若手からも学び続ける姿勢。時代に取り残されないエンジニアになるために
私はゆめみに入社して以来、サーバーサイドの開発をしています。現在メインで担当している案件は2つ。ひとつはテーマパーク向けのチケット販売サイトの開発で、もうひとつは大手出版社の漫画配信サービスのリプレイスで、どちらも全体設計や進捗管理を任されています。もともと小売業の案件で経験を積んできたため、小売業関連やエンタメ関連の案件を担うことが多いんです。
私はゆめみの中でも社歴が長いほうなので、年下の後輩がたくさんいます。若手メンバーと分け隔てなく接する中で、技術的なテーマをはじめ、最新のトレンドについて話す日々。社歴としてはベテランでも、若手から学ばせてもらうことがたくさんあるんです。この業界に入ったときから思っていますが、IT系の仕事は世の中を便利にする反面、その便利さによって減っていく仕事もあります。自分自身もそうした変化の中で取り残されないよう、若手と積極的にコミュニケーションをとり、アップデートをしようとしているんです。
ゆめみで働いていて感じるのは、社風がとにかく自由であること。みんなが自由すぎてまとめるのが大変なときもありますが(笑)、居心地がいいですね。もちろん、自由でいるためには責任が伴うもの。そこだけは忘れずに、社員みんながそれぞれの得意分野を発揮できるといいなと考えています。
音楽×インターネットが原点。当時最先端のIT業界に惹かれていく
私がパソコンに興味を持ち始めたのは、中学生のころ。当時パソコンはとても高価だったので家にはなく、電気屋に行って、持ち込んだ本を見ながらいろいろ触っていました。でも、高校にあがると音楽に夢中に。「生まれ育った岐阜を早く離れて、東京で音楽をやりたい!」との一心で、東京の大学を受験しました。
無事に合格して上京したあとは、サークルで出会ったメンバーとバンドを組んで、下北沢のライブハウスを回る毎日を過ごしました。大学も中退し、音楽活動に専念していきましたが、それで食べていくことは難しかったです。次第に現実が見えてきた私は、手に職をつけなければと感じました。ちょうどそのころ、Windows95がリリースされ、インターネットが大きく盛り上がっていました。「インターネットって何?」と思って試してみたところ、感動。「これがあれば、自分で作った音楽を世界中に公開できるんだ」と震える思いでした。
それを機に、独学でコンピューターに触り始めました。最初は音楽を発表したくて興味を持ったのに、いつの間にか技術そのもののおもしろさに目覚めていましたね。当時、Linuxがオープンソースで出回り始めていたこともあって、無料でプログラミングをして、サーバーに公開してみたりもしました。
興味が尽きない私は、そのままIT業界に就職。最初の仕事では、C言語を使って官公庁向けの開発を経験しました。その後も何度か転職をしながら、パッケージシステムの開発をしたり、営業支援システムに携わったり、当時流行り始めたECサイトの構築なども行っていました。一度、ベンチャー企業の立ち上げに携わったこともありましたね。ゆめみに転職する前は、ドラッグストア向けのグループウェアを構築していました。
エンジニアとして働く中で感じたのは、ものづくりのおもしろさです。技術面を学ぶのがとにかく楽しくて、仕事が終わって帰ったあともLinuxで遊ぶほどハマっていました。趣味と仕事の区別がついていなかったのかもしれません。音楽の代わりを見つけたかのように、のめり込んでいました。
IT業界18年目にしてゆめみへの転職を決めたのは、まだまだ成長したかったからです。前職は安定感はあったのですが、もっともっと成長実感がほしい──そう考えていたところ、クラウドにも力を入れていて、積極的に新しい技術を取り入れているゆめみと出会い、トントン拍子に話が進んで、入社に至りました。
脱・イエスマン。クライアントと対等に関わるエンジニアへ
入社後は、パーソナルジムやアパレル関係の案件に入り、大規模サービスの構築を経験しました。大量アクセスに耐えうる設計や、海外対応を求められるなど、これまでにない経験ですごく勉強になりましたね。
とくに、当時一緒に働いていたプロジェクトマネージャーには、大切なことを教えてもらいました。クライアントとのやりとりでは「イエスマン」になってばかりではなく、プロとして時には「ノー」を言う勇気も必要だということ。クライアントの言う通りにただ飲み込むのではなく、クライアントとは対等なパートナー関係になる必要があるのだと気付かされました。そのためにも、論理的に説明する力や幅広い知識が必要だと実感しました。
クライアントへの提案において重要なのは、やはりコミュニケーションスキルです。最近はクライアントの知識レベルも高く、リスクや金額、かかる工数を踏まえて丁寧にすり合わせをできる方が増えていますが、工夫なしにはスムーズにいかないことも多々あります。そんなとき、私はいつも相手のスコープに合わせて会話することを心がけています。社内の人間も同じ。社長、部長、課長、現場担当者と立場が違えば、考えるスコープが変わります。丁寧に言葉を吟味し、ビジネス目線で最適なコミュニケーションを選ぶようにしています。
思えば、IT業界で働き始めた最初のころは、プログラマーが雑に扱われる環境で、取って代われる存在としてないがしろにされていました。残業が多く、なのに給料は安く、3Kと呼ばれていたような時代です。そうした過酷な環境に身を置いていると、どうしても「対等なコミュニケーション」という発想にはならなかったんです。だからこそ、それに気づかせてくれたゆめみの環境はありがたかったです。周囲に「いてほしい」と言ってもらえるうちは、ゆめみを居場所にしたいと思っています。
今も昔も、「誰かに喜んでもらいたい」という気持ちが原動力
長いエンジニア経験の中でも、チームを委ねられるシーンを多々経験しています。チーム作りは、やはり難しいです。個人の成長を考えて、ちょっと大変かなと思われる仕事を振ってみたり、状況によっては能力にぴったり合ったタスクをお願いしてみたり。目的次第でバランスを取りながら、みんなが働きやすい環境を作れるように取り組むことにしています。自分が若いころにきつい労働環境にいたからこそ、みんなには苦い経験はしてほしくない。そんな想いがどこかにあるんです。
いいチームを作ってこそ、クライアントに喜んでいただけるもの。これからも、どうしたら役に立てるか、うれしい気持ちになってもらえるかをみんなで常に考え、顧客視点で案件を進めていきます。考えてみれば、音楽をやっていたときの心持ちに少し似ている部分があるかもしれないです。当時、私は自分で演奏するだけでは物足りなくて、常に誰かに聴いてほしい、聴いて喜んでほしいと願っていたんです。今も昔も、やっていることが誰かの喜びにつながっているかどうかが、モチベーションになる性格なのかもしれませんね。
これからも、誰かの役に立つために頑張ります。もう50歳になったので、ゆめみの役に立つだけではなく、もっと広く社会に還元できるような取り組みにも手を広げていきたいです。今は「AgriTech」といわれる、ITを使った農業に興味があります。小中学校に行って授業をするとかでも良いですし、ゆめみという舞台に限らず、なんらかの貢献ができたらと思います。自分のアクションが社会に認められ、誰かに感謝されるようなことがあれば、こんなにうれしいことはないですからね。
最後に、エンジニアは「当事者意識」を持ってほしい。受け身ではなく、自分の意思で動く。それだけで信頼関係が生まれるし、認められるものです。エンジニアは、プログラミングのスキルを持っているのは当たり前であって、どんなスタンスで業務に取り組むかで差がつくものだと思います。一部を手伝って終わりではなくて、最後まで見届け、障害が起きたら責任をもって対応するような誠実な姿勢があるといいのではないでしょうか。仕事に責任を持って向き合うことで、一人ひとりのエンジニアとしての価値を高めていってくれたらうれしいです
※ 記載内容は2023年11月時点のものです
