「今からしかスタートできない」──柔軟な働き方が叶う職場で、最前線の経理業務を
財務経理本部の主計課で税務を担当する馬場。データ集計や仕分けを行う経理部が作成したPL(損益計算書)やBS(貸借対照表)をもとに、さらに高度な業務を担っています。
「主に監査対応を行ったり、ソフトバンクに対してグループ企業の連結のパッケージ報告を行ったりしています。子会社もあるのでその管理も行いますし、連結財務諸表の作業も担当しています」
部署は部長とメンバー2名、兼務者1名の計4名の組織。その中で馬場は税務関係をメインで担当し、子会社にはそれぞれ担当者を配置して管理する体制を取っています。
「現在はリーダーポジションとして、部長に相談しながら課の運営やマネジメントも含めて担当しているようなイメージです。
四半期ごとに親会社ソフトバンクに対してパッケージ報告が必要なので、 各クォーター決算時期、そして年度末決算対応のある3〜5月頃まではとても忙しい時期です。 また、会社設立や組織体制の変更があると税務論点や会計論点が出てくるので、その都度対応する必要があります」
同社の経理業務や職場環境について、SB C&Sならではの特長があると言います。
「特長的なのは、親会社がIFRSという世界標準の会計基準を採用している一方、当社は日本基準で財務諸表を作成しているため両方の基準で作成し監査を受けているという点です。経理を担当する人間としてIFRSを知っているということは、大手企業への転職や就職においても有利になるほどの貴重な経験を積むことができます。また、分業制ではないためさまざまなスキルを身につける機会があり、手を挙げれば大体やらせてもらえる点も魅力です。
職場環境についても、大規模の会社でこれだけ風通しが良く働きやすいというのは珍しいと思います。私は2度目の入社なので顔が知られている関係もありますが、入社後すぐに育休を取らせてもらえたり、事情に合わせて出社の調整もさせてもらえたりとプライベートも充実できています」
馬場が仕事をする上で、大事にしている価値観が二つあります。
「一つはドラッカーの『未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。現実からしかスタートできないからである』という言葉です。基本的には起こったことを受け入れて改善していこうという気持ちを大事にしています。
もう一つは伊集院 静の『人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている』という言葉です。みんな表面では当たり前のように見えてもさまざまな悩みを抱えているものです。人との関わりにおいて、この視点をすごく意識しています」
家庭の危機とコロナ禍の転機。決断の裏にあった、守りたいもの
馬場のキャリアは、大手通信販売事業会社に入社したことから始まります。
「就職活動は真面目にいろんな企業を受ける中で、インターンシップを受けた時にとても楽しかったんです。もともとマーケティングに興味があり、ここに行きたいという気持ちで面接を受け、ご縁があって入社しました。
最初の配属はサービスソリューション課でしたが、その後約8カ月で社長直轄の戦略部門へ異動。さらに経理部長と経理課長が相次いで退職したことをきっかけに、経理業務を担当することになりました。そこで初めて経理を学び始め、それ以降ずっと経理や監査関係のキャリアを積んでいます」
もともと数字にも興味があった馬場は、経理という新たな分野で活躍。課長にまで昇進しますが、コロナ禍や家庭の状況から転職を考えることになります。
「子どもが生まれて妻が母親として懸命に子育てをしている中、自分は仕事が楽しく熱中するあまり、妻が孤独な子育てで疲弊していることに気づくことができませんでした。このままではいけないと思い、コロナ禍をきっかけにリモートワークができる企業への転職活動を始めました。
そして、社長と膝を突き合わせて話し合い、泣きながら転職の意向を伝えました。好きな会社だっただけに、去るのはとても心苦しかったです」
その後、いくつかの企業から声がかかる中でSB C&Sを選びます。
「多くの企業がコロナ禍で慌ててリモートを導入し、今後が見通せない状況の中、SB C&Sはそれ以前からリモートワーク制度が整っていたことが大きな理由です。
また、変化への対応が早い会社が良いと思っており、同社ウェブサイトに『スピード感』や『挑戦』という言葉がたくさん書かれていて、SB C&Sでなら家庭を大事にしながら挑戦できるんじゃないかと妻と話し合って決めました」
SB C&Sでは子会社の経理業務を任されるなど充実した日々を送っていましたが、3年ほどが経った頃に友人からの誘いがきっかけで再び転職を考えます。
「仕事も順調で大好きな会社だったのですが、友人から『うちの会社を見てもらえないか』と声をかけてもらいました。社長と面談する中で転職を決めた理由は大きく二つあります。
