Microsoft365ツールを活用した業務改善で、技能員の学びをサポートする
私は現在、生産体質強化推進部 体質強化推進室 人材育成Gに所属しています。部全体のミッションは、グループグローバルで事業性強化につながる最適生産・物流構想の実現、そして世界に勝つ競争力を備えた「人・職場・ものづくり」への変革です。その中で私たちのチームが担っているのは、OJT強化に向けた環境づくり・支援アイテムの整備というミッションです。
具体的に私がどんな役割を担っているかというと、技能員一人ひとりがいつ・どこでもスキル取得できるような学びの場・教材の提供をサポートすることです。これまでは、技能員を対象にした研修案内や教材のサポート等を行ってきました。今後はさらに、OJT強化に向けた環境づくり・支援アイテムの整備に携わっていきます。
現在取り組んでいるのは、Microsoft365ツールを活用した業務改善です。具体的には、ExcelやCopilot等を活用して、研修案内や受講管理の仕組みを見直しています。目指しているのは業務の効率化・標準化、つまりミス防止と属人化の解消です。これらのツール活用については、ゼロベースから試行錯誤しながら、自分なりに活用方法を検討し、チームメンバーと意見交換を行いながら進めています。
仕事をする上で私が大事にしているのは、「後工程を考えて行動する」こと、そして「丁寧な対応を心がけ、信頼を築く」ことです。この二つは、日々の業務の中で常に意識している私のモットーです。技能員の皆さんが学びやすい環境を整えるためには、現場の状況を理解し、相手の立場に立って考えることが欠かせません。そして、一つひとつの対応を丁寧に積み重ねることで、信頼関係を築いていくことができると考えています。
結婚・育児・障がい──複数の業界を経て培った「柔軟に働く」という姿勢
私のキャリアは、結婚・妊娠・育児といったライフイベントをきっかけに転職を重ね、複数の業界を経験してきたという点が大きな特徴です。アパレル、コスメ、クレジットカード、遊技台製造など、一見するとバラバラに見える業界を渡り歩いてきました。
新卒で入社したアパレル業界では、専門学校で学んだグラフィックデザインを活かして、販促・企画の仕事に携わりました。誰もが知っているキャラクターとのコラボイベントの企画を担当させていただき、企画立案から運営まで幅広く関わることができたのは、今でも印象に残っています。海外店舗向けのカタログ制作では、撮影の進行に同行するなど、現場での調整・進行管理のサポートを経験しました。自分の関わった企画や制作物が形になり、多くの方に見ていただけることにやりがいを感じるとともに、関係者と連携しながら一つのものを作り上げる面白さを実感した経験でした。
その後、クレジットカード業界では、正反対ともいえる業務として、金券や現金の管理・確認業務を担当しました。日常的に高額のお金を扱う環境の中で、正確さや責任感の重要性を学び、どのような状況でも冷静に対応できる力が身についたと感じています。事務・庶務業務として、書類作成やデータ管理などにも従事し、パソコンを使った業務の経験を積み重ねてきました。
転職のきっかけは、主にライフイベントによる環境の変化でした。地元である大阪から東海への転居を機に生活環境が大きく変わり、妊娠中には切迫早産での入院を経験しました。出産後に就業を再開したものの、当時未満児だった三女に聴覚障がいがあることが分かりました。聾学校への送迎や付き添いが必要となったため、やむを得ず退職することになったのです。
正直に言うと、三女に聴覚障がいがあると分かったときは「3人目にきてきたか…」という思いでした。私自身も3歳前後で同様に聴覚障がいが分かっており、原因は娘と同じく不明です。夫や長女、次女は聴者で、自分自身が当事者であったこともあり、どこかで遺伝の可能性を感じていた部分もありましたが、実際に直面したときは複雑な気持ちでした。育児そのものに対する不安は大きくありませんでしたが、むしろ今後の働き方について強い不安を感じていました。
当時は聾学校への通学にあたり、9時〜15時まで親の付き添いが必要で、送迎も含めるとフルタイム勤務の継続は難しく、結果的に退職という選択をせざるを得ませんでした。また、その過程では「なぜこの状況で女性側が仕事を辞めることになるのか」といった思いもあり、夫との間で意見がぶつかることもありました。気持ちを整理し、「仕方がない」と受け入れるまでには時間がかかりました。
その後、子どもが通学している時間を活用し、完全在宅での仕事に取り組みました。HPの校正や記事作成、データ分析などを行いながら、自分なりに働き方を模索していました。一時は、聴覚障がいがある自分にとっては文字ベースで完結する在宅勤務が最適だと考えていましたが、実際に働いてみると、人と直接コミュニケーションを取りながら仕事を進めることにやりがいを感じている自分に気づきました。また、自宅での生活が中心になることで会話の機会が減り、「聴く」機会が減ってしまうことによる不安も感じました。
こうした経験を通じて、異なる業界での経験は、環境変化への柔軟な対応力と、周囲と連携して業務を進める力を培ってくれたと感じています。「楽しさ・やりがい」と「正確さ・責任感」の両方の大切さを学んだことが、自身の成長につながるターニングポイントだったと思います。
失敗から学んだ「確認の徹底」と「主体的な情報収集」が成長につながった
入社後のエピソードで特に印象に残っているのは、研修の受講日調整の運用を見直し、効率化と受講者負担の軽減につなげられたことです。当初は、各工場ごとに受講枠を割り振り、工場側で日程調整をしていただく運用でしたが、受講者が選べる日程の幅が限られるという課題がありました。そこで、全体で希望日を一括ヒアリングし、こちらで受講日の振り分けを行う方式へ変更しました。
