行員であり、競歩のアスリートでもある。業務と練習に力を注ぐ日々
──現在の仕事内容について教えてください。
私は2021年4月に新卒で入行し、人事部の人材開発室に在籍しています。主に携わっているのは、さまざまな研修の事務局や事前案内、資格関連業務です。たとえば、個人が取得した資格をシステムに登録したり、資格申し込みが始まった際に案内したりといった仕事を担当しています。
一方で、私は行内では2人目となる、陸上競技部の部員でもあります。業務のかたわら、競歩のアスリートとして、2022年には日本選手権35km競歩の3位に。2023年の今年は、アジア大会で男女混合35km競歩の団体として2位、個人としては4位、また日本選手権20km競歩で6位といった競技成績を収めることができました。
──日々のスケジュールを教えてください。
日々のスケジュールとしては、大きく分けて業務と練習の2つの時間があります。基本的に始業前には毎日練習しつつ、週のうち3日間は朝から14時半までの6時間は業務をし、その後3時間ほどは自宅周辺でストロー(ゆっくりしたペースで歩くこと。長距離におけるジョギングのようなもの)を行っています。そのほかの2日間は、12時で退勤し、県内の高校に移動して練習しています。
仕事と競技の両立は大変なのでは、と言われることも少なくありません。確かに、プライベートの時間は多くはないですが、大会で良い結果を出したいという想いのもと、自ら選んで練習しているので、苦には感じません。
──仕事と競技の両立のためにどのような工夫をしていますか?
仕事と競技の両立のために意識していることは、オンとオフの切り替えです。競技のときは競技だけに集中していますが、それだけだと精神的に負担がかかってしまうので、競技と一線を引く仕事の時間が自分自身のリフレッシュにもつながっています。ただ、日々の業務はオフとしての要素だけでなく、学びや成長が得られる環境でもあります。
この2年半で、業務を円滑に進めるための工夫を自分なりに考えて見つけ出すことができるようになりました。たとえば、同僚や上司に資料確認のお願いをする際には、「資料を確認していただけますか?」と単純に依頼をするだけでなく、確認ポイントを具体的に伝えた上で依頼するようになりました。
このように、相手の視点に立つことを意識し、自らの行動を変えることで、業務を円滑に進めることはもちろん、周囲ともよい人間関係を築くことができるということを学びました。
競技をする場所としても、働く場所としても魅力的な場所として、千葉興業銀行へ
──競技を始めたきっかけについて教えてください。
私が競歩を始めたのは、高校1年生のころです。そして、高校2年生のときにコロンビアで開催された世界ユース大会に出場したことが、私にとって大きな転機になりました。日本の大会とは違ったレース展開や会場の雰囲気を味わい、すごく楽しかったんです。
基本的にレース前は緊張がピークに達します。そのため日本の大会では自分自身に意識を向けて集中することが多く、周りの選手も似たような雰囲気でした。そんな中で、初めて世界大会に行った時に、レース前でも選手がみんなで「頑張ろう!」と英語で声をかけあっている姿を目にして、衝撃を受けたんです。
リラックスしたその特徴的な雰囲気は、記憶に残るくらいすてきな時間で、世界を舞台に戦うことへのおもしろさを感じました。結果は10位と入賞できず悔しい思いもしましたが、次第に「シニアになっても世界大会に出たい、オリンピックに出たい」という気持ちを持つようになりました。
ですので、大学で就職活動を考え始めたときも、競技ができる環境で仕事がしたいと考えていました。そんな中で千葉興業銀行のことを知るきっかけとなったのは、とある競技合宿で、当行の陸上競技部に1人目の選手として入行した2つ上の先輩と話したことでした。
それから、当行に興味を持ちインターンシップにも参加。ワークショップで私が発表するとき、ちょっと言葉に詰まってしまったのですが、採用担当の方が「ゆっくりでいいよ、チームの代表として発表するのは緊張するよね」と、やさしくサポートしてくれたことが印象に残っています。
そういった雰囲気からも、この会社がすごくあたたかい場所だと感じ、競技をするから行きたいのではなくて、「社会人としてここで働きたい!」と思うようになりました。それが、入行の決め手です。
迷ったら「行きたくない方を選択する」。自分自身をストイックに追い込む
──職場の雰囲気やサポート体制についてどう感じていますか?
