すぐに聞くことを大切に──シーケンサーチームでの業務
千賀は2020年に新卒でアビストに入社し、2023年4月から大手電機メーカーのシーケンサーチームで働いています。現在の業務内容について、次のように語ります。
「シーケンサーは、機械の制御に必要なものです。スイッチやセンサーなどの入力に応じてランプを光らせるなど、出力をコントロールすることができる機器です。チームは4名で、メーカーの担当上司2名とアビストの先輩1名、そして私で業務にあたっています。
具体的には、機器の説明書や資料作成が主な仕事になります。資料は、別機種との比較や世界各国の規格の適合申請に添付するもので、図面や試験データも入って何十ページにもなります」
仕事をする上で大切にしていることは、すぐ聞くことだと続けます。
「わからないことが出てきたら、すぐに先輩や上司に聞いています。うやむやにして何か問題が起きたら大変ですし、余計に時間がかかります。
たとえば、作成時にどのように書いていいかわからないときに『これはどのように記載したら良いですか?』と質問すると、すぐに答えてくれて、そこから自分の知識も増えます。優しくて聞きやすい上司で、とても仕事がやりやすく感謝しています」
自分の得意なことを活かせる仕事をしたい──活躍が想像できる職場へ
千賀は、専門学校卒業後にアビストに入社しましたが、3D-CADを使った仕事がしたいと思ったきっかけは卒業制作で戦車のプラモデルを製作したことでした。
「専門学校時代の一番の思い出は、卒業製作で戦車のプラモデルを作ったことです。5人のグループで担当に別れてCADで部品を製作し、一台の戦車を作り上げました。
形状が複雑で部品を合わせることはとても苦労したのですが、話し合いながら製作する過程は楽しく、完成した時には達成感がありました。この製作を通じて、自分ができること、やりたいことは『3D-CAD』だと思うようになりました」
卒業を間近に控え、就職活動シーズンへ。自分が得意なことを活かせる仕事を軸に選びます。
「私は、就職活動を始めるのが遅くなってしまったため、気づいた時には多くの会社で募集が締め切られている状況でした。そこで、担当の先生に相談したところ、アビストのパンフレットをもらって。
私は、自分が得意なことを活かせる仕事がしたいと思っていたので、3D-CADを用いた設計業務を行っているアビストに興味を持ちました。説明会には数社参加しましたが、面接を受けたのはアビストのみでした。
他社では、会社の制度や待遇などの条件はわかりましたが、自分の技術がどう生かせるのか、実際に働くイメージが湧きませんでした。アビストは、自分が学んできたCADの知識や技術が活かせることがわかったので、この会社で働きたいと思ったんです」
ただ、最初に受けた面接ではうまく話すことができなかったと言います。
「一次面接では、初めてで緊張していたこともあり、質問に上手に答えることができませんでした。落ちたと思いましたが、幸いにも二次面接に進めたので、そこでは自分が今まで努力してきたことを伝えることができました。
また、先輩に教えてもらえる環境なのかを尋ねたところ、若い人が中心で働いているので聞きやすいのではないかという返答をもらいました。内定をいただき、実際に入社してみると、チームリーダーや上司も年齢が近く、皆やさしく教えてくれるので、働きやすくて良い環境でした。
その中で、入社前までは仕事は自分一人でやるものだと思っていましたが、入社後はチームで行うものだと気づき、チームワークやコミュニケーションの大切さに気づきました」
自分がやってきたことはモデリングに過ぎない──開発設計の難しさに直面
入社後は、集合研修を経て大手自動車メーカーの設計開発チームに配属された千賀。そこで、設計業務の難しさに直面します。
「私の業務は、新車に搭載するウォッシャーホースを3D-CADを使って製作するものでした。自分が専門学校時代に学び、得意だと思っていたCADを使った仕事だったので、すぐに役に立てるのではないかと期待していましたが、それはすぐに違うと気づかされました。
今まで自分が専門学校時代に勉強してきたことは、今あるものをCADの図面に落とすモデリングに過ぎませんでした。業務で求められていることは、今ある形状をどのように変えれば要求や基準を満たした製品が作れるか。
試行錯誤を重ねてひとつの製品を作り上げることで、そこには大きな違いがあったんです。しかも、作り方に関するマニュアルは少なく、先輩に聞きながら仕事を進めていきました」
また、同時にチームで仕事をするにあたり、他の人にわかりやすく情報を残すことも求められていたと語ります。
「仕様を変更したらその履歴を残し、検証した結果やデータも細かく残すなど、自分が今わかればいいのではなく、後々他の人が見ても形状を変更できるように作ることが必要でした。
先輩から『一人ではできないだろうから、わからないことがあったら聞いて』と言われ、試作したものをその都度見てもらい、教えてもらいながらなんとか作り上げることができました。自分が設計業務を少しでも身につけることができたのは、聞いたことに対して親切に教えてくれた先輩たちのおかげです」
今後は、基板設計や評価試験などを行えるよう仕事の幅を広げていきたい
約3年間にわたり自動車メーカーの設計開発に携わりましたが、2023年4月に電機メーカーの業務へ異動となります。
「異動の話を聞いた時は、自分に務まるか心配で不安でいっぱいでした。電機については、ほとんど知らないことばかりで苦手意識があったからです。はじめは、リーダーに細かくやる仕事の指示をもらっていましたが、半年くらい経って少しずつできることが増えてきました。
『自分が今作成している資料は、この機械のこの部分に使われているもので、A国では規格申請にあたり、そろえなくてはいけない書類はこれとこれだ』など、全体を俯瞰した業務知識が増えていったからだと思います。また、マニュアルや資料も充実しており、どこを見ればいいか、何をどのように調べたらいいかもわかってきました。
今では、上司から『これをやっておいてね』とやり方など最初から説明されることなく、仕事を任されるようになっています。今の仕事のやりがいは、自分で計画を立てて課題を洗い出し、締め切りまでに完成させることです。上司がチェックする時間まで考慮し、遅れないように早め早めに行動しています。予定通りに提出できたときのやりきった達成感は格別です。
今後は、資料作成に留まらず、基盤の設計開発や調査、評価試験などを一人でできるようになりたいです。そして、皆から頼られる存在になりたいと思っています」
最後に、これからアビストに入社する未来の仲間に向けてメッセージを送ります。
「わからないことがあれば、相談することが大切です。自分だけで悩んでいても、前に進むことはできません。私も、いろいろな人に相談してその都度教えてもらってきました。
忙しい中、時間をもらってしまって申し訳ないと感じたり、怒られたらどうしようと躊躇してしまったりするかも知れません。けれども、そこで自分の勝手な判断で仕事を進めてしまうと、結局やり直しになり、余計に時間と手間をとらせてしまうことになります。
私は、聞き方を工夫するようにしていて、口頭だけではなく図や資料を用意し、短時間で説明、理解できるように工夫しています。幸い、先輩や上司も聞き上手な方が多いので、楽しく、気持ちよく仕事ができています。
日々、業務では新しいことに出会い、知識を増やしていくことが必要です。ぜひ、まわりの人に教えてもらってください。そして、自分の知識を増やして一人でできることを増やしてください」
千賀の挑戦はまだ始まったばかり。技術者として認められる日をめざして、日々努力を続けています。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです
