ブレーキシステムという誇りある仕事との出会い
学生時代は理工学部交通機械工学科に所属していました。就職活動では自動車業界を主軸に企業を探していましたが、仕事に誇りを持ち、責任ある仕事に就きたい、そして入社後のキャリアに自由度がある環境で働きたいという思いを持っていました。もちろん、安定した企業規模や福利厚生が整っているかという点も意識していました。
アイシングループの主要会社である当社は、企業としての安定性がある一方で、私が入社した頃はまだ会社ができて8年目という若い会社でした。だからこそ、いろいろな新しいことに挑戦できる環境があるのではないかと期待していました。ブレーキシステムサプライヤーという立ち位置で、一つの製品を作るのではなく、自社製品を組み合わせたシステムの提案ができるという点は、他のメーカーと比較しても特徴的かつ魅力的に感じました。最終的な入社の決め手は、ブレーキという自動車の中でも重要な部品のメーカーであること、様々な製品を取り扱っており入社後の選択肢が多いこと、そして安定した企業基盤があることでした。
ブレーキのプロフェッショナルが集う組織での経験で大きく成長
入社時には、若い会社というイメージを持っていましたが、実際にはアイシン、デンソー、住友電工という歴史ある企業からブレーキのプロフェッショナルが集まった会社で、様々な形で活躍する先輩方を見て自分の目指す未来像を思い描くことができました。
入社後は希望していた基本ブレーキシステム技術部へ配属され、トヨタ自動車向けの量産開発プロジェクトマネージャーを担当することになりました。
キャリパ・パッド・ディスクなどのコンポーネント部品を組み合わせてブレーキシステム性能を設計する業務は、システム設計知識だけでなく、個々の製品知識が必要とされるため、覚えることが多く大変でした。しかし、社内には各製品の設計者がいるため、その環境を活かして積極的に質問し、学ぶことで成長につなげることができました。
また、若手時代にアドヴィックス製パッドの活用によるブレーキ鳴き性能の向上をカーメーカーへプレゼンしました。結果として新規開発車両へのアドヴィックス製パッド採用、会社の利益に貢献することができました。プレゼンに向けては、パッド設計部署や評価部署と協力しながら、プレゼンの内容を精査し、納得してもらえる試験データを準備することでお客様に認めてもらうことができたと感じています。
自身の成長を実感し、やりがいを感じた経験の一つです。
現地・現物・現認の大切さを実体験から実感
キャリパの量産では実際に自分の目で見て、手で触れて確認することの重要性を身をもって経験しました。
キャリパを量産するにあたり、机上での設計検討や試験機・実車を使ったテストで、お客様に満足してもらえる性能品質であることを事前に確認します。しかし、車種によっては海外や寒冷地など、自分が住んでいる環境とは違う地域で使用されるものも多くあり、それぞれの使用環境にあった設計が求められます。 これらの環境下での使われ方を知るために、北海道のテストコースで-20℃の環境下での雪道試乗をしたり、東南アジアのような新興国へ行って現地のユーザーがどのような道で、どのような乗り方をするか、またどんなブレーキが好まれるかを確認しました。
また生産工場に足を運び、自分たちの製品がどのように作られ、どのように品質管理をされているかを見て学び、設計に活用、フィードバック、管理方法の見直しも行いました。
”現地・現物・現認”でしか気づけなかったこと、感じ取れない経験を経て、現在もその姿勢を忘れず、業務に取り組んでいます。
時代の変化を読み解き、継続的にお客様に喜ばれるブレーキを作り続ける
現在は、電動パーキングブレーキの将来構想を検討するチームのリーダーを務めています。
主な業務は自動車市場の動向調査と製品シナリオの立案で、競合他社製品の調査や、自動車関連の展示会に参加して市場情報や新技術、客先ニーズの動向を調査しています。
特に競合調査活動は、自社製品のセールスポイントや改善点を把握し、設計にフィードバックする重要な業務です。今まさに自動車業界は変革期を迎え、ブレーキとしても新たなニーズに見合う製品が必要です。より早く情報をキャッチアップし、製品開発へフィードバックすることが時代を先取りした製品開発に繋がります。
これまで経験してきた量産開発とは異なり、次々と新しい情報が入ってくるため大変な部分もありますが、自身の成長やキャリアを広げる良い機会と捉え、業務に取り組んでいます。
今では業界情報や新技術、市場動向へのアンテナも高くなり、日々学びを蓄積しながら、未来の会社の成長に繋がる種を探しています。
これから入社される皆さんには、積極的に自ら学び成長する姿勢を大切にしてほしいと思います。自動車業界が大きく変わってきている現在、ブレーキに求められるものも変化しています。その変化に柔軟に対応しながら自ら学び、挑戦する姿勢がある人はきっと活躍できると思います。アドヴィックスにはキャリパやディスク、パッドといった自動車の足回りに搭載される基本ブレーキからABS・ESCといった制御ブレーキまで幅広い製品があり、部署間異動も活発です。やる気のある人にとって、キャリアの選択肢が豊富で育成プログラムも充実した、非常に良い環境が整っていると思います。
