経験を通して育まれた私の成長と価値観
子どもの頃の私は、とにかく「何でもやってみたい」「どうせやるなら一番になりたい」という意欲的なタイプでした。人前に立つことも苦ではなく、学級委員や児童会長などを積極的に務めていました。一方で、落ち着いて一つのことに取り組むのも好きで、手を動かしたり物を作る時間が自分にとっての楽しみでした。工作や料理が特に好きで、料理は今でも変わらず続いている趣味です。
小学生からは、体験会をきっかけに始めたカーリングに夢中になりました。他のスポーツと違い、運動神経だけではなく状況を読みながら頭を使ってプレーする競技性に魅力を感じ、のめり込んでいきました。カーリングは小学生から高校生まで続け、地元リーグで準優勝できるほど成長しました。特に印象深いのは、チーム全員のショットが完璧に決まり、1エンドで7点を獲得した試合です。作戦の意見がぶつかったり、負けた時に雰囲気が悪くなったりすることもありましたが、それも含めて多くの経験を積むことができました。この頃に身につけた「状況を整理して考える力」は、仕事と直接つながっているとは感じませんが、物事を冷静に判断する自分の性格を形づくる一つの要素になっていると思います。
大学では機械専攻を選択し、ものづくりの基礎から実践的な技能まで幅広く学びました。進路として機械系を選択した理由は、就職を考えた時に安定した業界だと感じたからです。子供の頃の性格と今では大きく変化しているため、強く結びつく出来事はありませんが、大学で学んだ知識は現在の業務には確かに活かされています。
また、大学時代は個人経営の居酒屋でアルバイトをしていました。皿洗い、ドリンクづくり、配膳、注文取り、接客など、料理以外のほぼ全てを担当していました。このアルバイト経験は、自分にとって大きなターニングポイントでした。接客を通して、知らない人とも自然に会話できるコミュニケーション能力が身に付いたと感じています。子供の頃は人前にも出るのが得意でしたが、大人になるにつれ、人と話すことが苦手になり、今でもコミュニケーションが得意とは言えないですが、このアルバイトの経験が自分を支え、緊張しながらも向き合える力をつけてくれていると感じています。
「ロコ・ソラーレ」と地元のつながり
就職活動を始めた当初、私には二つの軸がありました。一つは、大学で学んだ機械分野の知識を活かせる業界で働きたいという思い。もう一つは、地元とつながりを持てる環境を選びたいという気持ちです。特に、二つ目の地元へのこだわりには理由がありました。カーリングに打ち込んでいた当時、同世代、特に同性の競技人口が少なく、公式戦に出場できなかった心残りがありました。選手としての道は難しいと感じる一方で、競技そのものには携わり続けたいという想いが残り、社会人になってからも地元への関わりを大切にしたいと考えるようになりました。
一方、当時は学校の単位が厳しく、就職活動で欠席すると不利になる状況だったため、短期間で早く内定を得たいという焦りもありました。そんな中、限られた時間で効率的に企業を探していく必要がありました。
1dayインターンシップやOG訪問を通じて企業研究を進めていく中で、この会社と出会いました。最初に感じたのは、就活生への対応がとても丁寧で温かいということです。選考全体を通じて極端な緊張感や圧迫感を感じることがなく、落ち着いて参加できた記憶があります。面接では、自分が学んできた内容に興味を持って話を聞いてくださる姿勢が印象的でした。特に強く印象に残る派手なエピソードがあったわけではありませんが、この落ち着いた空気感そのものが、会社の「らしさ」を表していると感じました。
入社を決めた大きな理由は、私が応援している地元のカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」のスポンサー企業であったことです。地元とのつながりを大切にしたいという思いが、この一点で強く結びつきました。さらに、拠点の多くが愛知県内にあり、転勤の可能性が低いことにも魅力を感じました。同期の人数が程よく、誰とでも仲良くなれる雰囲気を感じたのも「この会社を選んでよかった」と思える理由になっています。
入社後は、約1カ月半の新人研修から始まり、配属後には約2週間の技術研修、さらに半年ほどかけたテーマ研修、そして約2カ月間の工場実習と、幅広い研修を受けました。実際に職場に来てみると、気さくに声をかけてくださる方が多く、温かい雰囲気に安心しました。良い意味で驚いたのは、工場勤務になるとは思っていなかったことです。本社配属のイメージを勝手に持っていたため、工場に配属されたときは少しびっくりしましたが、それもまた新しい学びの始まりでした。
