常識を超える実績。薬剤師の枠を飛び出した「開発」の仕事。
――現在のお仕事内容と、実績について教えてください。
現在は開発資産部にて、クリニックの誘致を担当しています。具体的には、ドクターの開業支援です。土地の選定から地権者様との交渉、金融機関との融資折衝、医療機器の選定に至るまで、開業に関わる全てのプロセスをサポートしています。
昨年、私たちのチームは年間30件以上のクリニック誘致を達成しました。通常、クリニック誘致を専門とするコンサルティング会社でも、年間5件程度の成約で十分と言われる世界です。その中で、私たちは業界平均を大きく上回る実績を残すことができました。チーム一丸となって高い目標を達成できたことは、私にとって非常に大きな自信となりました。
――高い実績を上げることができた要因は何だと考えていますか?
「既存の型にとらわれない提案」ができたことだと思います。「こういう条件でなければ出店できない」という固定概念を捨て、ドクター一人ひとりの想いやビジョンに寄り添い、「この先生が実現したい医療なら、こういう形も可能ではないか」と、柔軟な発想で提案を続けました。
また、社内の開業支援サイトをより魅力的なデザインに刷新するなど、ドクターからの問い合わせを増やすための工夫も凝らしました。そうした地道かつ戦略的なアプローチの積み重ねが、結果に繋がったのだと分析しています。
頂点を極めた学生時代。そして選んだ「安定と挑戦」の両立。
――学生時代はどのようなことに力を入れていましたか?
「学生時代を振り返ると、一つのことを継続するというよりは、その時々で定めた目標に対し、短期集中で成果を出すタイプでした。
大学1年次は、剣道に没頭しました。薬学部という学業との両立が求められる環境でしたが、限られた時間の中で最大の成果を出すことにこだわり、全国大会で一位を達成することができました。あの時の『やり切った』という達成感や精神力は、今の仕事に取り組む上での基礎になっていると感じます。
一方で、3、4年次は視野を広げることに注力しました。社会に出る前に多様な経験を積みたいと考え、飲食店や塾講師、イベントスタッフなど、あえて全く異なる職種のアルバイトを経験しました。そこで培った対人スキルや適応力は、今の業務にも活きています。」
――就職活動の軸と、入社の決め手を教えてください。
「奨学金で大学に通っていた背景もあり、『経済的な自立』は最優先事項で、まずはしっかりと収入が得られ、生活の基盤を固められる環境であることを大切にしていました。しかし、単に安定していれば良いわけではありませんでした。学生時代の経験から、コミュニケーション力を活かせる仕事に就きたいという思いも強くありました。
当社を選んだ決め手は、『足元の安定』と『将来の可能性』が両立していたことです。転勤の面などで腰を据えて働ける環境がありながら、若手が裁量を持って活躍している活気を感じました。『ここなら、薬剤師としての専門性を持ちながら、新しい挑戦ができる』と確信し、入社を決意しました。」
現場を知るからこそできる提案。プロフェッショナルへの変貌。
――入社後、ギャップを感じたことはありますか?
「良い意味で驚いたのは、若手社員の意見を吸い挙げる制度や機会が非常に多いことです。入社前は年功序列の安定企業というイメージを持っていましたが、実際は年齢や年次に関わらず、意欲のある社員にチャンスを与える風土がありました。
私自身、入社後は薬剤師として店舗配属となり、薬局長まで経験させていただきました。その後、現在の『開発資産部』へ異動となりましたが、これも私の適性や意欲を見て抜擢してもらった結果だと捉えています。医療の現場から、事業拡大を担う本部機能へ。こうした大胆なキャリアパスが用意されている点は、当社の大きな魅力だと感じています。」
――仕事を通じて、ご自身が成長したと感じる点はありますか?
「以前は『なんとかなるだろう』という楽天的な性格でしたが、今は『やるべき準備を徹底すれば、物事は前向きに進む』と、根拠を持って自信を持てるようになりました。
開発の仕事では、不動産の知識や、数千万円規模の資金計画に関わる金融知識が欠かせません。必要に迫られて一から勉強しましたが、その過程で論理的な思考力や、商談での会話のスピード感が身についたと感じています。そうした現場での経験一つひとつが、今の自分の糧になっています。」
地図を変える挑戦。自らの手で正解を創る面白さを。
――今後の目標を教えてください。
「短期的には、まだ店舗展開ができていないエリア、とくに関東地方への出店を加速させたいと考えています。私自身の出身地でもある関東地方で、地域医療に貢献できる拠点を作りたいですね。
そして中長期的な目標は、当社が運営するドラッグストア全店舗にクリニックを誘致することです。これが実現できれば、地域の医療アクセスのあり方を大きく変えることができます。そのために、現在は宅地建物取引士の資格取得をめざすなど、専門性と経営視点の両方をさらに磨いていきたいと考えています。」
――最後に、どのような方がこの会社で活躍できると思いますか?
「現状に満足せず、自ら考え、行動できる方だと思います。
とくに私が所属する開発資産部は、決まった正解のない仕事です。『地域にこんな医療拠点を創りたい』『新しい仕組みをつくりたい』といった自発的な意志を持ち、その実現に向けて率先して動ける方にとっては、非常にやりがいのある環境だと思います。
安定した基盤の上で、新しいキャリアを自らの手で切り拓いていきたい。そんな意欲のある方と一緒に働けることを楽しみにしています。」
■ 編集後記:肩書きに縛られない働き方
取材を通して印象に残ったのは、彼の「資格」に対する向き合い方だった。
一般的には“守り”のイメージを持たれがちな薬剤師免許を、彼は自分の可能性を広げるためのツールとして捉えている。調剤室の中だけにとどまらず、正解のない開発の現場に踏み込み、そこで一つひとつ経験を積み重ねてきた。その姿勢からは、環境に甘えず、自分の価値を自分でつくろうとする意志が伝わってくる。
「安定は大事。でも、それだけで終わりたくはない」。
そんな思いを持つ学生にとって、彼のキャリアは一つの選択肢として映るはずだ。
※記事内容は2026年1月時点のものです。
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