現在、入行して2年半が経ちましたが、当時の私が感じたことは正しかったです。あたたかい雰囲気はそのまま。周りの方々はさまざまな面でサポートをしてくれるので、感謝しかありません。
大会にも応援に来てくれるのでとても励みになります。とくに、年に一度開催される千葉県選手権では、高校などの陸上部の部員やそのご家族がたくさん応援にいらっしゃるのですが、それに負けないくらい当行の皆さんが会場に応援に来てくれました。
競歩は競技時間が長いので、皆さんの応援の声がすごく力になります。日々の業務でもたくさんのサポートやフォローをしてもらっていて、仕事面でもメンタル面でも助けられています。本当に心強くありがたい存在です。
また入行して、「自分で考えさせてくれる・学ばせてくれる会社」だとも実感しています。手厚い研修はもちろん、先輩方も「やっとくよ」ではなくて「一緒に考えてみようか」と、私の成長を考えたサポートをしてくれる環境です。自分でも考えながら成長できていると感じています。
このような環境のもとで、競技と仕事、両方に取り組めているからこそ、双方が結びつく瞬間もあります。
──競技での経験が仕事に影響したことはありますか?
私には大学3年生の大会前に、準備されたメニューに違和感があって、自分の感覚に基づいて「今やりたいのはこういう練習なんです」とコーチに直談判したことがあります。結果としてその時の大会では優勝することができました。以来、大会1~2週間前は、自分の体に素直に向き合うよう意識しているんですが、それが一つの成功体験として残っていて、業務にも良い影響が出ていると思っています。
というのも、この経験と同じように、毎日の業務でも自分の思ったことは伝えるようにしているんです。最近では研修の事前案内を作成する際に、「こういう形にするのはどうでしょうか?」と提案しました。提案の結果、「それ良いね!」と言って採用してもらえたときは、とてもうれしく、自分の声を受け入れてくれる環境であることを実感しました。
それから、これは仕事と競技の両方に言えることなのですが、何か選択に迷ったときは、自分が嫌だと思う方に進むようにしています。嫌じゃない=自分にとって進みやすい、ラクな道ということですよね。もしラクな道を選んでうまくいかなかったときに、「向こうの厳しい道にすればよかったな」と後悔すると思うんです。
厳しい道を選んで仮にうまくいかなかったとしても、ラクな道を選んでおけばという後悔はしないはずです。そのため、道が分かれたときは、最初から「絶対に行きたくない方に進む」という選択基準を自分の中で大切にしています。
自分自身でモチベーションを上げて、めざす場所へと突き進む
──今後の目標を教えてください。
仕事をする上で目標にしているのは、人事部の上司の方々です。たとえば、月に一度人材開発室各人の目標達成度と現在の課題を共有する場があるのですが、目標達成のために自ら考え、主体的に行動に移している姿を目にします。私は仕事面において、「これをやったらどうなるのかな」と少し不安で踏み出せない部分があるので、見習いたいと思っています。
そんな上司たちに近づくことはもちろん、いつかは自分で研修の企画や進行、運営などもできるようになりたいです。そのためにはもっともっと勉強をして、まずは研修の内容を今以上に理解し、自分自身で説明できるようになることが目標です。
競技に関しては、オリンピックと世界陸上という、世界大会を目標にしています。「ラクしていないか?自分を追い込めているか?」ということを常に意識しながら、課題であるスピードと持久力を掛け合わせる力を身につけられるように練習を強化していきたいと思っています。
──モチベーションはどのように維持していますか?
仕事と競技、どちらも目標に近づくためには、自分自身のモチベーションを上げることが欠かせません。仕事に関して言えば、私にとって「知らないことを知ることができる」ということが原動力です。日々の業務の中で、知らなかったことに気づいたり、出会ったことがない価値観に触れたりできると、モチベーションにつながります。
競技に関して言えば、当行の行員をはじめとする皆さんの応援がとてもモチベーションになりますし、自己ベストを出した時や結果が出た時にも力が湧いてきます。
競技においても仕事においても、落ち込むことは多々ありますが、落ち込むときはトコトン落ち込んで、「今回の経験を通じて自分はまた一つ成長したんだ」と考え方をポジティブに持っていくようにしています。
──最後にメッセージをお願いします。
最後に、千葉興業銀行について何か伝えるとすれば、常に自分自身を成長させてくれる会社であるということ。私が仕事と競技を両立できているのも、結果が出せているのも、この職場だったからこそ。私が感じる小さな違和感もちゃんと拾ってくれて、成長へとつなげてくれる。この場所で、社会人としてもアスリートとしても、さらにステップアップしていきたいと思っています。
※ 記載内容は2023年12月時点のものです