成功と失敗を通して育った行動力と責任感
現在は加工生技部に所属し、新製品であるAHB-Cの加工ラインの生産準備と、既存の号口製品であるAHB-Rの加工ラインの合理化・改善を担当しています。日々の業務は、新製品の精度出しや不具合対策、現場での朝会参加が中心です。入社してまだ日が浅いこともあり、まずは多くの経験を積み、生産技術者として一人前になることが自分の役割だと考えています。新製品だけでなく号口製品も担当させてもらっており、幅広い業務に挑戦することで知識を広げています。
仕事の中で最も大きな成功体験となったのは、新製品の生産準備における最終精度出しの仕事でした。1カ月で2031項目×8パターン分の寸法を出さなければならないという場面で、私がメインで任されました。関係部署との良好な関係づくりや、丁寧な依頼、スケジュール管理を徹底したことが成功につながったと思っています。予定通りに進まない時は、どう挽回するかが重要であり、相手に伝わる説明やフォローの大切さも学びました。先輩方にサポートをいただきながらも、納期内にやり切ることができたことは、自分の成長を実感できる大きな経験となりました。
一方で、失敗から学んだこともあります。初めて触れる設備で刃具の交換作業をした際、操作を誤って刃具を落としてしまい、刃具とセンサーを破損してしまいました。号口直前の設備だったため、修理に時間がかかり大きな苦労となりました。この経験から「不安なまま進めない」「できると思いこまず確認する」ことの重要性を強く学びました。
学生時代と比べて、まず行動を起こしてみようと考えるようになった点が大きな成長だと感じています。入社当時は慣れない環境の中で先輩や上司に気軽に相談しても良いか分からず、不安な日々が続く中で、「悩んでいても答えは出ない」と感じ、まずは行動するようになりました。行動して失敗しても、先輩や上司がフォローしてくれると気づいてからは、目的を持って挑戦できるようになりました。印象に残っているのは、先輩からいただいた「自分の考えを持つことが大事だよ」という言葉です。自信がなく意見を言えずにいることが悩みでしたが、この言葉で、先輩方は自分の意見を受け入れてくれるんだなと安心しました。
仕事の中で最も喜びを感じる瞬間は、いつも支えてくださっている先輩方の役に立てたと実感する時です。頼まれた仕事を一人でやり遂げられた時、先輩の時間と負荷を軽減できたと思うと、自分も成長できていると感じて嬉しくなります。
互いに支え合いながら成長し続ける、技術者としての未来
短期的な目標として、製品の精度向上や品質改善に取り組む際、プロセスを深く理解した上で提案できるようになることを掲げています。そのために、加工方法やプログラムに関するスキルを向上させたいと考えています。日々の業務では、製品の加工プログラムを読み込み、疑問点はその都度先輩に質問して、なぜこの加工条件なのか、なぜこの順序なのかという意図まで理解するようにしています。わからないまま進めないことを意識して行動することで、着実に知識と経験を積み重ねている段階です。
将来的には、仕事とプライベートのどちらも充実させて、無理なく両立できる社会人になりたいと考えています。そのためには、現場での作業だけでなく、机上での検討業務もこなせる技術者になる必要があると感じています。今は経験と知識を増やすことに集中し、将来のキャリアにつながる基礎づくりをしている段階です。身近なロールモデルとなる先輩は、普段は多くを語らないものの、常に視野が広く、相手が言葉にしなくても業務負荷が高い人をさりげなく支援できる方です。このような姿を見ていると、先輩が休みの時は自然と自分が頑張ろうと思えます。
学生の皆さんには、配属先は必ずしも希望どおりとは限りませんが、挑戦したいことを明確に持ち、その実現に向けて努力していれば、チャンスを与えてくれる会社だということをお伝えしたいです。当社はさまざまな業務に挑戦できる環境が整っており、年齢層は幅広いですが、互いを一人の技術者として尊重し合う風土があります。声をかけやすく相談しやすい雰囲気の中で、コミュニケーションを取りながら、どんな仕事も自分事として前向きに取り組む姿勢がある人が活躍できる環境です。
一緒に働くなら、明るく前向きなタイプの方に来てもらえると嬉しいです。また助けてもらったらどこかで返したいと思えるような価値観を持っている人とは、自然と良い関係が築けると感じています。入社を迷っている方には、完璧な状態で入社する方はいないので、一緒に成長したいという気持ちを伝えたいです。
