後方支援から交渉、トラブル対応まで、「何でも屋」としてメンバーの成長をサポート
SIサービス事業部で、基幹システムなどのテストを担当するITシステム第三課に所属する泉谷。課長代理として複数のサービスユニット(以下、SU)を管轄しながら、現在は流通業界のお客様を担当する課のSU長を兼務しています。
「私の役割は、いわば『何でも屋』。現場の後方支援からお客様との交渉ごと、トラブル対応、リソースの最適化、メンバーのサポートまで多岐にわたるため、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)のような仕事です。
SU長を務めるチームでは、ソフトウェアテストをスポット的に受託しており、その都度集まったメンバーと共に短期間で成果を出すことが求められます。難しい面もありますが、お客様と長期的に信頼を築く入口になるよう、しっかりと成果を出すことが重要です」
泉谷が管轄するチームのメンバーは若手が中心。マネジメントにおいては、積極的に経験を積んでもらうことを大切にしていると話します。
「チームが成果を上げて拡大していくためには、若手が成長していくことが重要です。そのためには、早いうちからフロントに立って仕事をして、失敗を含めてたくさんの経験をすることが大事。だから、お客様にも『何かあれば私が責任を取るから、若手メンバーに挑戦させてほしい』と伝え、打ち合わせの場などでもできるだけ私は口を出さないようにしています。
そうすると、お客様も自然と若手メンバーに相談するようになるのです。『頼ってもらえた』という喜びが自信になって、次の挑戦につながり、お客様との信頼関係ができていく。そんな成長環境を作りたいと思っています」
その考えが生まれたのは、自身の経験からだと続けます。
「私自身、早いうちからPL(プロジェクトリーダー)を経験させてもらったことが今に生きています。もちろん、『自分でやった方が早い』と思うこともありますが、そこは我慢(笑)。メンバーが自分で発信して主体的に動いていくことで、『自分の言葉』ができていくと感じます」
売上を作る側の世界も見てみたい。0から1に挑戦するために転職を決意
泉谷はベリサーブに入社する前、業務用パッケージシステムメーカーに20年ほどSEとして勤務。人事労務システムを担当し、要件定義からテスト、保守まで一通り経験します。5年目からはPLを務めるようになり、法改正に伴う大きな改修がある際には数十名のチームをまとめることもあったと言います。
早くから責任ある立場を任され、多くの経験を積む中で、新たなことに挑戦したいと思い始めたことが転職のきっかけでした。
「自社製品ということもあり、営業部門やコールセンターからの要望を受けて開発することが多く、お客様との接点があまりありませんでした。
また、同期の営業担当者と、『開発部門が良い製品を作るから営業部門はお客様に自信をもって提案できるし、営業部門が販売するから開発資金を作ることができる』という話をしたことも、心のどこかにずっと残っていました。
もっとお客様とやりとりできる仕事をしてみたい、売上を作る方の世界も見てみたいと思ったのです」
40代半ばでの転職ということもあり、これまでの経験を生かしてコンサルティングに挑戦してみたいと考えた泉谷。ベリサーブの存在は転職活動で初めて知ったと言います。
「それどころか、ソフトウェアテストに特化した会社があることも知らなかったのです。外の世界を全然見ていなかったのだと気が付きました」
結果的にベリサーブに入るものの、「実はテストに強い興味があるわけではないのです」と笑います。入社の決め手になったのは、面接官を務めた今の上司とのやりとりでした。
「私は物おじしない性格なのでいろいろな質問をしたのですが、誠実に答えてくれたのです。その中で、これからコンサルティングに力を入れていきたいという話がありました。
すでにコンサルティングの土壌ができている企業もありますが、ベリサーブはこれから。『1を100にするよりも、0から1を作る方が面白そうだ』と感じました」
入社後、最初に担当したのは自動車メーカーのプロジェクト。前職では経験したことのないチーム体制に戸惑いながらも、PMOとしてテストプロセス構築の支援を担いました。
