生徒と向き合った塾講師経験から、ものづくりで安全を守る道へ
学生時代、私は個別指導塾で3年間アルバイトをし、20名以上の生徒を担当しました。一人ひとりの学力や性格に合わせて学習計画を立て、保護者の方への提案も行う中で、説明力や信頼関係の大切さを学びました。特に意識したのは、「自分で学ぶ姿勢」を育てることです。勉強が苦手な生徒には短時間で達成できる課題を用意し、達成した時は具体的に褒めることで、小さな成功体験を積み重ねてもらいました。受け身だった生徒が自ら取り組み、目標を達成して自信を持つ姿は、今でも忘れられません。この経験は、現在のチームで成果を出す仕事の原点となっています。
大学では情報工学を専攻し、当初はシステムエンジニアを志望していました。しかし、企業研究を進める中で、社会課題の解決や人々の生活を支える「ものづくり」に強く惹かれるようになり、特に安全や快適さに直結する自動車分野でソフトウェア開発に携わりたいと考えるようになりました。
アドヴィックスの説明会では、「交通事故死ゼロの社会を実現する」というミッションや、社員の方々の技術への誇り・挑戦する姿勢が印象に残りました。若手でも責任ある仕事を任され、挑戦を後押しする文化があると感じ、ここで成長したいと強く思いました。入社後は制御ソフトウェア開発を通じて、事故を未然に防ぐ技術づくりに貢献したいと考え、入社を決めました。
多様な研修プログラムと、配属後に実感した仕事の本質
入社後は、ビジネスマナーや社会人としての心構えを学ぶ研修から始まり、技術基礎や工場実習などを経て、段階的に実務へと進みました。配属後もC言語やブレーキ油圧回路、モデルベース開発など専門知識を学ぶ講義があり、大学で学んでいない分野にも安心して挑戦できる環境が整っています。先輩がOJTとしてサポートしてくれるため、困ったときにすぐ相談できる心強さもありました。特に印象的だったのは、工場見学・実習です。現場を自分の目で見ることで、ものづくりの流れや品質管理の考え方に直接触れることができ、ソフトウェア開発でも車両や工場工程の視点を持てるようになりました。
入社当初は、回生協調制御ブレーキシステム「AHB-R」の制御ソフト開発を担当しました。自動車の電動化が進む中で重要性が増している製品に携われることに、やりがいを感じました。現在は、ブレーキシステムの故障検知機能の仕様策定やソフト開発を担当し、安全性・信頼性の向上に取り組んでいます。
入社して強く感じたのは、「一人では仕事はできない」ということです。技術的な知識や判断力に加え、コミュニケーションを大切にしながら、より良い答えを導き出すことを日々意識しています。
制御ブレーキソフトウェア開発で培った主体性と、チーム全体を見据えた成長の軌跡
現在は制御・ソフト開発部で、法規・規格に準拠した制御ブレーキPFや故障検知機能のソフトウェアについて、仕様策定から実装、評価まで一連の工程に携わっています。故障検知機能は、システムの異常を検知してドライバーに知らせる重要な役割を担っています。単に要求を仕様に落とし込んで実装・評価するだけでなく、開発プロセスや試験環境も含めて全体を見渡し、課題を早めに見つけて対策することを意識しています。
特に印象に残っているのは、新しいブレーキ制御システム導入のプロジェクトです。同時期に複数メーカーを担当する必要があり、品質確保とスケジュール管理の両立に苦労しました。人員不足や経験の差がある中で、私が重視したのは認識のズレを生まないことでした。週次定例に加え、論点が増えたタイミングで短い打ち合わせを設定し、判断が滞らないようにしました。また、課題管理表を作成して決定事項と保留事項をすぐに共有する運用を行い、問題が起きても早期に対応できる体制づくりにつなげました。
こうした経験を通じて、以前よりも主体的に課題を見つけ、関係者を巻き込みながら解決に動けるようになったと感じています。より良い方法を探るために、誰とどのように相談すべきかを判断しながら、チームや関係者を巻き込んで成果を出す力が身についたと思います。
挑戦と成長を続け、安全を支える技術者としての未来へ
短期的には、品質とスピードを両立できる開発手法を、実案件で無理なく運用できる形に整えることに挑戦したいと考えています。モデルベース開発やテストの自動化などを取り入れ、チーム全体の品質と開発スピードを底上げすることが目標です。
中長期的には、ブレーキシステム全体を俯瞰できるエンジニアを目指しています。システムやエレキ領域、さらに安全・セキュリティ要求まで踏まえたうえで、最適な提案ができる力を身につけたいです。将来的には、機能横断の設計や開発環境の構築など、組織の基盤づくりにも貢献したいと考えています。
入社を検討されている方へお伝えしたいのは、当社には学びながら成長できる環境があるということです。私自身、入社当初は分からないことばかりでしたが、周囲に相談しながら「まずやってみる」「改善する」を繰り返してきました。ブレーキ開発は高い品質が求められるため簡単な仕事ではありませんが、安全を支える技術に向き合い、チームで成果を出したい方にとって、やりがいを感じられる環境だと思います。
これから一緒に学び合い、一緒に成長していける仲間が増えることを楽しみにしています。
