SaaSビジネスの未来を支える「ClouDX」。サブスクリプション契約管理プラットフォームの誕生秘話
ICT事業本部 クラウド・ソフトウェア推進本部 リカーリングシステム推進室に所属する南雲。担当しているのは、サブスクリプション製品の契約管理プラットフォーム「ClouDX(クラウディーエックス)」の企画です。
「ClouDXは、SB C&Sがディストリビューターとして販売しているSaaS製品などのサブスクリプション契約情報の管理、更新時期の確認、メーカーへの発注や納品手続きの効率化などを目的に、当社が開発しているツールです」
ClouDXの立ち上げ時から携わり、実際の運用方法を一緒に作り上げてきた南雲にとって、当システムに対する思い入れはひとしおです。
「ClouDXは、当社のSaaSビジネスの成長に重要な役割を果たしています。従来のワンショット型のビジネスモデルでは販売をした後のことは管理が不要でしたが、サブスクリプションモデルのSaaSでは契約時に定められたプランに応じて毎月の売上計上や更新確認が発生します。このやり取りに負荷がかかってしまうと販売パートナーさまのビジネスの継続に悪い影響を与えてしまいかねません。
そのため、販売パートナーさまからご注文をいただいた、ご契約情報をしっかりと管理できるだけでなく、課金や更新手続きまで管理が可能なClouDXというシステムが不可欠となっているのです」
現在、ClouDXの企画に携わるメンバーは10名弱。システムにはさまざまな機能がある中、南雲は主にメーカーへの発注をかける開通管理の領域を担当しています。
「ソフトウェアメーカーとの開通処理を行う開通管理は主に社内で使う機能のため、社内のマーケティング部門や営業部門と密接に関わる必要があります。販売パートナーさまからのご注文書やライセンス申請書の受領後、各部門内でどのようなプロセスで開通依頼までの処理が行われ、どのくらい工数がかかっているのか、ヒアリングに合わせて業務分析を行い、最適な業務プロセスが実現できるようシステム要件の策定を行っています。
当社は、数多くの販売パートナーさまと仕入先さまとお取り引きをしておりますので、ご注文を処理するプロセスにおいても多種多様なルールが存在し、システム化をすることで効率化が期待できる要素はたくさんあります。
しかしながら、すべてのルールに100%対応しようとすると工数が膨れ上がってしまい、開発スケジュールが遅延してしまう要因になってしまいます。ですので、システム外で対応をした方が効率的な要素はないか?どこまでに何を実現するべきなのか?ビジネスへの影響や内容を見極め、優先順位を意識して開発計画を立てるよう心がけています」
英語への情熱がキャリアを切り拓く。ゼロから始めたIT業界への挑戦
海外ドラマが好きだったことが影響して、中高生の頃から英語に関心を持った南雲。大学進学時には迷わず英文学科を選択しました。
「高校生の頃に修学旅行でサイパンを訪れ、現地の学生とコミュニケーションを取った経験が、英語学習への意欲を掻き立てたのだと思います。大学ではイギリスへの短期留学を経験し、短い期間でしたが日常会話やビジネス文書の書き方など、実践的な英語スキルを磨きました」
卒業後は、インテリア好きが高じて、ヨーロッパ発のインテリア・テキスタイル用品ブランドの販売職へ就いた南雲。その後、得意とする英語スキルを強みにSB C&Sの事務職に派遣社員として入社することになります。
「当時はシステムの開発会社が海外にあり、日常的に英語を使う業務があったことが入社のきっかけとなりました。しかしながら英語スキルはあるものの、ITに関する知識は皆無の状態でのスタートでした。最初は何もわからない状態で、初めて聞く単語も多くあり、毎日が一瞬で終わる感覚でした」
海外のベンダーとの折衝や、業務運用にまつわる要求仕様の策定、そして問い合わせ対応と、幅広い業務を担いながら、スキルを習得していきました。
「最初の頃は先輩に『こういった単語があるよ』と教えてもらいながら対応し、その後は実際に出てくる単語を辞書などで調べながら対応していきました。また、業務を通して、社内の発注業務の流れやシステムの構成、システム開発の上流工程からリリースまでのプロセスなど業務の全体像を把握することができました」
