネージャー)を担当する先輩社員が会議をリードするため、私が発言する機会は多くはありません。発言する必要がある場合は、英語のトークスクリプトを事前に作成して臨んでいます。日本語が堪能な海外メンバーもいて、そのメンバーとは日本語でやり取りもしています。
また、海外支社のお客様からチャットツールを通じて要望が送られてくることもありますが、翻訳ツールなども使うため、英語力不足を不利に感じたことはありません。英語力は必須ではないけれど、あると便利だなというのが実際の感覚です」
システム開発の醍醐味を実感。グローバル人事システムの開発に関わることがやりがいに
社内の仕組みや最新の技術に関する知識まで、あらゆるトレーニングをオンラインで受講できる環境が整うDXC。オンライントレーニングも活用しながら、北橋は英語力の向上にも取り組んでいます。
「以前は、たった一文の英語のメールを返すのに上司に確認をお願いしていましたが、最近はチャットベースでの英語のやりとりも自分で対応するようになりました。英語に苦手意識があると、どうしても小さなミスを気にしがちですが、こちらがネイティブでないことに理解のあるお客様に助けられながら、意思疎通が取れている感触があります。日本人同士で日本語でロジカルに会話することのほうが難しい、と思うときがあるほどです(笑)」
入社して1年半になる北橋。DXCだからこそ、Workdayに携われるからこその手ごたえを感じていると言います。
「Workdayの根底にある考え方は、日本の人事の前提と大きく異なります。そのため運用が難しく、とても取り組みがいのあるシステムだと感じています。
たとえば、Workdayがベースにしているのは欧米諸国で広く普及しているジョブ型雇用の考え方です。これを日本型雇用システムであるメンバーシップ型雇用に当てはめるにはさまざまな課題を解決しなくてはなりません。システムと人事業務双方の専門家として、お客様ごとのベストプラスクティスを提案することが求められています」
顧客から感謝の言葉を直接掛けてもらえることも増えてきました。顧客に価値提供できていることがやりがいになっています。
「業務プロセスの改善をお客様に提案したことが印象に残っています。現行の人事業務を理解した上で、Workdayを活用し、どのように業務を効率化するべきか、デモを交えながら提案しました。人事担当者7名に向けて提案したためかなり緊張しましたが、私の提案でお客様に納得いただけたことが嬉しかったです。
どんな些細なことであっても、すべてお客様とやりとりして合意形成を取りながら進めていくのがシステム開発の醍醐味。お客様の人事の業務について深い理解がなければ、良い仕事にはつながりません。システムの知識もさることながら、お客様とのコミュニケーションを通じて、お客様の課題や困り事を深掘りすることを大切にしています」
技術力とコミュニケーション力、英語力に磨きをかけ、プロジェクトを先導できる存在に
顧客から信頼されるコンサルタントになることが目標だと話す北橋。DXCでの自身の将来像をこう展望します。
「いまはメンバーとして案件に参加していますが、いずれはPMのような立ち位置でプロジェクトを推進していく存在になりたいと考えています。一日も早く現在の上司の立場に取って代われるよう、技術的な知識を深めながらコミュニケーション能力も鍛えていくつもりです。
海外チームの開発部隊との連携をリードするためには英語力も欠かせません。語学学習に力を入れ、会議など実践の場でも積極的にアウトプットしていきたいと思っています」
英語力に苦手意識を抱えながらも、自分のペースでキャリアを歩んでこれているのはDXCだからこそ。かつての自分のように、自身のスキルに不安を感じている学生に向けてこんなエールを送ります。
「もちろん、英語は使えるに越したことはありません。海外のメンバーとコミュニケーションを取る場面もありますし、IT業界では大半の情報が英語によるもの。英語力がなければ、最新のIT技術の情報にアクセスすらできないからです。
でも強調しておきたいのは、われわれに求められているのは『うまい英語』ではなく、『伝わる英語』だということです。英語であれ日本語であれ、相手に伝えようという意識こそが良いコミュニケーションを生むと考えています。英語が苦手だったとしても、相手の立場に立ったコミュニケーション能力があり、強い意欲を持った方なら必ずDXCで活躍できると思います。
DXCには挑戦を後押ししてくれるカルチャーがある上、教育体制も整っています。その気になればいくらでも成長できるはずです。英語に不安があっても大丈夫、共に学んでいきましょう」
※ 取材内容は2023年12月時点のものです