一つは、経理として会社を上場させるという経験を得たいという気持ち。もう一つは、フルフレックス・フルリモートという働き方を保証すると言われたことです。AI業界で将来性もありそうな企業が声をかけてくれる機会はそうそうないと思い、挑戦することを決めました」
「来てくれると信じている」。一度離れたからこそ見えた居場所の価値
SB C&Sを出て、新たなチャレンジを決意した馬場。新天地ではさらに幅広い業務を担当します。
「帳簿と預金残高が合っていないような状態からのスタートで、一つひとつ細かく自分の手で整理し、営業事務も見るなど人事関係以外はほぼすべて担当していました。とてもハードな働き方でしたがやりがいに満ちており、順調に会社の体制も築けていく中で仲間と一緒に頑張ってきました。
しかし、順調に思えた前職での生活は、思わぬ方向へと変化していきました。とある事情により経営体制が変更になり、出社回帰や人事制度の変更など、経営方針の変更が行われました。家族との生活や部下の生活、自分の体のことを考えた時に非常に苦しみ、何度も会話をして最終的に退職を決意しました」
転職を考える中で、以前勤めていたSB C&Sへの思いが湧き上がり、馬場は再びその門を叩きます。
「2025年に入り、お正月の挨拶がてら以前の上司に連絡を取ってみました。すると『ポストがあるよ』と言っていただき、そこからトントン拍子で話が進んで最終面接では『来てくれると信じている』という温かい言葉をかけてもらいました。
面接では、妻が妊娠中で、転職して2カ月ほどで子どもが生まれる予定であること、育休が取れるようになったらすぐに育休に入らせてほしいことを相談しました。転職してすぐに育休に入るなんて、と自分では無茶な相談をしている感覚でしたが、まったく否定されずにすべて受け止めてくれました」
馬場は「SB C&Sを退職した当時、誘われなかったら辞めるきっかけはなかった」と振り返りますが、一度外に出て他社を経験したからこそ、あらためて気づいたSB C&Sの魅力があると言います。
「やはり、一番は挑戦できる環境がありつつ、一人ひとりの事情に寄り添ってくれる度量の深さです。部署なのか、会社全体なのかはわかりませんが、この風土は入社した時から脈々と受け継がれているように感じます。悪い意味でのプレッシャーは、まったく感じません。SB C&Sに戻りたいと思えたことは自分にとって大きく、受け入れてくれたことに感謝しています」
また、家庭での変化も感じられていると言います。以前は仕事中心の生活でしたが、現在は家族とのプライベートな時間も大切にしながら新たなスタートを切っています。
「財務の相談ならあの人へ」──受け取った思いを次の世代へつなげる存在をめざして
さまざまな経験をし、再びSB C&Sに戻ってきた馬場。これからの展望について決意のもとに語ります。
「今後の目標は大きく二つあります。一つは、会計・税務のプロフェッショナルとして会社の企業価値向上に貢献していくことです。財務経理は専門的な内容の仕事なので、新しいことがあったら『馬場のいるチームに相談してみよう、任せよう』と言われるような存在になりたいですし、組織を作っていきたいです。
もう一つは、たくさんの方々と仕事をさせていただく中で私自身を温かく受け止めてもらえたように、人それぞれがいろんな事情を抱えていることを理解し、受け止められる存在になりたいということです。上の世代から受け取った思いを下の世代にもつなげていくことはすごく大切だと思っています。マネジメントの面でもそれを実践していきたいです」
経理の仕事において重要な要素について問われると、馬場は単なる知識だけでなく実践を通して得られる経験の大切さを強調します。
「知識面ももちろん大事ですが、それだけではなく実務を通して得られる経験が重要です。たとえば、監査法人が何を気にしているか。税務調査が入った時に税務署がどんな見方をするかは実務を通さないとなかなか対応できません。
経理は簿記のイメージがあるかもしれませんが、実際に重宝されるのは現場の方や経営層、外部の人と信頼関係を持ってやり取りできる人です」
そして、就職・転職活動者に向けて、自身の経験に基づいた言葉を送ります。
「状況が急変することもあるので、その時に選択肢を持てるようしっかりスキルを身につけたり、実務経験や成果を出した経験を積んでおいたりすることが重要です。たまたまではありますが、私も頑張ってきて良かったと思っています。
SB C&Sは、変化を恐れずにいろんなことに挑戦してみる。挑戦したいと思う人には活躍できる場所が用意されていると思います。私も、そういう方々と一緒に働けるとたいへんありがたいですね」
社内外のさまざまな人との関わりから学び、受けた恩を返していきたいという馬場の思い。専門性を高めながらも人としての成長を続け、次の世代につないでいく。馬場のキャリアの歩みはこれからも続いていきます。
※ 記載内容は2025年10月時点のものです
