株式会社ウェルカムでは、新卒として入社してから2年間の定期的な研修プログラムがあります。プログラムを実施する上で大切にしていることや、どういった研修を行っているのか実際の様子をお届けします。
2018年11月WELCOMEに入社。ウェルカムが展開するインテリアブランド「HAY」で店舗マネージャー、エリアマネージャー、店舗開発などを経て2022年に人事企画に異動。現在は新卒研修や社内全体の研修を育成チーム3名で担当しています。
1.ウェルカムで行う新卒研修の目的とは──
ウェルカムの人事ポリシーには「2000人の船長集団」というキャッチフレーズがあります。私たち、働くメンバーは「ウェルカム」という船に乗った船員であり、「自分の人生」という船の船長です。そして、「会社は自己実現の場」であり、自分らしい旅ができる自立した船長が育つ組織であるという意味が込められています。
この考えに沿って、幹部候補として入社をしたメンバーがキャリア形成を行う上で必要な基礎的なビジネススキルから2年次以降、チームの中枢として活躍できる人材となることを目的とした研修プログラムを行っています。
▲研修期間プログラムの図
2.研修期間、実施方法について──
基本的には月に1度のオンライン研修を実施。入社して半年、1年目、2年目の計3回はリアルでの研修を行い、対面でコミュニケーションを通して、お互いの視座を高め合う場となっています。すべて合わせて、年に11回、計22回のプログラムを2年間かけて行っています。
3.実際の研修内容について──
【1】新入社員研修
▲新卒全体研修の様子
入社後には2日間の新入社員研修があります。ここでは、社会人として活躍する上で、必要な「ビジネスマナー」や「言葉遣い」などの基礎スキルや、対面コミュニケーションのトレーニングなど実施しています。 座学だけでなく、ケーススタディやロールプレイングなどのアウトプットを重視した形式も取り入れています。
【2】ブランド研修
▲DEAN & DELUCA ブランド研修の様子
そして3日目、4日目は各配属ブランドに分かれ、「店舗に立つ一員」としての必要な知識やブランドに込められた想いをしっかりと学ぶ研修です。 4日間の研修を経て、いよいよ店舗業務となります。
【3】オンライン研修
▲オンライン研修の様子
ー入社1年目ー
月に1度(12月を除く)のオンライン研修では、冒頭の30分間を新卒メンバーが担当してプレゼンをする時間を取っています。毎月2名がそれぞれ所属している「店舗のおすすめ商品の紹介」や「今自分自身が悩んでいること、または感じていること」をプレゼンし、それに対してディスカッションを行います。
この時間については、進行からまとめを含めて本人たちで役割を決めて行うことで、気づきや学びを新卒同士でフィードバックし合い、ブランドを超えて互いの仕事を知ることで会社全体を理解できるようにしています。
その後は、インプットができる座学がメインの研修へと移ります。そのときによって内容は違ってきますが、店舗でも必要なOAスキルやビジネスライティングといったテクニカルな内容を中心に基本的な知識を1年目で研修します。
ー入社2年目ー
1年目は店舗業務を先輩・上長の具体的な指示を受けて行動ができる基礎力を、2年目からは「頼る」側から「頼られる」存在となれるようなリーダーシップの発揮から論理的思考力について学びます。
研修の内容・資料も内製することで、社内の数値をベースにしたケーススタディや動画コンテンツを使用しメンバーが納得感を持って学べる内容です。たとえば、「ロジカルシンキング」を学ぶ研修で、実際に自身の店舗課題に対して「ロジックツリー」を用いて考えプレゼンをしメンバー同士でフィードバックを行いました。
実例にもとづき考えることで、より理解を深めてマネージャーやリーダーのポジションで活躍できる力を身につけます。その他にもクリティカルシンキング、PLという損益精算書(PLから会社の利益を知る)についての研修があります。
【4】懇親会
対面研修では、久しぶりに同期に会えるということで研修後に懇親会を開催しています。懇親会には本人たちだけではなく、同じく新卒で入社した先輩メンバー数名にも参加してもらっています。
お店のマネージャーやキャリアチェンジをして店舗営業以外のキャリアで活躍しているメンバーに参加してもらうことで、今の新卒社員が先輩を見て「自分もこうなりたいな」「こんなキャリアを描けるんだ」と思ってもらえるきっかけになればと思っています。横軸のつながりだけでなく、縦軸のつながりもなるべく作るようにすることで社内のコミュニケーションの活性化も合わせて図ることを目的としています。
▲2023年10月懇親会ー新卒メンバーと先輩社員ー
4.研修内容の決め方、重要視していること──
ビジネスパーソンとして一般的に求められるヒューマンスキル、テクニカルスキル、コンセプチュアルスキルを体系化しながらも、内製化することで店舗業務に付随したケーススタディや、ワークを取り入れることで学んだ内容が実践で活きるような研修となるようにしています。
研修後にはアンケートを取っているので、「これを学びたい」「これを知りたい」と本人たちの要望に沿ってコンテンツを作ることもありますし、メンバーからのアンケートで新しいコンテンツが生まれることもあり、研修がアップデートされるきっかけになっています。
私は「教える」ではなく、「伝える」ことで本人たちが気づいたことや感じたことを発信してもらえるよう意識をしています。もちろん、現場での経験や知見を伝えることもありますが、「これを学ぶと現場でこんなことができるよ」、「これを理解するとこうできるようになるよ」といったゴール設定は研修のはじめに皆さんに伝え、それを合致させた上で学んでもらうとより納得感が増すかと思います。
5.研修後のフォロー──
研修後は、必ず参加メンバーへのアンケートを実施しています。「わからない部分があった」という意見があれば次回に振り返りの時間を作ります。また、メンバーが学んだ内容をいつでも見返せるように、録画データや研修資料はすべてアーカイブしてあります。
6.入社して半年経った新卒メンバーの感想──
▲2023年10月対面研修
DEAN & DELUCAグループ 配属 早坂さん
早坂:それぞれ配属先が違って中々会えないので、月に1度オンラインで同期と顔を合わせられるのには安心しました。今、みんなが悩んでいることや感じていることに対してディスカッションをすることで「心のモヤモヤ」をしっかり伝えることができます。
「私だったらこうやっているよ」「こんな風に伝えたらいいんじゃない?」と同期からの客観的な意見をもらえました。立ちはだかる壁に対して、1人ではなくみんなで解決してこられた場が研修だったと思います。
デザイングループ所属 別能さん
別能:研修を受けて、学んだ内容を業務で活かせた時は嬉しかったです。店舗で期限管理表をエクセルで作成しました。「こんな使い方あったな。使ったらもっと見やすいかも!」と、エクセルの研修で学んだことが形になったんです。店舗マネージャーからも「研修で学んだ内容が使えているね」と言ってもらえました。
研修で自分が躓いていたことを知り、業務をやり切るためのヒントの一つになっていたんだなと思います。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
