接客経験を生かし、お客様との円滑なコミュニケーションで信頼関係を築く
ソフトウェアテストに強みを持つベリサーブの中でも、車に搭載されるディスプレイオーディオのテストを担当するのが、楠本の所属する東日本モビリティ第三事業部 IVIサービス第一課です。
「ディスプレイオーディオは、ナビゲーションはもちろん、車とスマートフォンをつなぐことで音楽を聴くことができる機能を持っています。
最近では、Apple製品やAndroid製品のスマートフォン専用の機能があるため、それぞれの機能が正しくソフトウェアに実装され、例えば画面表示が適切にされているか等を確認することが私たちの仕事。その他にもさまざまな機能が備わっていますが、各メーカーが提供しているディスプレイオーディオが、自動車メーカーの要件に適合しているかどうかのテストを行っています」
楠本は、自動車メーカーを担当。PLとして、テストの実行に関わる業務を取りまとめています。
「テスト設計を担当するチームが作成したテスト項目書を基に、決められた期間内に全てのテストを完了する必要があります。私はそのための計画を立て、テストに必要な機材の準備と組み立てを行った上で、進捗管理をしながらメンバーのフォローや質問に対応しています。
もし不具合が見つかった場合には、不具合事象を報告するためのシステムに登録。最終的に全ての不具合が修正された状態でテストを完了します」
アメリカの高校を卒業している楠本。英語力を生かし、担当する自動車メーカーの海外法人と直接やりとりすることも。国内のお客様でも海外のお客様であっても、常に心掛けているのは、お客様が心地よく理解できるようなコミュニケーションです。
「依頼を受けた以上は全てに対応するということはもちろん、前職の接客業の経験を生かし、声のトーンや言葉使いなどにも注意を払うようにしています。
特に海外のお客様とは、電話やメールなど顔が見えない状態でのコミュニケーションが多いので、認識の齟齬が起きず、お客様の負担にならないような話し方、文章の書き方を心掛けています」
大好きな洋服を楽しむ余裕を持ちたい。販売員からエンジニアへキャリアチェンジ
現在はソフトウェアテストのエンジニアとして活躍する楠本ですが、中学生の頃の夢は、全く異なるものでした。
「洋服が好きで、漠然と『いつか自分のブランドを持ちたい』という夢を抱いていました」
その夢に向かい、大学卒業後はアパレルメーカーに就職。3年ほど販売員として店舗で接客の仕事をしていました。その後、転職を考えるようになったのは、大好きな洋服を楽しむことを続けたいという思いからでした。
「アパレル業界での仕事はやりがいがあったのですが、待遇面や環境面で難しさを感じることも。長時間立ち続ける仕事なので、体力的な厳しさもありました。次第に、洋服を楽しむ余裕がなくなってきていることに気付いたんです。それならば、仕事と趣味は別物として考えた方がいいかもしれない、と思うようになりました」
新たなキャリアを模索する中で興味を惹かれたのが、IT業界、中でもエンジニアという職種でした。
「システムエンジニアの友人がいたこともあり、パソコン一つで仕事ができる点に魅力を感じました。また、手に職を付けたいという考えもあったんです」
未経験だからこそ、自分が持っている強みを生かせる職場を見つけたい──そう考えて求人情報を見るうちに出会ったのがベリサーブでした。
「私の強みは何だろうと考えたら、やはり英語力です。ベリサーブの求人には英語というワードがあり、さらに未経験からのキャリアチェンジも歓迎していることを知り、私にピッタリだと感じました」
2022年に入社すると、現在の部署に配属。まずは1週間ひたすら仕様書を読み込むことからスタートしました。ユーザーとしてディスプレイオーディオを使ったことはあるものの、仕様書となれば当然知らないことばかり。けれど、意外にも自身の強みが生かせたと振り返ります。
「分からない用語が出るたびにメモを取って調べるという繰り返しでした。その中で唯一役立ったのが英語です。仕様書には英単語がよく出てくるのですが、その意味が分わかるので、意外と抵抗感なく読み進めることができました。