「このプロジェクトは、グループ会社をはじめ複数の会社からメンバーが集まっていたのです。前職では自社メンバーだけだったので、まずはその体制に驚きました。当時はコロナ禍でずっとリモートワークだったこともあり、コミュニケーションにも苦労しましたね。
けれど、さまざまなテストプロセスを提案していく中で、ベリサーブの体系的なテストシナリオの作り方などを身に付けることができました」
お客様と信頼を築き、チームを拡大。大型プロジェクトで得た手応え
次に担当したのは、大手精密機械メーカーでの基幹システム刷新プロジェクト。大手ベンダーが複数社参画するなど、予算も人数も巨大なプロジェクトです。
「私が担当したのは、販売管理システムです。お客様側のチームに入り、ベンダーが作成した基本設計が要件定義と合致しているか、以前の仕様書との差分を洗い出して下流工程でトラブルが起きないかなどをチェックし、修正を依頼する役割です。PMOというよりは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)に近いかもしれません。
前職で基幹システムを作っていたとはいえ、担当していたのは人事労務領域。販売管理は人事労務以上にお客様独自のルールがあるためとても難しかったのですが、お客様側のリーダーが基幹システム刷新について深い知見を持っている人だったので、とても勉強になりました」
当初、ベリサーブから参加したメンバーは泉谷を含めて2名。しかし、お客様との信頼関係をしっかりと固めていったことで、最終的には7名にまでチームを拡大することができたと言います。
「当たり前のことですが、きちんと役割を果たせたということだと思います。指摘するべき点は指摘したり、積極的にお客様とコミュニケーションを取ったり。販売管理システムの難しさはありましたが、前職でプログラミングやデータベースのことを理解していたので、『このロジックだと、この部分が問題になりそうです』など、理由を含めて説明できたことも信頼につながったのだと感じます。
受け身ではなく、『自分もこの会社の社員だ』という姿勢で関わりながら、しっかりと要望に応えていった結果、任せていただく範囲が増えていったのです。
お客様の企業規模もプロジェクトの規模も巨大でしたから、幾度もリリースが延期になるなどプロジェクト自体は苦労の連続でした。でも、大手企業がどのようなシステムを作って、どのように管理しているのかを知ることができたり、お客様側の立場でベンダーとやりとりする経験をできたりしたことは、若手メンバーにとっても貴重な経験になったと思います」
確かな技術と人材。ベリサーブの価値をしっかり伝えて、高い目標に挑む
現在は現場を離れ、課長代理として複数のSUを管轄する立場。利益率の向上のために営業担当者と共にお客様に提案するなど、転職時に思い描いていた「お金を作る仕事」にも挑戦できていることが楽しいと笑います。
「現場の楽しさも知っているので気持ちが揺れ動く時もありますが(笑)、利益を上げていく仕事やマネジメントの仕事にもやりがいを感じています」
そして、しっかりと利益を出していくビジネス的な視点を社内に広げていきたいと続けます。
「どうしても目の前の業務に追われてしまう状況はあるものの、現場のメンバーも営業的な視点を持って、会社の成長に積極的に関わっていってほしい。お客様との交渉はハードルの高さを感じるかもしれませんが、粘り強く提案していければ理解していただけるはずです」
泉谷がそう断言するのには、理由があります。
「ベリサーブにはその力があると思っています。メンバーは皆優秀で、必要なIT知識や礼節、相手を思いやれる優しさも備えている。もちろん、ソフトウェアテストに関する技術やツールはどこにも負けないものがありますし、スキルを磨く研修も充実しています。胸を張れる技術があるからこそ、その価値をしっかり伝えていくことが大切です。
会社が掲げる高い目標に対して、『本当に実現できるのか』と感じることもあるかもしれませんが、自分たちの力を信じることが大事。『やってみよう』と殻を破っていく人を増やしていきたいですね」
※ 記載内容は2026年2月時点のものです
※ 記事内で”SIサービス事業部”と表記している組織は、2026年度の組織改編以前の名称です。現在は組織再編により、”ICT本部 品質技術第二部”などに再編されています。