対象者は100名以上と多く、同一グループから複数名が同日に受講しないようにすることや、受講枠の最適な振り分けが必要でした。そのため、条件に基づいて自動で振り分けできるようExcelマクロを作成し、さらに他教育との重複チェックも組み込むことで、調整の精度向上と業務時間の削減を実現しました。加えて、運用面の見直しにも取り組みました。親会社で実施する研修においては、受講者が複数のアンケートに回答する必要があり、負担が大きいという課題がありました。そのため、関係者と連携しながら、アンケート結果を共有できる仕組みを提案し、重複しているものは1本化するなど、共通化・簡素化を進めました。これらの取り組みにより、受講者の選択肢を広げながら負担を軽減し、関係者の調整工数も削減することができました。業務の効率化だけでなく、関係者全体にとってよりよい運用へ改善できたことに大きなやりがいを感じています。
一方で、入社当初は現場の業務サイクルや全体の流れを十分に理解できておらず、苦労したこともありました。研修の受講日調整では、日程調整期間を踏まえたうえで逆算し、早めに対応することを意識していましたが、親会社主催の研修については案内が下りてこないと自社への展開も遅れてしまうため、スケジュール管理に苦労しました。そのため、自ら親会社へ状況確認を行うなど、主体的に情報を取りにいく必要がありました。
また、研修案内業務においては、受講対象者リストの不備や、過去受講履歴との照合ミスが課題となりました。関数の設定のズレにより、本来受講済の方が未受講として抽出されてしまうなどのミスが発生し、問い合わせ対応に追われた経験もあります。さらに、案内内容についても「分かりづらい」といったご指摘をいただくこともあり、対象者に正確かつ分かりやすく伝える難しさを実感しました。
前職では定型業務が中心だったため、思考整理の機会が少ない環境でしたが、現在は上司の指導を受けながらも業務を通じて「深く考える力」や「目的思考」が少しずつ身についてきていると感じています。前職での事務・制作業務の経験を活かし、資料や教材、ポスターなどの見やすさ・分かりやすさを意識した案内状の作成や、アンケートの集計・分析やその結果を活かした改善の土台づくり等、これまでの経験を業務改善や情報発信の面で活かせていると感じています。
主体性と協働で描く未来。誰もが平等に学べる環境づくりへ
短期的には、OJT強化に向けた環境づくりに力を入れていきたいと考えています。技能員の方が必要な情報や教育内容にいつでもアクセスできる環境を整備することで、学びやすさの向上につなげていくことが目標です。単に情報を掲載するだけでなく、現場で活用しやすい形や見やすさを意識しながら、実際の業務に役立つコンテンツにしていくことを目指しています。
そして将来的には、障がいの有無に関係なく、誰もが平等に学べる環境づくりに関わっていきたいと考えています。自身も当事者として働き方や学びに制約を感じた経験があるため、誰でも必要な情報にアクセスでき、自分に合った形で学べる環境を整えることの大切さを実感しています。OJTの仕組みづくりを通じて、主体的に学べる環境を広げていき、インクルーシブな職場づくりに貢献していきたいと思っています。
これから入社される方には、ぜひアドヴィックスの魅力を知っていただきたいです。若手のうちから活躍できる環境が整っている点は大きな特徴だと感じています。実際に年代の近い方が多く活躍されており、自分自身も刺激を受け、「自分も頑張ろう」という意識につながっています。また、役職名ではなく「さん」付けで呼び合う風土があり、年齢や役職に関係なくフラットなコミュニケーションが取れる点も魅力です。さらに、女性も多くの場面で活躍されており、多様な人材がそれぞれの強みを発揮できる環境であると感じています。こうした風通しの良い環境だからこそ、意見を発信しやすく、周囲と協力しながら業務を進めやすいと感じています。
また、現在の部署では、グループ内の朝礼や研修において文字起こしを活用できる環境を整備したいという思いがあり、上司やグループメンバーの協力のもと実現することができました。タブレットや未使用のテレビをモニターとして活用するなど、皆でアイデアを出し合いながら導入を進められたことは、とても印象に残っています。 聴覚障がいに配慮した環境や文字保障のある職場づくりは、一見すると簡単に実現できそうに思えますが、実際には周囲との対話や理解が欠かせないと感じています。相談し合える風土があることで、障がいの有無に関わらず互いに理解を深めながら働くことができ、入社当初と比べてもより働きやすい環境になっていると実感しています。
さらに、障がい者担当の方がとても親身に対応してくださり、不安や心配なことがあった際にも丁寧に相談に乗っていただける点も安心して働ける理由の一つです。一人ひとりにとって最適な関わり方を一緒に考えてくださる風土があり、その点も大きな魅力だと感じています。
活躍できるのは、向上心と行動力に加え、自ら課題を見つけて改善に動ける主体性や、周囲と連携できる力がある人だと思います。主体的に動ける人や、周りと協力しながら物事を進められる人と一緒に働きたいですね。また、現状に満足せず「もっと良くできないか」と考え、改善に取り組める人にジョインしていただきたいです。さらに、障がいの有無に関わらず、周囲の配慮を当たり前とするのではなく、自らも積極的に対話を重ねながら自身の状況を伝え、互いに理解し合いながら進め方を工夫できる人と、一緒に気持ちよく仕事を進めていきたいと考えています。
