「自分が動くこと」と「いかに価値を出すか」を大切にしながら仕事に向き合う
阿部と磯西が所属するのは、ICT領域におけるソリューション提供を行うICT事業本部にあるクラウドサービス事業部。阿部は、Webアプリを中心にさまざまなアプリケーションのテストを行うクラウドサービス第三課で、お客様先に常駐して業務を行っています。
阿部:お客様は、AIを用いた文書レビューのアプリケーションを開発しています。私たちのチームは、対象機能の仕様確認からテスト計画の立案と実行、不具合の分析などを行う他、ユーザーシナリオを通した一連の動作を確認するための自動E2E(End to End)テストの実装やメンテナンスを担当します。
また、私自身は社内プロジェクトである事業部内の教育推進チームに参加し、AI推進に向けた活動も行っています。会社が実施しているAI研修の受講管理の他、AIをテーマにした座談会の企画・運営にも携わりました。
磯西は、クラウドサービス第一課においてラボ機能を持つチームに所属。社内の研究開発部門・事業開発部門と連携しながらR&D(研究・開発・推進)活動に従事すると共に、阿部と同じくAI推進のための社内プロジェクトにも関わっています。
磯西:ベリサーブでは、生成AIアプリケーションに求められる信頼性・安全性を確保するためのサービスを提供しています。そのノウハウを用いて、AIを使ったプロダクトを開発しているお客様と共に、従来とは異なるアプローチでテスト手法の研究開発を進めてきました。その他、AI関連の技術調査や現場課題のヒアリング、新規サービス創出などに取り組んでいます。
AI推進の社内プロジェクトでは、ICT事業本部にはどのような技術基盤やツール整備が必要かを、マネジメント層と共に検討しています。
お客様と関わる仕事から社内のプロジェクトまで、日々さまざまな業務に取り組んでいる二人。それぞれ、仕事を進める上で大切にしていることがあります。
阿部:まずは「自分が動くこと」を心掛けています。ソフトウェアテストは、プロジェクト全体を俯瞰して見る必要があるため、システムの不具合だけではなく、プロジェクト上のいろいろな問題を見つけやすい立場です。だからこそ、必要な時には役割を超えて率先して行動することもあります。
例えば、別のチームが担当する機能の不具合が私たちのチームの作業に影響していた場合に、忙しいマネージャーに代わって開発者とコミュニケーションを取って状況を整理したり、仕様で不足している箇所をリストアップしてまとめたり。リリース間近になってからの手戻りを減らすため、早い段階から積極的に質問や確認を行い、チーム間の認識齟齬や仕様の考慮漏れが発生しないよう働きかけるようにしています。
磯西:私は、お客様目線を持つとともに、仕事として取り組む以上はコスト意識を忘れないようにしています。その上で、R&D的な解釈を加えて、いかに価値を出せるかが大切です。
特に、私が関わっているQA4AI(Quality Assurance for AI /AI プロダクト品質保証)は、サービスとして黎明期にあり、仮説と検証を繰り返している段階です。そのため、どんなことができるのかをこちらから提示し、検証をセットにしながらお客様をリードすることを心掛けています。
多様な経験が転職のきっかけに。幅広く技術に携われることが入社の決め手
磯西は、前職でソフトウェア開発や運用保守からキャリアをスタートしました。
磯西:その後は、AIの研究を行うワーキンググループに参加した他、技術営業としてお客様との窓口となって製品のカスタマイズ要望をまとめたり、ネットワークエンジニアとしてインフラ領域を担当したり、幅広く業務を経験しました。
さまざまな技術に触れながら知見を広げていったことが、自身のキャリアを考えるきっかけになったと言います。
磯西:いろいろな業務に携わったことで、これからはソフトウェアに関する仕事をしていきたいと思うようになりました。ベリサーブのことはもともと知っていて、事業ドメインの広さやSCSKグループならではの充実した制度に魅力を感じていたんです。また、前職でAIにも触れていたため、ベリサーブがAIを活用したサービス開発などを強化している点も入社の決め手になりました。
2025年に入社後は、日常生活に密接に関わるデジタルサービスのテストを担当する部署でR&D活動や現場の支援業務に従事し、現在の部署に異動しました。
一方の阿部は新卒入社。学生時代は言語学を専攻し、就職活動では業種や職種を絞り込まずに幅広く企業を見る中で、ベリサーブを知ったと話します。
阿部:これからさらに伸びる業界として、IT業界に興味を持ちました。その中でどんな仕事があるかを知っていくうちに、好奇心の強い私は一つのことを突き詰めるよりも、幅広く技術に携われる方が合っているかもしれないと思ったんです。磯西さんも話していたように、ベリサーブは幅広い業界のお客様がいます。
また、私は情報系の学部の出身ではないため、スキル習得のための学習制度が充実していることも魅力でした。入社後は、新入社員研修でビジネスマナーからIT、ソフトウェアテストの基礎までしっかりと学び、以降は現在の部署で徐々に仕事を覚えていきました。
