技術とモノづくりへの探求心が導いた進路選択
学生時代は情報メディア学部に所属し、コンピューターグラフィックスの研究に打ち込んでいました。研究室では、最先端のデジタル技術を活用したプロジェクトに関わる機会も多く、とくに印象に残っているのは武道の達人の動きをモーションキャプチャーで記録し、後世に伝えるためにアーカイブ化する取り組みです。この経験を通じて、デジタル技術を活用したモノづくりに強い関心を持つようになりました。
就職活動では、自分の興味である「デジタル技術を活用した制作に関わる仕事」という軸を持ちつつも、1度きりの人生だからこそ、さまざまな職種にチャレンジできる環境を重視していました。まずは一つの分野で技能を習得し、その後も継続的に成長できる環境を探していました。
企業研究を進める中で、当社の "デジタルアーカイブの取り組み" に強く惹かれました。歴史的な文書や芸術作品、文化財をCGで保存する際の細部へのこだわり。例えば、絵画の表面の微細な凹凸まで忠実に再現するその技術力に、モノづくりへの誇りと情熱を感じました。
しかし、最終的な入社の決め手となったのは、面接での社員の方々とのコミュニケーションでした。年齢の離れた方々との対話でしたが、他社と比較して非常に話しやすく、若手の意見にも耳を傾けてくれる雰囲気を強く感じました。このフラットな社風こそ、自分が成長できる環境だと確信し、入社を決意しました。
技術への探求心とモノづくりへの情熱。そして、それを受け入れ、育んでくれる環境。私の就職活動は、まさにこの二つの軸が交差する地点で、確かな道筋を見出すことができたのです。
プログラム実装からスタートしたキャリア、現在の自分を形作る経験とロールモデル
入社後は、プログラムの実装業務からキャリアをスタートしました。その後、お客さまとの対話機会を徐々に増やし、プロジェクトマネージャーの補佐として複数の案件に携わることで、着実に業務の幅を広げてきました。現在はプロジェクトマネージャーとしてプロジェクト全体をリードする立場を任されていますが、これまでの道のりは必ずしも順調ではありませんでした。
プロジェクトマネージャーとして独り立ちするまでには、全体を見渡す視点、チームマネジメント、顧客折衝など新たなスキルの習得が求められ、何度も壁に直面しました。そのたびに、先輩や周囲のメンバーの親身なサポートに助けられ、困ったときにすぐ相談できる環境に支えられて経験を積み重ねることができました。また、キャリアの各ステップでお手本となる先輩社員の存在があり、日々の業務を通じて身近なロールモデルから多くを学ぶことができたことも大きな支えでした。
エンジニアとして培った技術力は、現在のプロジェクトマネージャーとしての業務においても大きな武器となっています。実装面やシステム設計に関する理解があることで、現場の課題や技術的なリスクにもいち早く気づき、メンバーと同じ目線で効果的な問題解決に取り組むことができます。私は特別に器用なタイプではありませんが、着実に積み重ねてきた経験、会社の充実した教育・サポート体制、そして身近なロールモデルの存在が、今の私を支える重要な基盤となっています。
恩師の言葉が現在の仕事のモチベ―ションに
現在、ICT開発センター DX開発二部に所属し、BRIDGITAL® for Matchingのプロジェクトマネージャーとしての業務に従事しています。私たちのチームは、資材管理・受発注・マッチングなど多様な機能を持つBRIDGITAL®の拡大と改善を通じて、事業の成長をめざしています。
主な取り組みは、地方公共団体と三大都市圏の企業を結ぶマッチングシステムの開発です。自治体が抱える課題やニーズと、企業のソリューションやシーズを効果的に結びつける仕組みづくりに注力しています。 現場の声を丁寧に拾い上げながら、ITシステムに不慣れな方でも使いやすいUI/UXの実現や、入力サポート機能の充実など、ユーザー目線での改善を重ねてきました。
開発チームがより快適かつ効率的に働けるよう、さまざまな技術的改善を行ってきました。とくに、フリーアドレス化に伴う開発環境の課題に直面した際には、開発者の心理的安全性を確保するために以下のことに取り組みました。
・ローカル環境のマシンスペックに依存しないリモート環境への移行
・DockerやIaCによる環境構築の自動化
・自動デプロイや自動テスト環境の構築
また、最近ではAIエージェントやMCPを活用した開発効率の向上など、次々と新たな取り組みにチャレンジしています。
学生時代に、恩師から「社会実装して行動変容を起こしてこそ価値がある」と教わりました。この言葉は今も私の仕事への姿勢の軸となっています。エンドユーザーからポジティブなフィードバックをいただくとき、自分たちの取り組みが実際に行動変容を生み出していることを実感でき、大きなやりがいを感じます。
プロジェクトマネージャーの役割は、計画立案、関係者との連携、進捗管理、メンバーケアまで多岐にわたりますが、エンジニアとして培った技術的知見が現場の課題やリスクの早期発見、効果的な解決策の提案に大いに役立っていると感じています。今後も、技術と人をつなぐ架け橋として、より良いプロジェクト運営を目指していきたいと考えています。
権利の上に眠る者は保護に値せず
今後の目標は、数多くの地方公共団体で活用されているBRIDGITAL®のさらなる進化に取り組むことです。とくに、ウェブアクセシビリティやUI/UXの強化に力を入れたいと考えています。具体的には、JIS X 8341-3レベルAAへの対応やOOUIの考えを浸透させ、誰もが平等に使えるシステムをめざします。
現場の声に丁寧に耳を傾け、これまで培ってきた技術力と知見を活かして継続的な改善を行っていきます。また、ファシリテーション能力の向上にも注力し、より大規模で複雑なプロジェクトをリードできるプロジェクトマネージャーをめざしたいです。
将来的には、自身の経験や技術を積極的に後輩へ伝承し、成長を支援する立場になりたいです。とくに勉強会の開催を通じて、失敗から学ぶ重要性を伝え、挑戦を後押しする環境づくりに貢献したいと思います。
TOPPANには、社会人としての基礎知識を学べる講座や、最新技術を共有する部門別勉強会、技術学習のためのサブスクリプション、手厚い資格取得支援など、さまざまな教育制度が整っています。「権利の上に眠る者は保護に値せず」と言われるように、制度も活用してこそ意味があります。私が最も魅力を感じているのは、社員の挑戦や努力を積極的に応援し、それを実現するために業務負荷を柔軟に調整してくれる企業文化です。
高度な技術力は入社後に身につければ良く、それを可能にする会社の体力と教育体制が整っています。重要なのは、変化を恐れず柔軟に対応し、チームワークを大切にする個々人の姿勢です。
周囲のサポートを活かしながら共に成長し、より良い社会づくりに貢献できる方と一緒に働けることを楽しみにしています。BRIDGITAL® の可能性を広げ、社会に価値を提供し続けることが、私たちの使命だと考えています。

