「自分で考え、人に伝える」経験を活かせる環境を求め、障がい者採用での就職活動
大学時代は、学内新聞を作るサークルに所属し、企画から取材、記事の作成・校正、紙面の構成検討、そして発刊までの一通りを経験する中で、受け手である読者に何を伝えたいのかを考え、そのためにどういった表現をすればよいのかを考えるスキルが身につきました。
就職活動では、一般の新卒採用と障がい者採用の両方で就職活動をしていたのですが、私の軸は明確でした。自分が大学でやってきたこと、つまり自分で考えて企画し人に伝えてきた経験が活かせるかどうかという軸で企業を探していました。
アドヴィックスに入社を決めた理由は大きく3つあります。まず、選考前に社内を見学させてもらう機会があったことです。障がいとの兼ね合いで働くにあたって不安が無いか、直接確認させていただきました。事前に採用担当者と個別ヒアリングをする会社はありますが、当時社内まで見せてくれる会社はなかったので、人を大事にする会社だなと心から思いました。また、当時の人事の方から設立から日が浅く個々の裁量が大きい会社であると説明を受け、自分の就活の軸とも合致していると感じたことも大きかったですね。そしてアイシングループの一員として、給与や福利厚生面での安定性、ワークライフバランスも確保できると感じられたこと。これらすべてが入社の決め手となりました。
障がいを持つ自分が学んだ「発信の重要性」
入社後、約1ヶ月の座学研修を受けた後、約4ヶ月にわたる工場実習が始まりました。この工場実習では部品の梱包作業を担当することになったのですが、私には障がいがあるため、工場での体力作業は正直なところ不安がありました。立ちっぱなしの作業が続くと身体に負担がかかるため、このまま実習を乗り切れるのだろうかという心配が頭をよぎったのです。
そこで私は現場監督者の方に相談することにしました。「どういったことが大変なのか」を率直に伝え、認識合わせを行いました。監督者の方は親身になって私の話を聞いてくださり、立ちっぱなしにならないよう、椅子を用意いただけました。こうした配慮のおかげで、無事に工場実習を終えることができたのです。
この経験により、何ができるか、できないかは他人には分からないことも多いため、自分から発信し、相手とすり合わせすることが重要だと強く感じました。
化学物質の申請を電子化、400人以上が利用できるシステムを内製した経験
入社から現在まで、私は安全環境部で仕事をしています。安全環境部のミッションは、アドヴィックスグループの安全衛生・防火・環境におけるコンプライアンス遵守と異常発生ゼロの達成に向け、各事業体の活動を牽引し、実務の仕組みを構築してサポートすることです。
現在、私が担当しているのは、大きく分けて二つあります。一つは、ISO14001や従業員への啓発活動を通じたアドヴィックスの環境管理レベルの向上です。もう一つは、生産や評価試験のためにアドヴィックスで使用する化学物質管理の仕組みづくりで、ルールの策定や教育などを行っています。これらの仕事を主体的に進めると同時に、サポートいただいている実務スタッフの指導やアドバイスも行っています。
仕組みつくりの具体例を挙げると化学物質に関する申請の電子化です。これまで紙帳票の運用で複数部署が申請帳票を回覧、承認するため書類返却までのリードタイムが1ヶ月以上かかっていましたが、社内ツールを活用した電子申請への移行により大幅なリードタイム短縮を実現できました。
普段パソコンを使わない方でも問題なく使用できるシステムを目指し、関係者と数カ月間、電子申請の懸念点について議論を重ねシステム仕様を検討したり、申請者を対象に操作方法の説明会を計六回、約四百人近くに聴講いただき、実施方法を丁寧に説明したりすることで全社展開することができました。
こうした仕事を通じて、多種多様な人と関わり、その人たちの立場や要望を理解した上で、自分の主張や意見を伝えることができるようになり、学生時代と比べて大きく成長したと感じています。
化学物質管理から海外赴任まで、プロフェッショナルとして挑戦し続けるキャリア
短期的には、化学物質管理を中心とした職場衛生管理の仕組み作りや啓発活動を企画・運営していきたいと考えています。安全環境の分野は、制度を整えるだけでなく、現場で働く一人ひとりの意識を高めていくことが重要です。そのためには、現場の実態をしっかり把握しながら、実効性のある仕組みづくりを進めていく必要があります。
中長期的な目標としては、再度、海外拠点に赴任し、自分が持っている安全環境のノウハウを現地スタッフに伝えながら現地の管理レベル向上につなげたいと思っています。一度、海外トレーニーとして中国拠点に1年間赴任することがありましたが、学びが多く、現地スタッフと一緒に仕事を進めることは、かけがえのない経験になりました。これまでの経験で培ってきた知識やスキルを、グローバルな舞台で活かし、現地のスタッフと一緒にその国や地域に合った安全環境の仕組みを構築していきたいです。
「自分はこれができる、これがやりたい」という思いがある人と一緒に働ければと思います。アドヴィックスは、若い人でも、プロフェッショナルを目指せますし、主体的に業務を進めることができます。給与や福利厚生も整っており安心して仕事ができますし、自部署・他部署の上下関係に捉われず、フラットに議論やコミュニケーションができる環境があります。障がいがあってできないことがあったとしても、自分ができることは何かを考え、それを存分に発揮したい、そして成長し続けたいという方には、とても良い環境だと思います。