その後は実機を触りながら演習形式で確認作業を身に付けていき、徐々に先輩の指導から離れていったのが成長の実感につながりました」
仕様書がある限り、必ず答えがある。自分の成長を感じられる仕事が楽しい
英語力を生かしたエンジニアとしてキャリアを積みたいと考えていた楠本に、早速チャンスが訪れたのは入社から2カ月後。現在担当する自動車メーカーの海外法人から担当者が来日することになり、資料の翻訳を頼まれたのです。
「1週間で5つの資料を翻訳することになりました。翻訳だけなら……と思っていたのですが、予想外なことに、その資料を使った発表も私が担当することになったんです。
入社間もない上に、通訳の方がいない会議での発表。食事が喉を通らないほど緊張しましたが、始まってしまえばアドレナリンが出ているのを感じるほどゾーンに入った感覚がありました。翻訳の過程も含めてとても大変でしたが、達成感もすごく大きくて。その振り幅の大きさが嫌いじゃないな、と感じました」
緊張感あふれる中で大役を果たした経験は、自信になるとともに、これからのキャリアを考える上で気持ちを切り替える機会になったと話します。
「最初がうまくいったからこそ、このレベル、さらにもっと上のレベルで成果を出していかなければいけない。プレッシャーを感じながらも、『私にはこういった仕事も求められているんだ』と背中を押されたというか。自分の中で仕事に対するモチベーションが上がりました」
また、未経験で始めたソフトウェアテストの仕事にも面白さを感じていると言います。
「仕様書がある限り、必ず答えがあります。気になる挙動があれば仕様書をチェックし、動きが正しいのか、不具合なのかを判断できる。答えにたどりつくことができる点が面白いと感じましたし、進捗が数字で見えるのも達成感があります。スキルが身に付くにつれて1日に実行できるテストの量が増えていくので、自分の成長が見えるようで楽しいですね。
ベリサーブはさまざまな業界向けの研修が充実していて、それが実務に直結しているので、未経験でもしっかりスキルを身に付けられるのだと思います」
チャンスが来たら、その場に立ってみる。挑戦の積み重ねが今につながる
未経験でのスタートながら、入社1年半でPLを任されるなど、急成長している楠本。実務に生かせる研修が豊富にある環境が成長を後押ししていることはもちろん、何より楠本自身のモットーが成長の大きな要因です。
「『やったことのない仕事でもNoと言わない』ことを心掛けています。一度断ってしまうと、自分の可能性を狭めてしまうだけでなく、次に依頼してもらう機会が減ってしまう可能性があります。だからこそ、チャンスが来たら、まずはその場に立ってみることが大切だと思っています」
物おじせずにチャレンジすることで周囲からの信頼を得て、次のチャンスを引き寄せてきた楠本。そのスタンスはそのままに、自分のペースでステップアップして行きたいと話します。
「私はまだまだ足りない部分がたくさんあり、他の人より頑張らなければいけないと感じています。でも、与えられた仕事をこなすだけでなく、相手に喜んでもらえるプラスアルファを積み重ねてきたことが、現在につながっているのだと感じています。
だから、大きな目標を掲げるのではなく、一つ一つの仕事でしっかりと成果を上げていきたいと考えています。まずは、今進めているプロジェクトのテスト計画から振り返りまでを一通りできるようになること。モビリティ業界は変化が速いので、新しい製品が出たらまた一から学んでいくこと。目の前のことにきちんと取り組んでいくことを大切にしたいと考えています」
もちろんPLとしての成長も、一歩ずつ着実に──。
「全員が同じ目線で一緒に頑張っていけるチームを作りたいですね。お互いのことを頼りにしながら、皆で成長していきたいと思っています」
アパレルの販売員からソフトウェアテストのエンジニアへ。果敢にチャレンジする姿勢で成長できる環境を最大限に生かしながら、着実にキャリアの階段を上ります。
※ 記載内容は2024年8月時点のものです
※ 記事内で”東日本モビリティ第三事業部”と表記している組織は、2026年度の組織改編以前の名称です。現在は組織再編により、”モビリティ本部 プロダクト品質技術第二部”などに再編されています。