社内プロジェクトで広がった視野。マネジメント層とのやりとりが成長のきっかけに
普段はお客様先で仕事をしているため、別チームのメンバーと交流する機会が少ないと話す阿部。部門を横断するAI推進プロジェクトに携わる中で、「現場の声」が聞ける座談会が印象に残っていると言います。
阿部:「AIは便利で使いたいけれど、さまざまな課題を感じている」という意見がたくさん出ました。特に、AIを用いてテストを作る場合は、仕様書がきれいにまとまっていないと難しいという意見に共感が集まっていたんです。
Webアプリは、大まかな要望を元にコミュニケーションを取りながら細かい仕様を決めていくことが多いため、AIに学習させる情報が少なくて思ったように作れないというのは、私自身も感じていた課題だったので、皆も同じように悩んでいるのだと知りました。
他にも、通常業務とは異なるレイヤーとのコミュニケーションがあったことも新鮮だったと続けます。
阿部:課長や部長などとやりとりする機会が増え、始めのうちは適切なコミュニケーションが取れているか不安で緊張したのですが、想像以上に話しやすくて安心しました(笑)。
私自身がそうだったように、部門横断で取り組むプロジェクトがあるからこそ、いつもと違う交流が生まれます。部門全体の雰囲気がさらに活発になることに貢献できたのではないかと思っています。
業務でも社内プロジェクトでもAIに深く関わっている磯西は、まだ手法が確立されていない分野への挑戦に難しさを感じつつも、自身の成長につながっていると話します。
磯西:QA4AIという考え方を現場レベルの具体的な作業にどうやって落とし込んでいくのかということに苦労しています。AI特有の結果の揺らぎや偏りにどう向き合っていくのかを考えなければいけません。研究開発部門と連携し、スコアリングや統計的な手法を取り入れながら信頼性を担保し、AI活用において品質が保証できるようなサポートをしています。
また、現場とマネジメント層の橋渡し役を務めることで、新たな視点も身に付いていると言います。
磯西:概念的なことを現場に落とし込むことと同時に、現場で起きている事象を段階的に抽象化していって、マネジメント層の視点と擦り合わせていく必要があります。
マネジメント層とのやりとりの中では、どのくらいのチーム規模であれば実現できそうなのか、その規模に対してはどのくらいの利益が必要なのか、さらにそれをどうやって実現するのかなどを考えることが求められます。現場での推進とビジネスとしてのバランスという両方の視点で考えられるようになったことは大きな成長です。
若手でも挑戦しやすい環境を生かして、新しい価値を提供していきたい
AIという新たな領域で挑戦している磯西は、ベリサーブで働く魅力を、こう話します。
磯西:新しい技術に対する意思決定がスムーズで、チャレンジしやすい環境だと感じています。研究開発の体制もしっかりしていて、先行研究や論文に基づいた手法が導入されていたり、自分に知見がないことを質問すると必ず的確な回答が返ってきたり。安心感がある中で自由に挑戦できることがやりがいやモチベーションにつながっています。
若手社員でも新たなことに挑戦できるのは、ベリサーブが積み上げてきた知見や長年の実績という土台があるからだと思います。
一方の阿部は、お客様と共にシステムを作り上げていく過程にやりがいを感じていると語ります。
阿部:ソフトウェアテストというと、システムの不具合を指摘して開発者に修正してもらうというイメージが強いかもしれませんが、私たちの仕事はお客様がビジネスで何を達成したいのかを考えて、一緒にモノを作っていくことです。
コミュニケーションを取りながら仕様書の細かい部分を詰めていったり、いろいろなユーザーの使い方を想像してパターンを組んだ上で、「この部分を考慮した方がいいかもしれません」と指摘したり、仕様の最初の段階からお客様と一緒になって考え、作り上げていくことが面白いですね。
また、磯西さんが言うように、ベリサーブは若手でも挑戦しやすい風土があると感じます。充実した研修制度で知識を身に付けられることに加えて、 AIをはじめとしたさまざまなテーマで部門間横断の座談会があるので、 心理的なハードルが下がるのだと思います。
こうした環境の中で、二人が思い描く次の挑戦とは──
磯西:まずは、今取り組んでいるQA4AIをサービスとして確立し、しっかりと実績を作っていくことを目指しています。現場の課題解決と研究開発のどちらの面白さも感じているので、相互に知見をフィードバックしながら、新しい価値をお客様に提供していける存在になりたいと思っています。
阿部:現在、AI推進以外にテストプロセスを改善するためのタスクフォースにも参加しています。新しい開発手法などにも対応したテストプロセス改善モデルを作るなど、会社に貢献できる新たなコンテンツを発表できたらいいなと思っています。
※ 記載内容は2025年12月時点のものです
※ 記事内で”クラウドサービス事業部”と表記している組織は、2026年度の組織改編以前の名称です。現在は組織再編により、”ICT本部 品質技術第二部/品質技術ソリューション部”などに再編されています。

