今ある建物を大切に。リノベーションにかける想い
2011年に大和ライフネクストに新卒で入社し、現在は東日本リノベーション一課で課長を務める伊東。建物のプロフェッショナルをめざして歩んできたキャリアの裏側には、「今ある建物を大切に残していきたい」という想いがありました。
「奈良県の出身で、周りには寺院や歴史的な建築物が多かったこともあり、昔から古い建物に憧れを持っていました。大学では建築学を学び、大学院では京都の街づくりと運営についての研究を行いました。
古い建物は、そのまま未来に残していくことはできないですよね。一方で、古いからといってそれを壊して新しいものを建てるといったことだけでは、その建物にしかない価値や大切な文化が失われてしまいます。
そこで、興味を持ったのが今ある建物を維持しながら時代に合わせてより良くしていく"リノベーション"の仕事でした」
大学院を卒業後、伊東は「リノベーション」を軸に就職活動を行います。
「当時の建築業界では『新しく建物を建てる』という方に需要があったので、自分のやりたいことと、企業が求めていることに大きなギャップがあると感じていました。そんな中、私の『リノベーションをやりたい』という言葉に興味を持ってくれたのが、大和ライフネクストだったのです。
もともと、マンションという居住空間には興味がありましたし、建物を長く大切に残していくことを考えた時に、建物のリノベーションや修繕、管理を幅広く手掛けられるこの会社で学べることは多いと考えました。
また、カジュアルに自分のことを話すことができる採用スタイルにも惹かれ、入社を決めました」
修繕工事を通じて、建物を長く維持する視点を培う
入社後、伊東は7年にわたり技術者としてマンションの維持・修繕に関わりました。
「最初の配属は『建物診断課』。当社が管理するマンションの現場を訪ね、補修が必要な箇所を診断し、適切な修繕計画を作成することが主な仕事でした。マンションが、この先何十年も住まいとしての建物の機能を維持していくためには、計画的な補修工事が欠かせません。そして、マンションごとの状況に合わせた適切な工事を行うためには、詳細な劣化状況の把握が必要不可欠です。
マンションの建物自体や、マンション内に張り巡らされた給排水設備、電気設備など、確認が必要な項目は多岐にわたります。毎週のようにさまざまなマンションを回り、それぞれの状況に合わせた工事提案を作っていたので、建物に関する基本的な知識や、建物を長く維持していくための視点が培われたと思います」
入社4年目には「工事企画推進課」に異動しました。
「お客様のご要望をくみ取りながら、マンションの機能や美観を維持するための計画修繕工事。資産価値向上のためのバリューアップ工事などの工事提案・工程管理。そして、大規模修繕工事におけるコンサルティング業務を主に行っていました。
これまでよりもお客様とダイレクトにやりとりをする機会が多く、お客様の反応が近くで見られるのでやりがいがありました。
入社後7年間、マンション事業本部での勤務で建物管理の全体像を学べたことは、私のキャリアのベースになっていると思います」
"人生で一番楽しかった"北海道での大規模リノベーション
入社8年目の2018年には、ホテルや寮、商業施設などマンション以外の建物に関わる事業を行うファシリティコンサルティング事業本部に異動となり、その中でもリノベーションを担当する部署に配属されました。
そして、ある大きなプロジェクトのメンバーに選出されます。
「異動してすぐに、北海道にある著名なホテルに付設された従業員寮のリノベーションのプロジェクトに参加することになり、約半年間にわたって北海道の現地で勤務することになりました。
建物内のレイアウトを設計したり、施工図を書いたりとゼロから大規模なリノベーションに関わりました。多くの条件がある中で、どうやったらこの建物をより良くできるのか、試行錯誤の毎日でした」
工事現場に入り、さまざまな人と触れ合ったことでリノベーションの魅力を再発見できたと振り返ります。
「毎日のように現地の職人さんたちと顔を突き合わせて、いろんな意見を聞きながら一つの建物を作り上げるのは一体感があり、大きな充実感につながりました。仕事が終わった後、現場チームのみんなで温泉に入ったことは最高の思い出です。
残すところは残したまま、見た目も内容も改善されていく様子を見て、自分が本当にやりたかったことができたと感じました。
既存の建物の良いところを活かしながら、新しく生まれ変わらせる。リノベーションの醍醐味を思う存分味わえた半年間だったと思います。
今振り返ると、この時の経験がこれまでの人生で一番濃厚で、楽しかったと思いますね(笑)」
多角的な視点から最適なリノベーションを提案できる人に
入社9年目に、リノベーション部の課長に就任した伊東。その2年後に、ある転機があったと言います。
「グループ会社のコスモスイニシアに1年間出向しました。建物やリノベーションに関する学びを深め、当社の事業に活かすためのノウハウを身に付けることがミッションだと認識していましたが、新たな挑戦の機会をいただけて率直にうれしかったですね。
出向先のコスモスイニシアは、マンションの開発や中古建物の買取再販に力を入れている会社でした。そこでは、建物を1棟丸ごと購入しリノベーションによって付加価値を生み出す一連の流れを経験させてもらいました。
リノベーションを通じて建物の価値が大きく上がっていくのを目の当たりにして、とても大きな刺激を受けたことを覚えています」
1年間の出向を経て、伊東は自社のリノベーション課に戻り、現在に至ります。
「出向時に学んだノウハウを活かしながら、宿泊施設を丸ごと購入して改築したり、フィットネスジムをホステルにリノベーションする案件などを進めています。ただリノベーションを行うだけではなくて、建物をどうしていくかの企画段階から携われる機会が多くなり、やりがいがあります。
また、課長としてチームビルディングにも力を入れています。メンバーの成長のために身を引くところは身を引きながらも、一人ひとりが着実に成長していけるようリーダーとして導いていきたいと思います」
最後に、今後の目標について聞きました。
「修繕、工事、点検などリノベーションの後の管理も一貫して担えるのが、私たちの強みです。だからこそ、私たちは常に工事が終わったその先を見据えた提案をしなければなりません。
社内のあらゆる部署と連携しながら、管理・運営も含めた長い時間軸での付加価値を生み出すことで、お客様に喜んでいただける仕事をしていきたいと思います。
また、課長としては若手社員も多い10名のチームメンバーの成長を見るのが何よりも楽しいので、これからもそのキッカケを作っていきたいです。リノベーションは自由度が高い仕事なので、メンバーそれぞれが"自分発"の仕事を生み出せるように支援していきます」
今ある建物を常に大切にしながらも、より良くするための努力を惜しまない伊東。リノベーションのプロフェッショナルをめざして、これからもチームを率いていきます。
※ 記載内容は2023年12月時点のものです
