効率とスピード感を意識して取り組む──自動車ターボチャージャーの設計開発
2018年2月に第二新卒として入社した登坂は現在、自動車やエンジン、機械などの開発を行う会社で自動車のターボチャージャーの設計開発業務に従事しています。
「ターボチャージャーは車のエンジンの装置で、排気ガスの力を利用してエンジンに多くの空気を押し込みます。ターボチャージャーがあることでエンジンの排気量を小さくすることができ、エンジンのダウンサイジングには欠かせない部品です。
私の業務は、3D-CAD(3次元データの製図を作成するソフト)を用いてターボチャージャーの初期段階の形状検討を行うことや、完成したターボチャージャーを実際のエンジンに配置する際の位置検討を行っています。アビストの請負メンバーは12名で、全員がエンジン回りの設計開発業務に取り組んでいます」
現在、女性メンバーは登坂だけですが、大きな戸惑いはなかったと言います。
「男性が多い職場ではありますが、『女性』という理由でコミュニケーションに苦労したことはありません。上司や先輩は穏やかな方が多いので、わからないことがあれば嫌な顔せずに親身に指導してくださる方が多く、働きやすい職場だなと感じています」
依頼された業務の期間は短くて1日から、長いと3カ月かかるものもあると言う登坂。限られた期間の中で設計業務を進める際に、大切にしていることがあると語ります。
「業務をどれだけ効率良くスピード感を持って進められるかを意識しています。たとえば、3D-CADの作業には、多くのコマンドがあります。そこで最短の操作で効率的に3Dモデルを完成させるために、未使用のコマンドは作業中に削除するようにし、整った作業履歴を意識しています。次回以降の作業が効率的に進むだけでなく、別の人に作業を引き継ぐことになったとしても、わかりやすい履歴が残るため、スムーズに作業を進められるんです。
最近は上司や周りのメンバーからも、3D-CADの操作が速いと言われるようになりました。今後も意識していこうと考えています」
カメラアシスタントから設計開発エンジニアへ──理想の働き方を求め転職を決意
アニメが好きだったという登坂は、高校卒業後、音響監督をめざして音響系の専門学校に入学しました。
「専門学校に入学した当初は音響監督をめざしていましたが、学校で勉強をしていくうちに音よりもカメラなどの映像に興味を持つようになったんです。そのため卒業後は映像系の会社に就職し、カメラアシスタントとしての業務に携わりました。
カメラアシスタントの仕事は、忙しさに覚悟はしていましたが、実際は想像以上に体力が必要であり、柔軟性や機敏さが求められることを感じました。もっと一つの事に専念しながら、専門知識を深めていける仕事がしたいと考えるようになったんです」
転職を決意した登坂は、映像系の会社を辞め、自分の求める仕事内容や働き方についてあらためて考えました。一つの事に専念し、専門知識を深めていける仕事を探していた中で、最初に見つけたのがアビストの求人でした。
「未経験でしたし、設計や3D-CADにとくに興味があるわけではなかったのですが、自分の理想に近い働き方ができそうだなと感じ、応募しました。仕事内容を詳しく聞いた時、他の社員が学校で学んできた人が多い環境で、自分が本当にできるのか不安でした。
しかし、アビストの面接で感じたのは、穏やかで柔らかい雰囲気のある会社だということ。選考の途中で、面接担当の方がたびたび様子を見に来てくれたり、アドバイスをくれたりと、面接からサポートを受けられる雰囲気でした。これなら未経験でも頑張れそうだと感じて入社を決めました」
未経験からの飛躍──自分で見つけた設計エンジニアのおもしろさ
こうして設計エンジニアとして、新たなキャリアをスタートさせた登坂。しかし入社当初は不安も多かったと語ります。
「入社後、研修でCADなどの設計業務の基礎を一通り学び、ある程度の基礎を身につけた状態で配属されました。しかし、実際に現場に入ると覚えることが多く、最初は悩んだり不安を抱えたりと大変でしたね。
でも、先輩や上司から丁寧な指導を受けられたので、メモを取りながら少しずつ覚えていくことができました。たとえば、1日の締め切りがある急ぎの案件では、定められた範囲内でターボチャージャーを設計する必要がありましたが、設計上難しい部分があり、範囲からはみ出してしまうことがありました。実際に作成してみないと形状や必要な修正がわからず、判断に時間がかかったこともありました」
3D-CADの操作や形状検討に関する課題を一つひとつ乗り越え、それを繰り返す中で、自分で判断できるようになってきたと語ります。
「最初は形状が把握しきれていなかったこともあって時間がかかりましたが、今では自分なりの基準で、作業を進める際に修正が必要かどうかを判断できるようになりました。急いでいる案件でも、作業中にうまくいかなそうだなと感じたら、その場ですぐに上司に相談するようにして、なるべく早く作業を進めるための努力をしています」
初めは設計開発の分野に興味を持っていなかったと話す登坂ですが、今はこの仕事が自分に合っていると感じています。
「3D-CADソフトを使うことは、慣れてくると楽しく、自分に合っていると感じます。依頼された形状を自分なりに決めていくときに、スムーズにうまくいくこともありますし、上司に確認してもらって大幅な修正がなかったとき、自分の成長を実感して、達成感がありますね。
努力すればするほど新しいことに挑戦し、それに伴い業務の難易度も上がりますが、その分スキルも向上しているのを感じます。この成長がとても嬉しいです」
苦手意識の克服と、チームの業務効率化をめざす──設計エンジニアとしての新たな挑戦
入社当初は設計技術や3D-CADソフトの操作についてまったく知識がなかった登坂も、アビストに入社して5年。今では、自らの業務だけでなく、チームの業務効率化のために3D-CADのマクロを改良する仕事も任せてもらえるようになりました。
「もし実用化できれば、これまで3D-CADソフトを使って手作業で行っていた部分が自動化され、大幅な作業効率化につながります。これをメンバーが活用してくれれば、作業がスムーズになる手助けにもなるので、価値のある取り組みだと感じます」
また、これから先の目標について、登坂はこう語ります。
「今は3D-CADを使用した形状検討をしていますが、2Dソフトを使った業務もあります。2Dソフトを使用し、作った形状の図面を作成する業務に苦手意識があるので、もっと上達したいです。
3D-CADを使用した業務は得意になってきたと感じていますが、設計開発エンジニアとして成長するためには、まだまだ不足している部分があります。まずは苦手意識を持っている業務にも積極的に取り組んで、スキルを向上させたいと思っています」
自身の経験から、大事なのはまずはチャレンジしてみることだと語ります。
「設計に興味があり、少しでも楽しさややりがいを感じられれば、私のように未経験からでも成長していけると思います。もちろん未知のことに取り組んでいく難しさもありますが、少しでも興味があれば、思い切ってチャレンジすることが重要だと思っています」
未経験であることにとらわれず、設計エンジニアとして高みをめざす登坂。これからも歩みを止めることなく、成長し続けていく姿から目が離せません。
※ 記載内容は2023年12月時点のものです
