「あなたでよかった」と言われるために。真摯な対話と丁寧な作業で安全・安心を守る
愛知トヨタでサービスエンジニア(自動車整備士)として働く熊本。確かな技術と知識で、日々お客さまの大切な愛車のメンテナンスに励んでいます。
「主な業務は車両の修理と点検です。修理では、故障車に対し、故障箇所の診断、部品交換や調整作業などを行います。点検は、車検を始めとする定期点検に加え、点検結果より、消耗品交換などお客さまへのご提案も行います。そのほか、新車への付属品やエアロパーツの取り付け、リコール業務などの仕事もあります」
修理や故障診断をする上では、お客さまとの会話が重要なポイントです。
「故障時の状況や不具合の出方など、お客さまから情報をしっかりと聞き取ることが、スムーズな原因究明と問題解決につながります。また、修理が完了した車両を引き渡す際に、直接お客さまに修理内容を説明する機会も少なくありません。
たとえば、カーエアコンの話をする時は家庭用エアコンにたとえるなどお客さまが理解しやすいように身近なものにたとえたり、イラストを使ったり。専門用語を使わず、わかりやすいように工夫しています。
説明した内容を理解していただけると本当に嬉しいですし、クルマ好きのお客さまだと話が盛り上がることもあって楽しいです」
自動車整備士は、お客さまの安全と安心を守る使命を背負っていると熊本は言います。
「お客さまの中には自動車についてよくわからない方も多いと思うんです。だから、不安をしっかりと取り除くことが私たちの大切な仕事。お客さまは整備中の様子を直接見られないからこそ説明を丁寧に行い、清潔に整備された車両をお渡しすることを心がけています」
熊本が常に意識しているのは「自分が作業する車両の一つひとつに、お客さまが乗るのだ」ということ。
「修理中はお客さまの顔を思い浮かべたり、使用シーンを想像したりしながら作業しています。そうすると、おのずと大事に取り扱うし、修理にも最善を尽くせます。
理想は、お客さまから『あなたに任せてよかった』と言ってもらえるような仕事。そう思っていただければ、次もまた指名してもらえると思うんです。お店や個人はもちろん、愛知トヨタを選び続けてもらえるような仕事ができれば一番嬉しいですね」
また、新しい技術が次々と登場する世界だからこそ知識をアップデートしていく必要があると言います。
「新型車が発売されるたびに、新しい機能や装置についての学習が求められます。また、トヨタ検定などの社内資格は、1回で合格できるよう日々努力していますね」
大好きなトヨタ車に触れる仕事を──自動車整備士として愛知トヨタに入社
親がクルマ好きだった影響で、自身も小さいころから自動車が大好きだったと話す熊本。
「物心ついたころからミニカーで遊んでいました。将来は自動車に携わる仕事がしたいと漠然と思っていて、中学生の時に自動車整備士という仕事を知ったんです。それで、トヨタが運営する自動車整備士の専門学校に進学しました」
国家1級自動車整備士の資格が取得できる4年課程で、じっくりと整備士の知識と技術を学んだ熊本。3年時には、就職活動がスタートします。
「メーカーなども考えたものの、やっぱり実際に車両に触れる仕事をしたいと整備職を選ぶことに決めました。
私が好きだったのは、トヨタ車の中でもクラウンなどの高級車。今はどの会社でも同じ自動車を販売していますが、当時はトヨタ店でしか販売していませんでした。そういうフラッグシップの自動車を取り揃えているトヨタ店に憧れがあって。しかもトヨタのお膝元である愛知県で働けるということで、愛知トヨタ一択でしたね」
就職活動を通して、愛知トヨタの社風の良さも感じました。
「トヨタ店って少し堅いイメージがあったんですが、面接官の方が気軽に仕事や趣味の話をしてくれて、壁は全然感じませんでした。不安が取り除かれて、この会社で働きたいと心が決まりましたね」
こうして熊本は2021年に愛知トヨタへ入社し、サービスエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。入社後はビジネス研修や専門研修でしっかり学んだのち、6月からの店舗実習を経て、10月に南店に正式配属。先輩社員の指導を受けながら、実作業を通して経験を重ねていきました。
「1年目は点検業務をメインに、中難度ぐらいの修理にも挑戦しました。2年目に入ると、1人で点検ができるようになります。さらに、お客さまからの簡単な質問やちょっとした不具合を自分で解決することも増えていきました」
ただ、この時期はお客さまへの説明に苦労することも多かったと熊本は振り返ります。
「専門用語を使わずに、修理した内容をお客さまに理解してもらうのが難しくて。最初は先輩に付いてどういうふうに話をしているのかを見て、言い回しを真似したりイラストを使ったり。そうした工夫の甲斐あって、今では自信を持ってお客さまと向き合えるようになりました」
「自分の作業に自信を持ったら終わり」SUPER GTのレースメカニックからの学び
サービスエンジニアとして着実にキャリアを積む中、熊本に転機が訪れます。2022年、GTカー(高性能車種)を改造したレーシングカーの国際シリーズ戦「SUPER GT」に、チーム「SHADE RACING」と共にレースメカニックとして参加したことでした。
「社内で参加者募集があって、先輩に行ってみたらと勧められたので手を挙げました。レーシングカーは一般車とは全然違うので、どんな整備を現場でやっているのか興味があったんです」
選抜メンバー8名中、熊本は最年少での抜擢。現場では、サポートメカニックとしてさまざまなことを体験しました。
「チームのメカニックが行う作業を見せてもらうほか、タイヤの空気圧を調整したり、消火器を構えたりといった簡単な作業もさせてもらいました。サーキットを設営する準備からレース本番での対応、データの計測、最後の片付けまでメカニックの仕事やレーシングカーについての知識を得ることができました」
レースの最中は、メカニックたちの真剣な姿が印象的だったと言います。
「レースが始まると、かなりの緊張感が漂っていました。何か起こるととても慌ただしくなって、近寄れない感じでしたね。そして、ピットに入った時のタイヤ交換スピードなどは、本当に速くてかっこいいんです。自分もそんなレベルまで行けたらいいなと思いました」
そんな中で、レースメカニックから教わったことが強く心に残っていると話す熊本。
「小さなミスが命に関わるので、重要な作業はさせてもらえなかったんです。それも含めて教えられたのは、『自分の作業に自信を持ったら終わりだ』ということ。自信を持ってやることは大事だけれど、『これでいいや』と思ってしまうと命取りになる。
それは一般車にも言えることで、『これはやったからもういいや』と確認を怠ると、お客さまの命に関わる事故を引き起こしかねません。済んだ作業でも最後にもう1度チェックするなど、何度も確認することが大切だと学びました」
技術的な面でも、普段の業務に活かせる知見がありました。
「レースでは、1周走るたびにどこか壊れていないかチェックします。そこですぐに異常を見つけるためには、清掃を怠らずに元の状態をきれいにしておくことが大事なんです。日常業務でも、エンジンルームの汚れをきちんと拭いて次の点検時に異常を見つけやすくするなど、やってみようと思いました」
挑戦できる環境で自動車に触れ続け、どんなことにも対応できる“クルマのプロ”に
SUPER GTでの経験も糧にしながら、ますます仕事への情熱を高めている熊本。常に挑戦できる環境があることが愛知トヨタの魅力だと話します。
「やりたいと言えば挑戦させてもらえますし、店舗の仲間も積極的にやることは大歓迎という雰囲気です。初めて見る不具合があった場合、先輩にお願いするのは簡単ですが、まずは自分でできることからやってみようと心がけています」
熊本は今、新たな挑戦として自動車検査員という国家資格の取得をめざしています。資格取得のサポート体制が充実していることも当社の強みです。
「資格取得のための研修は多く、社内資格であれば2日間の研修が3~4回と、しっかり日数を使って研修課のトレーナーから実技などのレクチャーを受けられます。私が受講している自動車検査員の研修は社外の講義ですが、これも会社が費用を負担してくれています」
こうした挑戦や努力を技術や知識に変え、自動車整備士としてさらなる高みへ。サービスエンジニアの仕事の醍醐味や今後の目標について、熊本はこう語ります。
「たとえば、エンジンがかからなかった車両を何時間もかけて修理して、ついにエンジンがかかった時は何よりも嬉しいですし、点検の時にお客さまに『ありがとう』とか『助かった』と言ってもらえるとやりがいを感じます。
今後を考えると、まだできないことも勉強しないといけないこともたくさんあります。まずは、挑戦を続けることで新しい知識や技術を学んで、どんなことにも対応できる“クルマのプロ”になりたい。昇進や昇格もめざしたいですが、できるかぎりしっかり車両に触れて仕事をしていきたいと思っています」
最後に、愛知トヨタの自動車整備士をめざす学生にメッセージを送ります。
「働いていて実感するのは、社員みんなの人柄が良いこと。先輩や上司、営業の方は優しく頼れる人ばかりで、プライベートでは一緒にゴルフに行くなど、仲の良さも印象的です。また、研修制度がしっかりしていて最初は技術や知識がなくても実務の中で学べるので、気負わずエントリーしてほしいです。
そして、学んだことを自身の技術として身につけるためには『自動車にどれくらい興味を持てるか』が大きく影響すると思います。好きになればなるほど仕事には良い効果があると思うので、クルマ好きな仲間が増えたら嬉しいですね」
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
