コミュニケーションを大切に、海外拠点の生産準備に取り組む日々
私は生産技術部門の制御グループに所属し、海外拠点の新設ラインの生産準備業務や組立ラインの工法開発を担当しています。特に、ABSやESCといった制御製品の検査工程における生産準備業務を主に担当しています。
生産準備業務では、多くの部署や関係者と協力しながら進めていく必要があります。そのため、日々のコミュニケーションを何よりも大切にしています。相手の立場や状況を理解したうえで話すことを常に意識していますし、メールや電話だけでなく、必要に応じて対面で直接話すことで、認識のズレを最小限にするよう心がけています。
こうした価値観が生まれたのは、前職での経験が大きなきっかけでした。他部署と協力しながら検査装置を作り上げた際、立場が違えば見ているポイントも違うことを痛感したのです。丁寧なコミュニケーションが成果に直結することを学び、それ以来、この考え方を大切にしています。
自分が準備に関わったラインが予定通りに立ち上がり、生産が回り始めた瞬間には、大きな達成感を感じます。海外拠点とのやり取りでは言語や文化の違いから苦労することもありますが、それも含めて、ものづくりの最前線で働くやりがいを日々実感しています。
設計から生産技術へ、協業の面白さが導いた転職
前職では産業用ロボットメーカーで設備設計を担当していました。主に社内の生産ラインで使用する性能検査装置などのメカ設計に携わり、モノづくりの現場を支える仕事をしていました。
その中でも特に印象深かったのが、新製品のロボットに採用された新技術の検査装置設計です。これまでにない新技術の検査だったため、仕様を確定させるだけでもかなり苦労しました。設計部署と生産技術担当との定期ミーティングを通じて、課題をこまめに潰しながらコツコツと解決へ向けて進めていったことを覚えています。
この経験を通じて学んだのは、それぞれの立場での目的や要望を理解して最適解を出すためには、コミュニケーションが何より重要だということでした。普段は設計部署と協業するような仕事はしていなかったのですが、多くの部署とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくことに大きなやりがいを感じたのです。
この経験が転職を考えるきっかけとなりました。もう一つ上流工程の仕事に挑戦したいという思いが芽生え、生産技術職に絞って転職活動を開始しました。そして出会ったのが、ブレーキという交通社会の安全に欠かせない製品を扱う現在の会社です。希望する生産技術の仕事ができることに加え、社会の安全を支える製品に携われることに大きなやりがいを感じ、入社を決意しました。
海外拠点プロジェクトで掴んだ成長の軌跡と確かな手応え
海外拠点の新設ライン立ち上げで、検査工程の仕様策定から設備導入、現地での立ち上げ支援まで一連の業務を担当したことが、私にとって大きな転機となりました。予定通り設備の出荷までやり遂げることができ、自分が検討した工法や設備仕様が形になり、実際にラインで動いているのを見たときには大きなやりがいを感じました。
もちろん、すべてが順調だったわけではありません。初期の段階で仕様の認識にズレがあり、設備メーカーとの調整に時間がかかってしまったこともありました。また、海外拠点とのオンライン会議では、文化や考え方の違いから議論が難航することもありました。しかし、丁寧に背景を説明しながら一つずつ理解を合わせていくことで、最終的に双方が納得できる仕様に落とし込むことができました。
こうした経験を通じて、私自身の仕事への向き合い方が大きく変わりました。以前よりも「早めの共有」と「認識合わせ」の重要性を強く意識するようになり、問題が起きてから対応するのではなく、起きる前に芽を摘むためのコミュニケーションを心がけるようになりました。
前職での設備設計の知識や検査装置の設計経験は、設備メーカーとの技術的な議論をスムーズに進める上で大きな強みになっています。さらに、この会社では生産技術として関われる業務範囲が広く、設備仕様の検討から現地立ち上げまで一貫して携われることに驚きました。物事をより俯瞰して捉えられるようになり、生産ライン全体の流れや品質への影響を考えながら判断できるようになったと感じています。
複数拠点を統括するエンジニアを目指し、標準化と視野拡大に挑む未来
短期的には、担当している海外拠点のライン立ち上げをより効率的に進められるよう、標準化やノウハウの整理に取り組んでいきたいと考えています。具体的には、国内での立ち上げで得た知見を整理し、検査工程における仕様検討のチェックリストや、関係部署との打ち合わせで出てきた確認すべきポイントをまとめた資料を作成する予定です。海外拠点向けに共有できる資料のテンプレート化も進めていきたいですね。
将来的には、複数拠点の生産準備を統括できるような立場を目指しています。設備や工法だけでなく、生産戦略やライン構想の段階から関われるエンジニアになりたいと考えています。そのためには、各拠点の状況や課題を俯瞰して判断できる視点を身につけることが重要です。設備や工法だけでなく、生産管理や品質管理の知識も広く学び、英語でのコミュニケーション能力も強化していきたいと思っています。
生産技術の仕事は難しい場面も多いですが、自分の手がけた設備や工法が形になり、製品として世の中に出ていく喜びは大きなものです。周囲のサポートも手厚く、挑戦できる環境が整っています。入社後は先輩社員のサポートを受けながら設備仕様の検討や現場での改善業務に携わり、その後は担当ラインを持って主体的に進める立場へとステップアップできます。自ら考えて行動できる主体性のある方、現場と一緒にものづくりを楽しめる方にぜひ来ていただきたいです。ぜひ積極的に飛び込んできてほしいと思います。一緒により良いものづくりを実現していきましょう。
