世界で売れる製品を生み出す、多様性に富んだ開発チーム
私たちの開発チームは、28人のメンバーで構成されています。主な業務は、既存技術を基盤に、車種や市場ごとに最適なブレーキ製品を開発すること、そして将来のニーズを見据えた新たなブレーキの技術開発に取り組むことです。より多くのお客様に安全を届けるため、日々チャレンジを続けています。
設計業務は、まず机上検討やCAE解析、シミュレーションツールを使って設計の方向性を定め、その後、実機評価で最終確認を行います。開発を進めながら関係者と何度も話し合い、作り込みを重ねて仕様を決定し、図面化して工場へ受け渡します。製品を構成する複数の部品を組み合わせ、全体を設計する役割を担うため、システム部署との仕様調整、工場との生産性検討、事業企画部署との事業性確認、顧客への試作品納入まで、幅広い業務を担当しています。
私は室長として、メンバーの負荷を調整し、働きやすい職場環境を整えることに力を注いでいます。また、ブレーキ製品の機械設計をまとめる責任者として、まず開発の進捗状況を把握し、課題があれば関係部署と連携して解決を促します。さらに、必要に応じて全体のバランスを整えるために、自ら判断し采配を行う役割も担っています。
私たちの開発チームは、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。歴代の製品開発で豊富な知識と経験を積んだメンバー、新技術に挑戦する先行開発のスペシャリスト、他製品から異動してきたメンバーなど、将来のニーズを見据えた新しいブレーキ製品の開発に取り組むため、意図的に多様性を重視したチームです。より良い製品を開発するために、お互いの専門知識を惜しまず共有し、個人ではなくチームとして成果を追求する文化が根付いています。
私たちのミッションは、世界で選ばれる技術と製品を生み出し、事業の成長に貢献することです。そのために、既存製品の価値をさらに高めるとともに、新たな油圧制御ユニットの開発・量産化に挑戦しています。そして、この挑戦を支えるのは「人」です。私たちは、未来を切り拓く人材を育成し、共に成長できる環境を整えています。
AHB-G開発の経験が導いた先行開発への挑戦
2024年4月、現在の開発チームが誕生しました。メンバーは、当時製品化に向けて設計を担当していたメンバーに加え、さらに将来を見据えた製品の先行開発に取り組むメンバーを迎えた25名で構成されていました。自動車業界は「100年に一度の大変革の時代」にあり、将来のニーズを正確に読み解くことが難しい状況です。だからこそ、様々なケースを想定した先行開発が求められています。この新しいチームは、その挑戦に応えるために生まれました。
私は、現在の開発チームが発足する前から、油圧ユニットの企画検討に参加していました。きっかけは、過去のプロジェクトでシステム部署と密に連携し、円滑に業務を進めることができた経験が評価されたことだと考えています。新しいことを自由に考え、自分の意見が実際に取り入れられて形になっていく醍醐味があります。その分、製品の方向性に影響を与える責任の重さも感じています。ブレーキを通じてモビリティとしてどのような機能や性能を実現するかを協議する場面では、自らの知見を加えて意見を述べたり、持ち帰り関係者と協議して回答したりと、重要な役割を担っていました。
先行開発では、企画の変更が発生することもあります。機械設計は物理法則に従うため、変更された企画に対して無理がないかを確認し、これまでの検討を活かせるのか、新しい方向へシフトすべきかを見極める必要があります。こうした判断を、メンバーと議論を重ねながら総合的に行い、最も良いと思われる方向性を決定しています。
メンバーの成長を第一に考え、挑戦の機会を創り出すマネジメント
私がメンバーの成長を促すうえで最も大切にしているのは、実践を通じた学びの機会を提供することです。若手には発表の機会が偏りなく回るように配慮し、重要な場面では積極的に参加できるよう促しています。こうした経験が自信となり、次のステップへの原動力になると信じています。
また業務報告や相談を受ける際には、すぐに答えを教えるのではなく、自ら考えるように促しています。特に私が直接育成するグループリーダーには自分の担当領域だけでなく、チーム全体の状況や将来の方向性を踏まえて判断できるよう、より広い視野で考えることを意識させています。成長を感じられる瞬間こそ、あえて一歩引いて見守ることが重要だと考えています。
若手が業務に必要なスキルを身に着け、指示を仰ぎながらも着実に業務を進められるようになる姿、中堅がリーダーの指示待ちではなく自分で課題を見つけて提案や改善を行う姿、そしてリーダークラスが社内外に対して自らの意見を積極的に発信する姿を見ると、心から成長を実感します。
競争社会を生き抜くためには、世界で選ばれる技術と製品を生み出すことが不可欠です。その実現に向けて、私たちは先行開発に携わっています。だからこそ、自分たちの意見やアイデアが製品に反映されることが、この仕事の最大のやりがいです。そして、その挑戦を通じてメンバーが成長していく姿を間近で感じられることが、私にとって何よりの喜びです。
安全を軸に、挑戦し続ける組織の未来を見据えて
設計開発において、製品の競争力を最大限に引き出すためには、必要な技術は何かを追求し、優れた技術を取り込んだ製品開発を進めることが重要です。また、どのような制御ブレーキ製品を開発するうえでも、小型化や低コスト化の実現は必達課題です。これらを達成するためには、メンバーが自ら難しいことに挑戦する意識を持つことが不可欠であり、その意識を醸成すること自体が、私にとって大きな挑戦です。
世界で選ばれる技術と製品を開発し、お客様に安全と安心と快適を今後も提供し続けられることがめざす姿です。自動車業界は大変革期の真っただ中にあり、クルマに求められる役割が変容しています。ブレーキへの期待も刻々と変化していますが、クルマの安全を守ることは一番大事な軸だと考えています。安心・安全に車両を停止でき、ドライバーに代わって危険を回避することで不幸な交通事故を減らすことに貢献したいという思いは、今後も不変です。
自動車業界に興味がある方、新しい製品開発にチャレンジしてみたい方は、ぜひ私たちのチームに参加してほしいと考えています。制御ユニット技術部は、オーケストラでいう指揮者のように、優れた技術を的確に製品へ織り込み、全体のバランスを取る役割を担っています。幅広い知識と人脈が必要な仕事ですが、大きなやりがいがあります。 そして、自ら設計した製品が搭載されたクルマが街を走る姿を目にしたとき、その達成感は何ものにも代えがたいものです。