派遣社員として3年近く働く中で、南雲は自身の成長と会社への貢献意欲を強く感じるようになりました。そんな中、正社員へのチャンスを掴みます。
「複雑な業務が多く理解しきれていない内容も多くありましたので、途中で諦めたくない気持ちと、もうちょっと業務の効率化を図ることに挑戦してみたいという想いから、正社員になることを決意しました」
大切なのは、使う人の目線に立つこと。周りの意見を聞いて、無駄を省いた開発へ
システム企画の仕事には、さまざまな課題や困難が付きもの。南雲は、とくに印象に残っている出来事として、システムトラブル時の対応を挙げます。
「開通管理システムの障害発生時にはすべての開通処理を手動で対応しなければならず、システムでは1件あたり30分で終わる作業に、数時間必要となってしまうこともしばしばありました。
とくにインフラの障害などは、長時間にわたってしまうため、お客さまへの影響を最小限に抑えるために自分自身でも開通処理の業務支援を行うこともありました」
こういった経験を通して南雲が仕事をする上で大切にしている価値観は、利用者の目線に立って考えるということです。
「当初は業務フロー図などからシステム要件を考えていましたが、業務フロー図を元に利用者に漠然と要件や要求をヒアリングしても、単なる既存業務の置き換えでしかなく、結果としてシステムリリース後すぐに改善要望が出てきてしまうことが何度もございました。これは利用者の潜在的に望んでいるシステム要件を把握できていないためと思いました。
この経験から、まず自分自身が利用者の目線で体験してみること、そして潜在的なお困りごとをよく理解した上で、具体的な事例をもって意見をだしてもらうことが必要だと感じたのです。
この意識をしたことにより、利用者からは私では気がつかない視点からの要望や、より具体的な生きた意見がもらえるようになり要件策定もスムーズになり改修要望も激減いたしました。リリースが完了し、利用者が心から喜んでくれた瞬間は、大きな達成感を覚えます」
南雲がSB C&Sで働き続けたいと思う大きな理由は、会社の風通しの良さにあると言います。
「現在はハイブリッドな働き方でリモートワークとオフィス勤務が半々くらいになっていますが、チャットツールを活用してすぐに通話をするなどコミュニケーションもとりやすく、チームで頑張ろうという環境と雰囲気が大きな魅力です。
また、何か困ったことがあっても1人で抱え込む必要はなく、すぐに相談できる上司や同僚が常に近くにいるんです。もちろん役員クラスの方にも直接相談ができますし、取締役とコミュニケーションが取れるイベントも定期開催され、風通しが非常に良いと感じています。
そのような環境で業務ができていますが、最近では社長が会社の経営方針などを全社員向けに発表するイベントでClouDXの文字を目にする機会が増えてきていますので、重要な役割を担っているという自覚がだんだんと芽生えてきました。今後はより責任感を持って取り組まなければならないと感じています」
楽しみながら成長を──突き詰めるやりがいを感じながら、可能性を広げていく
南雲は、現在の業務をさらに深く理解し、より広範な知識を身につけることを目標としています。
「現在の業務では範囲が限られていますが、もう少し他の社内業務にも通用する知識を増やしていきたいと思っています。社会人として、当社の一員としていろいろなことを学び、アウトプットできる人になっていきたいです。
ミッションの変更などさまざまな挑戦の機会が豊富にあることは、当社の魅力だと思います」
また、自身の経験を踏まえてSB C&Sの社風に合った人材について語ります。
「私の部署で言えば、一つのことにグーッと集中できるような方。職人気質と言いますか、そういった方が合うのかなと思います。会社全体で言いますと、挑戦することを評価してくれる社風がございますので、チャレンジ精神が旺盛な方はとても合うと思います」
最後に、これから入社する方へのメッセージを送ります。
「IT業界は専門性が高く、初めて聞く用語や概念に戸惑うこともあると思いますが、そこで大事なのは、周りから積極的に知識を吸収することと、楽しく働く姿勢だと思います。課題に向き合う中で大変なこともありますが、そこで得られる知識や経験がやりがいにつながっていくと思います」
※ 記載内容は2024年9月時点のものです
